1月15日から池袋シネマ・ロサにて映画『サイキッカーZ』が4週間に渡って上映される。
今回、本作出演の吉田蒼さんと吉見茉莉奈さんにインタビューの機会をいただき、役者を目指すきっかけや本作についてのエピソードをお聴きしました。
■映画『サイキッカーZ』ハルカ役・吉見茉莉奈&リョウコ役・吉田蒼インタビュー
▼役者を目指すきっかけ 吉田蒼さんの場合
-役者を目指すきっかけ、経緯を教えて下さい。吉田さんは、11歳ぐらいからお芝居を始めたそうですね。
吉田蒼
はい、地元のミュージカルへの出演が初めての経験になります。ちょうどその町に引っ越してきた年のことで、市の広報誌に「ミュージカル出演者募集」の案内が掲載されていたんです。それを見て、自分で「私これやる!」と親に伝えました。それがきっかけですね。
そこで夢のような経験をさせていただいて、「あぁ、世界がキラキラしている!」と感じたその感覚を今でも覚えています。それでお芝居が大好きになりました。その舞台は800人ぐらいのホールで行われたのですが、その時の先生が劇団四季出身の方で、作曲家の先生は連続テレビ小説「ちゅらさん」など様々な作品でご活躍の作曲家の方、さらに京都フィルハーモニーさんの生オーケストラが入るという、とんでもなく恵まれた環境でのミュージカルでした。初舞台で、そんな世界から入ってしまったんです(笑)
-それまで演技の経験は無かったのでしょうか?
吉田蒼
はい、無かったです。
-では、演技の指導を受けるのもそこで申し込んでからだったんですね。
吉田蒼
元々国語の音読が得意で、全校生徒の前で読むようなことはありました。表現することは物心ついた頃から好きだったみたいです。それがミュージカルでフワッと広がってしまったんです。
そのミュージカルは公演時間が 2 時間半あるもので、現代の男の子が 1300 年前にタイムスリップするお話でした。私はその男の子の“現代の”お友達役に選ばれました。出演者が 200 人ぐらいいて、キャストチーム、ダンサーチーム、合唱チームとあったのですが、ありがたいことにキャストチームに入ることができたんです。その中でキャスティングオーディションをして、その役をいただきました。 その男の子が 1300 年前にタイムスリップしたらもう私の出演シーンはないんです。だから 冒頭の 10 分間だけメインでセリフを喋りますけれども、そこで終わりという役でした。
ただ私は、“劇場で稽古をしている”という状況が嬉しすぎて、誰よりも早く稽古場に行っていました。 また本来は自分の稽古日だけの参加でよくてみんなそうしていたんですけど、私は全ての稽古にずっといたんです。そうしていたら、台詞や動きが全部自分の中に入っていました。なので誰かが休みになってもどの代役でもできるようになっていて。私のそういう姿を大人の方たちが見ていてくださって いて、本番の一ヶ月前に先生が私を呼んでくださる出来事がありました。
当時私は 11 歳だったのですが、「演劇にはプロンプターという仕事があって、台本で台詞をチェックしながら、演者さんが舞台上で台詞を忘れた時に教えてあげる役があるんだけど、それをお願いしたい」と言われたんです。 演劇のセーフティネットであるプロンプターを小学生にお願いするって、今考えたらすごいことだと思うんですけど、それを任せてくださったんです。
その日以降、私はキャストでありながら自分の出番が終わったら、稽古場で演出家の先生の隣に座ってプロンプターをやり、本番でも無事に務めあげることが出来ました。そんな重責を 11 歳にしてやらせていただいて、自分を認めてもらえている場所、として舞台経験が深く刻まれました。ミュージカルに出演しただけではなく、大人に認められて、自尊心や承認欲求がものすごく満たされたんだと思います。その時の スタッフさんがいまだに当時の私のことを話してくださいます。
また同時に、そこにいた演劇に携わっている大人の方たちは本当に目がキラキラしていて、「こんなかっこいい大人になりたい」って本気で思いました。自分の好きな世界で本気で生きている大人 たちの瞳が、今でも忘れられません。舞台上でラストに私達は輪になって踊ったんですけど、舞台袖で大人たちがもう本当に嬉しそうな顔で手拍子をしてくださっていて、その時の顔 がいまだに忘れられないんです。そこで、「こんなかっこよくなりたい。この世界でやっていきたい。」と、心から思いました。……いつも振り返って思いますが、素晴らしい機会に恵まれてめちゃくちゃ幸運でした。
▼役者を目指すきっかけ 吉見茉莉奈さんの場合
吉見茉莉奈
私がお芝居に取り組み始めたのは、高校演劇からになります。高校生の時に演劇部に入ったんです。なぜ演劇部に入ったかというと、小学校の頃の学芸会に話は遡ります。
小学校低学年の頃、私は目立ちたがり屋だったので、目立つ役や主役に立候補していたと思うんです。そこで主役をやる機会が多くて、小学 3、4 年生以降になってくると、先生たちが「吉見さんなら大きな役を任せても大丈夫だよね」と言ってくれて、主役に出してくれることがありました。
それまでの人生の中で「吉見さんだから任せる」って言われたことがなかったんですね。だから、大役を任されるということが原体験としてとても嬉しかったんだと思います。
でも小学校の頃は漫画家になりたくて、演じることに対する漠然とした憧れはあったものの漫画家になりたい気持ちの方が大きかったです。それが高校生の時に演劇部というものがあったので、将来なりたいものの選択肢として演劇部はいいかもって思ったんです。
中学の時に仲の良い友達と一緒の高校に行ったのですが、その友達はみんな演劇には興味がありませんでした。 とても信頼できる友達なので、一緒の部活に入りたかったんですけど、友達は演劇部には興味が無い感じでした。
私は演劇部に入ろうという気持ちになって入部して、そこでちゃんと 演劇をやりたいと思いました。その時に同年代の部員がいなくて私と他に一人いたかな…と いうくらいだったんです。
でも演劇をやるには仲間がいるので、友達を一人ひとり勧誘して入れていったんです。私の周りには美術系が得意で器用な子が多かったので、「舞台美術をやってよ」とか、「照明をやってくれる?」みたいにお願いして入ってもらいました。同年代だけでなく、先輩も後輩も良い人が多かったです。
高校演劇って夏に大会があるんです。私は愛知県出身なので、「地区大会」→「東海大会」 →「中部大会」→「全国大会」という流れが確かあるんです。通っていた高校は弱小校でした。
私立や有名な先生が教えてくれたりする高校がやはり強いんです。地区大会をほぼ確実に 通過する高校が同じ地区にあったんですけど、私はどうしても県大会に行きたいと思っていたら、私の代で初めて県大会に行ったんです。それがめちゃくちゃ嬉しかったです。
県大会にいけるかどうかが、地区大会の最後の審査員の発表で壇上で発表されるのですが、初めて嬉し泣き・ボロ泣きしました。それが本当に嬉しくて、演劇に対して、みんなで何かを作ることを本気でやったというのがあって辞められなくなってしまいました。その時は演劇・お芝居を一生続けるとは全然考えていなかったんですけど、やめられなくなってしまいましたね。一個作った快感というのは、薬ですね(笑)
それがあったので続けています。
▼趣味・特技の話 吉見茉莉奈さんの場合
-先ほど「漫画家になりたかった」という話が出ていますが、漫画についてはいかがですか?
吉見茉莉奈
エッセイ漫画自体は、書き始めたのがコロナが始まってからです。ずっと漫画を書くのは好きだったんですけど、絵を描くのは好きな反面、お話を考えるのが得意ではないんです。だから、漫画家にはなれないという(笑)
私はエッセイ漫画を読むのがとても好きです。エッセイ漫画って日常のネタで書けばいいから、1 からお話を考える必要はないので、エッセイ漫画っていいなと思っていたんですけど。何を題材にして書くかってことに、書きたいけどどうしようかなと思っていました。
例えばペットがいたらペットを題材にして書くとか、同居している家族がいれば家族について書くとか、でも今、身近で書ける題材っていうのがないなって思っていました。
コロナになってから、ミニシアターの状況が大変だったというのもあって、私が以前出演した作品でミニシアターにはすごいお世話になったので、ミニシアターをまわった思い出を劇場ごとに描かせてもらいました。その頃、寄付やミニシアターエイドなどの支援策を微々たる力ですけど宣伝できたらいいなと思って書き始めました。
2020年のコロナウイルスが流行した時期に書き始めた時は毎日のように漫画を更新していましたね。 最近は更新頻度が下がっていますけど、たまに投稿しています。
-幼い頃に漫画を書いていたのは小学生の頃ですか?
吉見茉莉奈
小学校の中・高学年の頃ですね。中学が美術部だったので絵を描くのが好きでした。
▼趣味・特技の話 吉田蒼さんの場合
-吉田さんの趣味・特技は?
吉田蒼
私は体操部でした。私はミュージカルが好きになったので、お芝居、歌うこと、踊ること、 全部好きです。 家で一人ミュージカルをします。お笑いも好きなので一人コントもやります、家で(笑)。 なんか本当に大したことではないんですけど……例えば、めちゃめちゃ眠いんだけどそのまま寝ちゃダメ、という時に、自分を奮い立たせるために実況中継みたいな遊びをしています。
<司会者の様な流暢な口調で>
「さぁ始まりましたノンストップ選手権!本日の挑戦者は xxx 在住の吉田蒼さんです!今 からお風呂に入って歯磨きをして顔を洗ってちゃんとベッドに入って夜ねむるところまでノンス トップで出来るのでしょうか!よーいスタート!」
みたいに(笑)
あと、小学校 5 年生の時にミュージカルに出会っていたので、役者に役に立つ部活に入ろうと思って、中学は器械体操部で、その昔はバク宙とかやっていました。 高校は新体操部に入りましたが、ありがたいことにインターハイに行っています。
ネタバレすると、当時滋賀県にいるジ ュニアからやっている強い子たちは兵庫とか京都の学校に行くので、団体チームがすごく少なくて県内で頑張ればインターハイにいけたんです。ただ個人でも、インターハイにつながる大会ではなかったですが一度県大会で個人総合優勝という結果も残せまして、嬉しかったです。
当時、それだけやっていたおかげである程度体が使えるようになって、俳優として武器になりました。
あと、幼稚園の頃の将来の夢が忍者だったんです。水戸黄門のお銀さんと風車の弥七さんに憧れて、 幼い頃、一人で忍者の修行に行っていたような子でした。それが巡りめぐって体操部を経て、東京に出てきてからくノ一の役をいただいたんです。「夢が叶った!お芝居やってて良かった!」と思いました。そういう体を動かすことが好きでしたね。
趣味・特技だと、着物が好きです。あちこちで「目指せ大河ドラマ!」と言っているんですけど、出演のことを考えて着物の資格を取りました。上京後いろんな現場に出させてもらいましたが、二十歳ぐらいからずっと「吉田ちゃんいいんだけどね、 今時じゃないよね」ってスッゴイ言われるんです。
よく言えば古風ということらしく、やっと最近年齢が追いついてきたぐらいなので、古風路線を極めるなら大河ドラマだろうと思ったんです。 大河に限らず俳優としてそんな古風需要に応えるなら、着物ぐらい着られないといけないなって思いました。だから着物を着てお出かけなんかも好きですね。
早い時期に、お芝居という一つの軸に出会えたのは本当に幸運だったと思っています。親とはぶつかりましたけど(笑) 。趣味はそんな感じですね。ミュージカルとお笑いと着物と。結局私は表現の世界が好きなんだと思います。
一人ミュージカルも楽しいですよ。今まで出たり観てきたいろんなミュージカルがあるので、日々日常でもその時々の心情やセリフを口に出して、さらにそれに合った曲を歌ってしまいます。
役者という職業は、その年齢でしか表現できないものもあって、一生できるというのが素敵ですよね。なので嬉しいこと悲しいこと時にはすごくしんどいことなど、すべての傷も糧になるので、日々の感情をちゃんと受け止めてそんな風に紡ぐのがある意味趣味になっています。
▼木場監督と吉田さん、吉見さんとの出会い
-木場監督と吉田さんが出会ったきっかけは何ですか?
木場明義監督
たかせしゅうほう監督がコロナの時期につくったリモート映画に吉田さんが出演されていて、そのトークイベントに一緒に出演したんです。確か『サイキッカーZ』のクラウドファ ンディングの呼びかけの時だと思います。ただ、その時はリモートでの出演だし、直接会ってはいませんでした。
後日、『サイキッカーZ』のオーディションを募ったときに、その時のことがきっかけで応募していただいたんです。ここからはもうご縁としか言いようがないのですが、オーディションをして、そのキャラクターに一番近い方というか、そのまんまの人が来たんですね。イメージに近いというか、本人だよなって思ったんです。それが『サイキッカーZ』に出演していただくことになった理由です。
-吉見さんと監督の出会いは?
木場明義監督
僕の記憶だと、池袋シネマ・ロサで上映した吉見さんの出演作『センターライン』のビラ配りの時か、パーティの時だったと思います。その時に吉見さんから声をかけてくれました。
『サイキッカーZ』って、誰がこの役に合うのかを決めるのって難しいのですが、ある日、 そんなキャスティングについて考えながら映画を観に行って、映画館(池袋シネマ・ロサ) の階段を降りていたら偶然、吉見さんがいたんです。
その時に「これは声をかけなければ!」と思って、「『サイキッカーZ』に出てみる?」って声をかけました。
吉見茉莉奈
すごいびっくりした顔をされていたのを覚えています。
木場明義監督
映画館に向かうまでの間、吉見さんのことを考えながら自転車を漕いでいたんです。だから びっくりしましたね。
吉見茉莉奈
あの時にシネマ・ロサに行ってなければ、今はないと思いますね。
木場明義監督
そこで会ったことが決断につながりました。あそこに吉見さんがいたっていうことで背中を押された感がありました。だから吉見さんも吉田さんも良いご縁だなと思います。
-いい話ですね。
吉見茉莉奈
面白いですよね。『サイキッカー』という題材の映画で不思議な力が働いたという。
▼最初に脚本を読んだ時の感想と、完成した作品を観ての感想
-脚本を最初に読んだ時の感想と、完成した作品を観ての感想。この二つを聞かせてください。
吉見茉莉奈
脚本を読んでの感想は、私が木場監督の作品を先に見ていたのですが、木場監督作品の絶妙なラインの笑いどころや雰囲気が脚本の段階できちんと出ていると思いました。今回初めて木場監督の脚本を見たので、本からその点がにじみ出ているのが面白かったです。
監督って脚本家寄りの監督と、監督よりの監督がいると思うんですけど、私は木場監督は、監督寄りの監督だと思っていたんです。意外と脚本家寄りな部分があるのかもとその時思いました。この脚本のテイストが木場監督イズムを出しているのを私はその時に思いまし た。それがめちゃくちゃ面白かったです。
完成した作品を観た時は、木場監督のテイストプラス、あれだけのいい俳優さんが出ていて、 それぞれの持ち味が融合されているので、脚本の印象とまた違ってそこが上手く合わさってとても面白かったです。
吉田蒼
まず私は最初に、短編映画『事実は小説よりも黄なり』のオンラインイベントで木場監督と ご一緒しました。その時に短編版の『サイキッカーZ』を最初に観させていただいたんです。 …「何だこれは!?」って思いました。さらに木場監督曰く、長編プロジェクトが進んでいると。「これが長編になるだと!?何を考えているんだろう」って思ったんです。
どんな作品になるのか非常に興味を持ちました。それでオーディシ ョンに応募させていただいて、ありがたいことに合格できて仲間に入れてもらって、台本を手にしたんです。 脚本はハチャメチャなんですけど、きちんと人間ドラマでした。この作品は不器用な人たちが一生懸命生きているじゃないですか。でも、よくよく考えれば、10 分の短編の中にもそれはあったなと思います。
木場明義監督
わかってくれたんだ。作品に込めた思いを。
吉田蒼
すごく人間味があって、言ってしまえば、いい大人たちが一生懸命に馬鹿なことをやってるわけじゃないですか。あの 10 分の作品からさらに深掘って、それぞれの人生やバックボーンがあって、それを垣間見せてくれつつ、きちんとコメディになっていて。
私はコメディが大好きなんですよ、コメディエンヌになりたいんです。なのでそれが、長編と して描かれていたので、この中の住人になれるんだって嬉しくなりました。私は最後のオーディションで仲間に入れていただきましたが、なかなか重責な役をいただいてしまったなと思いました。
この本を読んで本当にワクワクしましたし、その中でさらに超能力を使える人間になれるなんて、もう人生のうちにあるかないかなので、楽しんで、しっかり務めさせていただこうと思いました。これが 1 本の映画としてこれから出来上が っていくんだというワクワクがすごくありました。
先日、完成した長編版を観せていただいて、まず嬉しかったし、思いのほか、ちょっと変な話、結構ワチャワチャしているというか、情報量が多い映画でもあるじゃないですか。そう思っていたんですけど、カット割や映像の見せ方や皆さんの一つ一つの表情を、文字だけじゃない情報を得ることによって、さらに深い、人間の弱さがより見て取れる、あたたかいドラマになっていました。
不器用な人間達のその空回りというか、弱さと一生懸命さと、同時に人として大人としてのプライドがある。これって、誰かもこのことを言っていたんですけど、我々役者ってみんなそうじゃないですか。
何か表現に携わっている方は特に。 そんな姿をすごく重ねて一人一人を応援したくなりました。これを見てくれた人が頑張ろうって思ってもらえるんじゃないかって、ちょっとおこがましいながらも思ったんです。
今、特に気持ちが沈んでいる世の中なので、いろんな人に観てもらいたいです。 私は映画を観ながら笑っていたんですけど、笑うって大事じゃないですか、さきほど私、コメディエンヌになりたいって言いましたけど、笑いは正義だと思って生きています。
なので、なんかちょっとだけだけど、約 90 分の時間にこれを見て絶対笑ってくれる人がいるって自信もって思ったんです。だからもう、いろんな人に早く見せたいって思いました。
吉見茉莉奈
吉田さんと隣で観させていただいたんですけど、試写って心配だから、あまり笑えるところで笑えないんですけど、一緒にリラックスして笑っていました。自分が出ていることを忘れていましたね。
▼お客様へのメッセージ
-好きなシーン、観て欲しいシーンなどを含め、お客様へのメッセージをお願いします。
吉見茉莉奈
私は“ここを観て欲しいシーン”って聞かれると、他の作品だと“感動するような良いシーン” を答えるんですけど、『サイキッカーZ』では、ピンポイントで「えっ!?」となるシーンです。 それは私のシーンなのですが、撮影時に「私、何やってんだろう?」って思っていたんです。特殊な撮り方をしていて、何をやっているかわからないけど、観てみたらとても面白かったです。 私自身がびっくりしました。
吉田蒼
私はオフラインでもいろんなところでお声掛けさせてもらっているんですけど、その時に 言うのがチラシを渡して、「見ての通り、登場人物の95%が超能力者というふざけた映画でして…」という話をしています。
「いい大人たちの悪ふざけを煮詰めた様なしょうもないくだらない、でもちょっと温かい映画です」って伝えているんです。皆さんに受け取って欲しいのはそこかなと私は思っています。 いい大人たちがこんな一生懸命にこのサイキック映画を撮ったんだというのを。
観る時はそのまま楽しんでいただいて、観終わった時に、これを大人たちが撮っていたんだなという のを思い返してもらったら、さらにもう 1 個面白がってもらえるんじゃないかって思います。
馬鹿なことを自分もやってもいいんじゃないかとか、そんなに力まなくてもいいんじゃないかって思ってもらえる作品だと思うので、まずはそこを見てもらいたいですね。
短編版の時に観た面白さを裏切らない、この映画ならではの数の強さというものがありますので、「そうそうこれってこういう作品だよな」って、きっと最初のファンの方々も思ってくださるだろうし、今回初めて観てくださる方も、「あ、そう来るか!」ってところがありますので、前の短編版を知らなくても楽しめますね。そこがこの映画の醍醐味なんじゃないかと思っています。
観終わった後に、こんな生き様の人間達もいるんだと、思い返しながら、帰り道を歩いてもらえたら救われるなって思います。
★あなたの推しサイキッカーの投票を受付中です。
投票先は⇨コチラ
※作品の感想やキャスト・スタッフへのメッセージも記入できます。
吉見茉莉奈 ハルカ役
1990年8月10日生まれ。愛知県出身。大阪の劇団PEOPLE PURPLEで活動後、上京し現在はフリー。舞台や映像など幅広く活動中。主な出演作『センターライン』(下向拓生監督)主演『最高の人生の見つけ方』(犬童一心監督)『宮田バスターズ(株)-大長編-』(坂田敦哉監督)
吉田蒼 リョウコ役
1988年5月3日生まれ。滋賀県出身。 短編映画『ワタシ カレシ ツクル』藤沢清美役 短編映画『事実は小説よりも黄なり』米田キャサリン役 ここ滋賀公式PR動画「滋賀区~東京で滋賀を旅する~」主演
■映画『サイキッカーZ』
【あらすじ】
その昔TVで超能力ブームが起こり、それを見ていた中に特殊な能力を発動する子供たちが現れだした。その中には、後にサイキッカーZのリーダーとなるアキラの姿も…
そして現代。超能力に目覚めた子供たちはその様々な能力を駆使して日本中で大活躍…などと言うことはほとんど無く、大半は些細な能力であり、活躍するような超能力者はほんの一握りであった。
そんな中主人公のアキラは、同じ境遇の超能力者の仲間を集め、チーム「サイキッカーZ」を作り協力して世のため人のために活動すべく日々トレーニングをしたり、YouTube配信でチームをアピールするなどしていた。
だがそんなある日、突如謎の超能力者達が現れ、アキラやその仲間達を次々と襲いだしたのであった…。
出演(全キャスト)
中山雄介 吉見茉莉奈 鈴木まゆ 嶋村太一 美南宏樹 小島彩乃 貴玖代
朝木ちひろ 千倉里菜 ほりかわひろき 与古田千晃 吉田蒼 タカ海馬 小林四十 海雲千帆
篠原トオル 安楽涼 米澤成美 木場光勇 小宮凜子 秋田ようこ 大丸慎太郎 ゼガ 稲葉凌一
もりきよ 牟田浩二 上埜すみれ 高瀬秀芳 太三 藤原未砂希 冴木茶々 佐藤幾馬 黒須杏樹
高橋篤 澤佳一郎 石尾恵達 松本純弥 若杉英樹 川原翔 末原拓馬 もりとみ舞 三遊亭楽八
ふじわらみほ 片山亨 クリスマッコームス 岡野優介 松村美生子 吉野めぐみ 及川莉乃
鷹西京子 木村祐介 木村文彦 磯貝優大 草野明輝人 鈴木恋 斎藤蒼空 清田美桜 高木美嘉
秋山紅葉 秋山雪華 平川亜音 石川小梅 堀鈴 堀琴 天白奏音 かしやますい SEI SOUHA
RUI YUZUKI AOI 名倉健郎 木場明義 おおむらなおふみ 金田一元 石橋秀一朗
スタッフ・クレジット
監督・脚本・編集:木場明義『つむぎのラジオ』『ヌンチャクソウル』『地元ピース!幻想ドライビング』
プロデューサー:タカ海馬 撮影:名倉健郎 助監督:木村文彦 茅嶋直大 もりとみ舞
録音:石橋秀一朗 八木健太 大坪勇太 ヘアメイク:角口肇 原早織 天羽由貴子 音楽:伴正人
スチール:金田一元 アシスタントプロデューサー:アライ ジン タイトルデザイン:土井翔史
特殊効果・カラーグレーディング:木場明義 車両:木場明義 中山雄介 宣伝美術:木場明義
製作・配給:イナズマ社 2022年/79分/ステレオ/カラー/DCP
公式ツイッター:https://twitter.com/psychicerZ
予告編url:https://youtu.be/_vG2qLSYVDY
1月15日から池袋シネマ・ロサ。2月12日から大阪シアターセブンで上映。