ひとりの女性の現実や過去、そして幻覚を含めたすべてのシーンを、64分全編長回しのワンカットで描いた異色のドラマ『ある日、ある女。』が2023年5月20日(土)より渋谷ユーロスペースにて2週間上映、5月27日(土)より大阪の第七藝術劇場にて1週間上映、他順次全国劇場公開予定。
映画の公開に際し、著名人より応援コメントが続々と到着。公開初日の舞台挨拶の開催も決定した。
■ 映画『ある日、ある女。』
【ストーリー】
未婚のアラフォー女性、沢松優子。不倫相手の森本剛志との泥沼の関係はすでに終わっていたが、楽しかった日々が忘れられないまま、仕事に忙殺される毎日を過ごしている。そんな中、同僚から結婚の報告を受け、その幸せそうな姿に言いようのない気持ちになる優子。そんな彼女に対し剛志は復縁を迫り、以前渡した合鍵を使って家に押し入ろうとする。激しい言い合いとなり、剛志から罵倒と激しい暴力を受けた優子は、その恐怖から次第に我を失っていく。
主人公・優子役を「SR サイタマノラッパー」の金子みひろが演じる。監督は映画やドラマの助監督として活躍する光平哲也。
2022年製作/64分/R15+/日本
▼応援コメント
高梨 臨(女優『バツイチがモテるなんて聞いてません』)
ワンカットで進む緊張感に、会話から想像されていく女の背景。
目まぐるしく堕ちていく彼女の姿、恐怖、苛立ちから目が離せませんでした。
上田慎一郎(映画監督『カメラを止めるな』)
観賞というより体験。
1台のカメラがワンカットで一人の女性を追い続ける。
生配信を見ているようなライブ感と生々しさ。
偶然とんでもない場に立ち合ってしまった様な、見てはいけないものを見てしまったような、そんな体験をしました。
宇賀那健一(映画監督『異物~完全版~』)
「アナログで何かを成立させようとする力。僕はそこに得体の知れない魅力とロマンを感じてしまうのですが、この映画にはそれが満ち溢れていました。」
岡村洋一(俳優&DJ、ラジオ『岡村洋一のシネマストリート』)
妄想についての映画だ。スタンリー・キューブリック監督の遺作『アイズ・ワイド・シャット』に似ている。悪夢の様な一夜は、一夜の悪夢だったかもしれない。この世に、幸せはあるともないとも言える。世界は相変わらず歪んでいるが、神様だってこんな良い娘を見棄てる訳がない。血の滲む様なこの一本を、世界が貴方が、見逃す事は出来ない。
まつむらしんご(映画監督『あつい胸さわぎ』)
僕も映画を作る時、ここぞというシーンを1カット長回しで撮ることが多い。それは、カメラに絶対凄いものを記録するのだという気迫の証明になるから。この映画は全編が1カット長回しだ。つまりオープニングからエンディングまで光平監督の気迫の証明で出来上がっている。恐れ入りました。
(映画評論家・松崎健夫)
<長回し>なる技法は、ある特定の時間を観客と共有させ、やがてヒロインとの間に共犯関係を結ばせてゆく。わたしたちの倫理観をも問う、こんなにも凄いワンカット長回しの作品が、日本のインディーズ映画界から生まれるとは!
(矢澤利弘、広島こわい映画祭プロデューサー、県立広島大学教授)
全編ワンカット撮影による臨場感が見るものの心をヒロインと一体化させる。ただ、技法だけに目を奪われてはならない。運命に翻弄される「ある女」。映画全体から彼女の鼓動と魂の叫びが聞こえてくるようだ。
春日太一(映画史・時代劇研究家)
自主映画の制作体制でこれだけの長さのワンカット撮影を成功させるのは至難の業です。にもかかわらず、全く粗を見せることなく撮り上げた光平監督とスタッフたち、そして見事に応えて演じきった金子みひろさん。それぞれが完璧に役割を果たしきり、緊張感のみなぎる内容に仕上げました。素晴らしい。
■作品概要
作品名:ある日、ある女。
出演:金子みひろ アライジン 大塚かよ 榎本桜 瀧マキ 片平鉄士 横須賀一巧 高橋信二朗
監督・脚本・編集・製作 光平哲也 アソシエイトプロデユーサー 佐藤 一 ラインプロデユーサー 箱田准一 撮影 佃 友和 照明 金城和樹 照明助手 中島拓巳 録音 古茂田耕吉 美術 望月寿久 美術助手 桑原良太 魚田孝浩 アクション監督 横山恒平 スタイリスト 鎌田 歩 ヘアメイク 柿原由佳 メイキング 片平鉄士
VFX 鳥居康剛 Nicholas Lucas 山田雅史 整音 木原コウジ 音楽 鈴木孝彦
英語字幕 夏岡エレナ 長谷川瑞季 制作進行・編集 伊藤 就 制作進行 原 清春、江 沅庭、横内 喬
楽曲『ある日、ある女。オープニング』『One Day, A Woman エンディング』
協力 スタジオもりこ ㈱夢一門美術製作 リアルメーカーズ saga film フジ・メディア
・テクノロジー 高津装飾 レントシーバー ペンノート 2022年/日本/カラー/1:2.35/64分
公式Twitter https://twitter.com/aruhi_aruonnna
5/20(土)ユーロスペース、5/27(土)第七藝術劇場
他、全国順次上映予定