出演・うらじぬの、ファーストサマーウイカ、脚本/監督・ふくだももこ、原作・⻄加奈⼦による映画『炎上する君』の新ビジュアルとキャラクタースチールが発表された。公開劇場も、既報のシネクイントに加え、シネ・リーブル梅⽥、アップリンク京都、元町映画館、シネマスコーレが決定。
この度、到着した新ビジュアルは、うらじぬの演じる梨⽥と、ファーストサマーウイカ演じる浜中が、神出⻤没の“炎上する男”を探して⾼円寺の街を駆け回るシーンを切り取った 1 枚。「無様でも、もがいても、君はかっこいい。」というキャッチコピーと、「最⾼の」「燃えている」という意味のスラング=Lit を使った英題「You Are Lit」もあしらった疾⾛感あふれるビジュアルとなっている。
本作は、株式会社レプロエンタテインメントが主催する映画製作プロジェクト「感動シネマアワ
ード」でグランプリに輝いた企画として制作された。42 分の劇場版と 25 分の短編版があり、劇場版は 2023 年8 ⽉ 4 ⽇(⾦)から渋⾕シネクイント他にて上映。
■ 映画『炎上する君』
⻄加奈⼦の傑作短編⼩説をふくだももこ監督が、
うらじぬの×ファーストサマーウイカで映画化。
何度も現実に絶望する⼆⼈の⼥性が
世にも奇っ怪な「炎上する男」を探すシスターフッドムービー。
短編『⽗の結婚』(2015)を脚本・監督した後、『おいしい家族』(2019)、『君が世界のはじまり』
(2020)、『ずっと独⾝でいるつもり?』(2021)とコンスタントに作品を発表し、2016年には⼩説『え
ん』で第40回すばる⽂学賞を受賞するなど、多彩な才能を発揮するふくだももこ監督。
そんな彼⼥が、「世界中でわたしが⼀番撮りたいと思っている」と⾔い切ったのが、⼀度⾒たら忘れられない個性的な⾵貌と確かな演技⼒で映画やドラマにも多数出演する俳優・うらじぬの。
そして、ふくだ監督が「うらじぬのが最も魅⼒的に映る物語」として選んだのが、監督が敬愛してやまない作家・⻄加奈⼦が2010年に上梓した短編⼩説『炎上する君』である。
原作⼩説で描かれた「主⼈公の梨⽥と浜中。ルッキズムに傷つく⼆⼈の親友同⼠が、⾜元が燃えている
男の噂を聞きつけ探し始める」という⾻格はそのままに、ふくだ監督はキャラクターの背景やストーリーを⼤胆に改変。映画では、⼥性への抑圧に⽇々絶望しながらも⾃由と解放を追い求める梨⽥と浜中が、無⾃覚な差別や偏⾒、ラベリングに傷つく⼈たちを救っていく姿を通して、新しい連帯の形を提⽰。本作『炎上する君』は、原作⼩説の強烈な個性と先進性を伝えるとともに、多様な⼈々の「いま」を切り取ったシスターフッドムービーとなった。
うらじぬの演じるおかっぱ頭の梨⽥の親友で、おさげがトレードマークの浜中を、ファーストサマーウ
イカが演じ、普段とは異なるイメージで観客に強烈な印象を残している。
物語のキーパーソンとなる「炎上する男」を演じるのはオーディションで選ばれた⿑藤広⼤。梨⽥と浜中の⾏きつけの銭湯で働く少⼥・トモにはミスiD 2019グランプリで、『少⼥は卒業しない』の中井友望、その銭湯の常連客には南久松真奈、トモのバンドメンバーには⼤下ヒロト、中⼭求⼀郎、當⼭美智⼦、梨⽥と浜中がある⾏動をするきっかけとなる芸⼈に影⼭徹など、映画、演劇、ドラマで活躍する演技巧者が集まっている。
そして、梨⽥と浜中が脇⽑を⾒せながら踊り狂う劇中歌は、ゆっきゅんの「DIVA ME」。さらに、物語の余韻に寄り添うエンディングテーマには、同じくゆっきゅんの「NG」が起⽤されている。
劇伴は『宮本から君へ』『味園ユニバース』『モヒカン故郷に帰る』などの劇伴も⼿がけた池永正⼆
(あらかじめ決められた恋⼈たちへ)。
バンドメンバーの会話、お笑い芸⼈のネタ、ポケットティッシュに印字された広告、⾒て⾒ぬ振りをす
ることでやり過ごしてきた、しかし確実に誰かの⼼を抉る⽇々の現実−ーー。
私たちはいつも傷付き、絶望している。けれど、私たちは唯⼀無⼆の親友だ。
▼ストーリー
⾼円寺の⾼架下。アップテンポなダンスチューンに合わせ、おもむろに脇⽑を⾒せながら踊り狂う⼆⼈
の⼥性・梨⽥と浜中。彼⼥たちは唯⼀無⼆の親友である。
⾼円寺の銭湯「なみのゆ」。梨⽥と浜中は湯に浸かりながら「50 代の男性と 14 歳の少⼥の真剣な恋
愛」や「政治家の⼥性蔑視発⾔」、「医学部での⼥性受験者の⼀律減点」など、炎上が相次ぐ⼥性への抑圧に⽇々憤っていた。
ある⽇、浜中とお笑いライブに出かけた梨⽥。場内が爆笑に包まれる中、容姿や恋愛経験を揶揄される
お笑い芸⼈の傷ついた表情を、梨⽥は⾒逃さなかった。その帰り道、全⾝脱⽑の告知が書かれたポケットティッシュを⼿にした梨⽥はふと思う。「なぜ彼は⾒た⽬を変えなければならないのだろう。恋⼈がいないことがそんなにダメなことなのだろうか。そしてなぜ私は体中の⽑を無くさなければならないのだろう」。その⽇を境に、梨⽥と浜中は脇⽑をたくわえ、ダンスをすることで⾃分たちを解放するようになる。誰のためでもない⾃分のために脇⽑を⽣やし、晒す⼆⼈。
商店街でのダンスイベントの帰り、梨⽥と浜中は居酒屋でバンドの打ち上げに遭遇する。メンバーからの無⾃覚なラベリングに傷つき、店を⾶び出した⼥性トモに、梨⽥は思わずこう叫ぶのだった。
「君はなにも悪くない」と。
そんな折、浜中が⾼円寺周辺ばかりに出没する「炎上する男」の噂を聞きつけてきた。噂はどうやら真
実実味を帯びており、⼆⼈は⼀度でも男を⽬にしたいと好奇⼼を頼りに探し回る。
ぼうぼうと⾜が燃える男。その男は、⼀体何者なのだろうか―――。
▼コメント
⿑藤広⼤/炎上する男 役
出演が決まった時、信じられない気持ちと嬉しさで、何度メールを⾒返し、何回⾶び跳ねただろ
うか!僕の俳優⼈⽣に炎が灯った瞬間でした。あれから⼀年、いよいよ劇場公開です。ふくだも
もこ監督×⻄加奈⼦さんの、太陽も負かすパワー爆発の映画になりました。また、ふくだ監督は
いつも僕にグミをくれます。そんな優しい映画でもあります。⽣きづらいこの世界に、希望と優
しさがもっと溢れますように。劇場でお待ちしております!
中井友望/トモ 役
⻄加奈⼦さんの原作にふくだももこ監督の熱い炎の息がかかり、その瞬間いろんな物語が動き出
し、そしてうらじぬのさんが私の⽬の前に⽴った時、「ああ、だから私は映画に出たかったん
だ」そう強く思いました。梨⽥と浜中は本当にそこに居て、同じその場所にトモとして居れた時
間を宝物のように思います。同じ気持ちをこの映画に関わった全ての⼈が思ってるだろうという
⾃信があります。こんなにも熱くて熱くて暑い映画は、⾒た⼈にどう伝わるだろう。得体の知れ
ないワクワクを胸に、沢⼭の⼈に届くことを楽しみにしています。
⼤下ヒロト/加計 役
撮影当⽇、現場に⼊った時、⼀⼈⼀⼈のエネルギーが凄くて、びっくりしたのを覚えています。
その中でも監督のエネルギーは桁違いで、ギラギラと燃えているかのようでした。⽂章を書いて
いる今でも、監督の声が何度か聴こえてきました。
映画が完成して、映画館で公開されて、誰かが観てくれる。これが 1 番幸せな形です。
是⾮、よろしくお願い致します。
中⼭求⼀郎/フリ 役
真⼼が込められている映画は、美しい。
虐げられ、掬い上げられてこなかった⼈達と、
この映画は共に在る。
主演のお⼆⼈はもちろん、出演者の皆様それぞれの素朴な魅⼒も存分に引き出されています。
ふくだももこ監督の、⼈を決して突き放さない、慈しみの⼼によるものでしょう。
いじられる笑い、嘲笑、⾃意識、
ルックス、セクハラ、差別、
⼈に不当に雑に扱われること…。
あらゆる燃え盛る悲しみを抱えた⼈々に、
『炎上する君』が届くことを、切に祈ります。
當⼭美智⼦/める 役
バンドメンバーのめる役を演じさせて頂きました。
衝撃の出会いでした。「炎上する君」という作品は、
無意識のうちに私の中に植え付けられていた様々な
価値観を燃やし、私に⼤きな刺激を与えてくれました。
⾃分の思いを上⼿く受け取ってもらえなかったり、
理不尽な圧に⼼が折れそうになっても、もがきながらも
負けずに今を⽣きていく主⼈公が物凄くカッコいい!
「みんな違って、みんな⾃由」
映画を観た皆さんがそう思えますように。
南久松真奈/墨 役
うらじさんとファーストサマーさんに会った瞬間、圧倒的な清々しさにやられた。
芝居が始まった瞬間、微塵も嘘がない⾔葉に撃たれた。
うわっ、なんていう⼆⼈だ、なんていう親友なんだ。梨⽥と浜中。
親友というものに憧れている私はただただ魅⼊った。
そして完成した「炎上する君」。
私が、梨⽥と浜中に、みんなに「⾃分で⽣きてけっ」って⾔われた。
しなやかで強くて熱くて優しい。素直に頷いた。
影⼭徹/トリケラ恐⻯・佐々⽊ 役
こんにちは。 僕は芸⼈の役をしました。
撮影に向けて、監督や芸⼈役の仲間達とネタを磨き合うため稽古をしたり、動画を撮ったり、良
き時間をじっくり過ごさせて頂きました。
今でもその時のネタ動画を時々⾒返しては、ニヤニヤしています。
この作品は、関わった皆さんの個々の愛情が、たっぷりどっぷり真っ直ぐに注ぎ込まれているな
あと思います。
どうか沢⼭の、この作品に出会うべき⼈達がこの作品に出会えるといいなあと、思います。
■作品概要
映画『炎上する君』
▼キャスト
うらじぬの ファーストサマーウイカ
⿑藤広⼤ 中井友望 南久松真奈
⼤下ヒロト 中⼭求⼀郎 當⼭美智⼦
⼤中喜裕 千綿勇平 桜井鉄也 夏 定森安南 ⼭本彩実
影⼭徹 あやかんぬ 国海伸彦 清⽔てっぺい 宗綱弟 ⼭⽥果歩
林周雅 服部⼤成 坂⼝彩夏 岡⽥優 財⽥ありさ 野⽥佳代 湊さやか
▼スタッフ
監督・脚本:ふくだももこ
原作:⻄加奈⼦「炎上する君」(⾓川⽂庫/KADOKAWA)
劇中歌:ゆっきゅん『DIVA ME』
エンディング曲:ゆっきゅん『NG』
⾳楽:池永正⼆(あらかじめ決められた恋⼈たちへ)
撮影:平⾒優⼦ 照明:加藤⼤輝 録⾳:原川慎平 美術:⿊⽻陽⼦ ⼩道具:廣川千都
編集:⼭本彩加 スタイリスト:江森明⽇佳 ヘアメイク:花村枝美 ⾳響効果:井上奈津⼦
助監督:⼟橋沙由⾥ 制作担当:⽐良岡弘雅 監督補:坂⼝彩夏 スチール:⽔津惣⼀郎
エグゼクティブプロデューサー:本間憲
企画・プロデュース:菊地陽介 プロデューサー:柴原祐⼀ ラインプロデューサー:濱松洋⼀
企画協⼒:⼩林順 ⾵間智恵⼦(株式会社 KADOKAWA)
宣伝:平井万⾥⼦、⽮部紗耶⾹ 宣伝デザイン:⾼垣美⽉
制作プロダクション:ダブ 製作:レプロエンタテインメント
配給:レプロエンタテインメント 配給協⼒:インターフィルム
©LesPros entertainment
2022 年/⽇本/42 分/カラー/5.1ch
Twitter:https://twitter.com/Enjyo_Movie
Instagram:https://www.instagram.com/You_Are_Lit_Movie/
▼公開劇場 ※6 ⽉ 12 ⽇時点
東京 シネクイント 8/4(⾦)〜
⼤阪 シネ・リーブル梅⽥ 8/4(⾦)〜
京都 アップリンク京都 8/18(⾦)〜
神⼾ 元町映画館 8/12(⼟)〜
名古屋 シネマスコーレ 近⽇公開
『炎上する君』
2023 年 8 ⽉ 4 ⽇(⾦)シネクイントほか全国順次公開