映画『なぎさ』本編の一部を特別公開。著名人 10 名からのコメント&新場面スチール公開

映画『なぎさ』本編の一部を特別公開。著名人 10 名からのコメント&新場面スチール公開

国内外の映画祭で注⽬を集める古川原壮志監督の⻑編デビュー作『なぎさ』。公開初⽇が 5 ⽉ 12 ⽇に迫る中、本編の⼀部が特別に公開された。また、津田寛治、早川千絵、オカモトコウキ(OKAMOTO’S)ほか、著名人 10 名からのコメント&新場面スチール(5点)も到着した。

なぎさ
新場面スチール 1

本作が⻑編デビューとなる古川原壮志監督はテレビ CM監督として活躍するかたわら、短編映画「なぎさ」(17)、「Birdland」(19)の製作を通じ、釜⼭国際映画祭など国内外の映画祭で注⽬を集める存在。サンダンス・インスティテュートの脚本ラボやフィルメックスの⼈材育成プログラム「タレンツ・トーキョー」に選出され、⻑年にわたり⻑編「なぎさ」の企画・脚本を練り上げてきた。


主⼈公・⽂直を演じるのは、⻘⽊柚。近年、NHK 連続テレビ⼩説「カムカムエブリバディ」やドラマ
「きれいのくに」、映画『はだかのゆめ』(主演)、『うみべの⼥の⼦』(主演)、⽶映画MINAMATA
−ミナマタ−」など話題作への出演が続き、その才能と圧倒的な演技⼒で作品へのオファーが絶えない、
今最も注⽬すべき若⼿俳優。

妹・なぎさ役には、本作が映画初出演となった⼭﨑七海。弱冠 12 歳(撮影当時)ながら確かな存在感で難しい役どころを演じ切りました。共演に、三浦誠⼰や宇野祥平ら個性豊かな俳優陣が存在感を発揮している。

▼特別公開映像

https://youtu.be/aS3wVVDLtj4

▼著名人 10 名からのコメント ※順不同・敬称略

ロベルト・クエト(サンセバスティアン国際映画祭選考委員)
古川原壮志監督のデビュー作は、驚嘆すべき華麗さと精細さの作品である。観客を魅惑的な映像
と⾳の体験へと誘う物語となっている。そのパズルのような構成は罪と欲情の混沌へ、私たちを
不穏な旅に導いていく。


市⼭尚三(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター)
記憶をめぐる物語なのである。説明的な台詞を極⼒排し、映像の⼒のみを信じているかのような
⼤胆な編集で紡ぎ出されるこの物語は、これまでのどの映画にも似ていない。


トリノ映画祭審査員⼀同
壮麗でありまた独⾃性に富んだ映画⾔語。(特別表彰授与コメント)


早川千絵監督 (PLAN 75 映画監督)

なぎさ

繊細な物語を⾮常に⼤胆なやり⽅で描いている。そのギャップがなんとも魅⼒的で引き込まれ
た。⻘⽊柚さんと⼭﨑七海さんがすばらしく、ふたりをずっと⾒ていたくなりました。


津⽥寛治(俳優)

なぎさ

古川原壮志さんは「本気」の監督だ。映画の「本気」は「暴露」に似ている。古川原作品はいつ
も勇気をもって曝け出している。希薄な空気中にありながら⾼密度に閉じた世界を、粒⼦が震え
るような勢いで暴露する。暴露系映画監督だ。作品群の中でも突出して閉じている⻑編「なぎ
さ」が暴露されるとき、観客はそこに何を観るのだろうか。⽬をそらしたって構わない。客席か
ら逃げ出したって構わない。いつかそれと向き合う⽇が来るのだから。


酒村ゆっけ、(youtuber)
喪失の夏を予感させる映画「なぎさ」が頭から離れない…
どんなに悔やんでも⼤切な⼈は戻って来ない、罪を背負い暗いトンネルを彷徨うような⽇常と10
代最後の夏。この映画の凄いところは、全員の表情を直接的に⾒せないの!!だから⾃分で⼩説を読んだときのように想像させようとしてくる。結末をどう捉えるかは⾃分次第。⼀緒に映画を作り上げる体験をさせてくれる⼈⽣初の作品に震えました。


オカモトコウキ(OKAMOTO’S)
⼈は、常に過去を抱えながら⽣きている。過去は現在の⾃分の⽴ち位置によって歪んだ鏡像のよ
うに形を変える。映画の中で「トンネル」を起点に重なる映像は、時間や現実を捻じ曲げながら
私たちを答えのない迷路へ誘う。やがて、混乱した主⼈公のように我々の頭も混乱することにな
る。その先に出現するのは、炙り出されるのはあなた⾃⾝の過去?あの⽇感じた⼀瞬の感覚?
⾒えないものを映し出す、映画のマジックがここにあった。


Uxue Arzelus / ウフエ・アルゼルス(Berria / ベリア誌)(スペイン)
最初のシーンから古川原監督の⼿法が私の注意を惹いた。作品のなだらかなテンポによって、常
に緊張感が維持される。「なぎさ」のサウンド・デザインも細かく、圧迫させる⾳と森閑のバラ
ンスは主⼈公の⼼理と上⼿にマッチしている。


Alvaro Campoy / アルヴァロ・カンポイ(Cintilatio / シンティラティオ)(スペイン)
古川原壮志の⻑編監督デビューは神秘的かつ夢幻的な作品で、新しい描写法を試みる事によって
遺族の傷みを探る。メロドラマ型から外れて、夜に愛しい⼈の喪失感が⽣む悪夢の静かな描き⽅
は時折『⾵の電話』を連想させる。


⾹川まさひと(漫画原作者・脚本家)
お世辞抜きにすごかった!私はとても響きました!「この監督はものすごくよくわかってる⼈
だ」と思いました。すごかった。誰かと話したい。映画とはなにか?⼈間とはなにか?そのどち
らもごっちゃになって興奮気味に。「鎮魂の映画じゃなく、観た側が鎮魂するんだよ、あの登場
⼈物たちに、顔に、魂に」とかいう⾔葉も出そうだなあ。

▼新場面スチール


■ 映画『なぎさ』

青木柚 山﨑七海
北香那 日向丈 宇野祥平 蜷川みほ 三浦誠己
脚本・監督 古川原壮志
プロデューサー:明里マミ
撮影:石田遼 美術:秋葉悦子 照明:神山啓介 録音:小川武 衣装:一宮理紗 ヘアメイク:伊藤聡
キャスティング:元川益暢 富岡萌 ラインプロデューサー:早川徹 助監督:宮本忠栄 制作担当:多賀典彬

協力:佐賀県フィルムコミッション 制作プロダクション:フラッグ
配給:アークエンタテインメント
Nagisa-film.com

映画カテゴリの最新記事