6月24日(土)、ヒューマントラストシネマ渋谷にて、映画『愛のこむらがえり』の公開記念舞台挨拶が開催された。登壇者はW主演の磯山さやかと吉橋航也、髙橋正弥監督。本作上映後の劇場に、観客からの大きな拍手を受けながら登場した。
■ 映画『愛のこむらがえり』公開記念舞台挨拶
磯山、吉橋、髙橋監督は、本作上映後の劇場に、観客からの大きな拍手を受けながら登場。約18年ぶりに映画主演を務めた磯山は、「最初はバラエティ番組のドッキリかと思うくらいびっくりしちゃって、『嫌だ、やりたくない』というよりも、『なんで私なのか』とか、そういう疑問がずっとありました」とオファー時の心境を口にした。
磯山とのW主演で、本作が映画初主演の吉橋は「アップダウンが激しすぎて、『やべぇ、もうすぐ撮影に入っちゃうよ』という日もあれば、『よし、全然行ける』みたいな日もあって、その繰り返しが、一日の中でも数時間おきにくる」と複雑な感情の動きを吐露。続けて「10何年か前に東京乾電池に入った時に、柄本(明)さんの奥さんの角替(和枝)さんから言われた言葉を思い出しました。『吉橋、お前が映画に主演するようなことがあったら、大事なことは何かわかるか』って言われまして、『わかりません』って言ったら、『頑張らないことだよ』って言われたんです」と打ち明けた。
角替さんのアドバイス通り、頑張らないように意識していたという吉橋は「クランクイン当日の朝に、柄本さんから『頑張れ』ってメールが一通届きまして、どっちだよっていう(笑)」と笑いを誘いつつ、「でもそれで緊張がほぐれて、撮影期間中は本当に楽しく過ごせました」と振り返った。
香織の地元で、磯山自身の出身地でもある茨城県・鉾田市のシーンでは、磯山の愛犬も出演していることが明かされると、磯山は「お母さん役が浅田美代子さんなんですけど、浅田さんの愛犬たちと共に、
実家のワンちゃん役として、いたんですよね」と目尻を下げた。
一方、本作の舞台である調布市が地元の吉橋は「子どもの頃から慣れ親しんだ街だったので、親父と一緒に多摩川でボートを漕いだりとか、バイトもしてました。そういう意味では、懐かしい場所で撮影できて、すごく嬉しかったです」と微笑んだ。
最後に磯山が「本作を観て、『頑張ることって悪くないんだな』とか、『人を応援するってこんなに温かいことなんだな』と感じていただけたら、すごく嬉しいです。」と伝え、イベントを締めくくった。
■ 作品概要
映画『愛のこむらがえり』
STORY
地方公務員の香織(磯山さやか)は、浩平(吉橋航也)の自主映画に感動して上京したものの、いつしか同棲生活も8年目。背水の陣で浩平が書き上げたシナリオに惚れ込み、映画化を叶えるべく「推し」まくるが……。
磯山さやか 吉橋航也
篠井英介 菜 葉 菜 京野ことみ しゅはまはるみ 和田雅成
伊藤武雄 小西貴大 前迫莉亜 藤丸 千 川村那月
浅田美代子 菅原大吉 / 品川 徹 吉行和子 / 柄本 明
<スタッフ>
監督:髙橋正弥
製作:宮引喜八 企画:加藤正人 井出清美
エグゼクティブプロデューサー:小河政宏 松枝佳紀
原作:加藤正人 安倍照雄 脚本:加藤正人 安倍照雄 三嶋龍朗
音楽:宮原慶太
エンディング曲:VOLOMUSIKS 「夢がよぶほうへ」(SELECTIVE RECORDS)
ラインプロデューサー:中村有孝 撮影:鈴木雅也 照明:市川高穂
美術:大町 力 録音:中山隆匡
編集:小林由加子 カラリスト:関谷和久
スタイリスト:袴田知世枝 メイク:渡辺順子
グラフィック:カトオヨオイチ アニメーション:UBUNA
助監督:平野勝利 アシスタントプロデューサー:植地美鳩
協力:調布市 TOKYOひのでフィルムコミッション 鉾田市 横須賀市 いすみ市
配給:プラントフィルムズエンタテインメント
宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト
[ 2023年 日本 | 108分 | ビスタサイズ | 5.1ch | DCP・Blu-ray ]
©『愛のこむらがえり』フィルムパートナーズ
全国公開中