国内外で注目を集めたデビュー作『LINE』をはじめ、『ドキュメンタリー映画100万回生きたねこ』 『フリーダ・カーロの遺品石内都、織るように』など意欲作を生み出してきた小谷忠典監督が、長編劇映画『たまらん坂』を完成。2022年3月19日(土)より新宿Kʻs cinema ほか全国順次公開となる。
本作は武蔵野大学/武蔵野野文学館の協力の元、黒井千次氏の短編集を基に撮影期間は四年に及んだ。マルセイユ国際映画祭をはじめ各国の映画祭で評価された本作が待望の日本公開決定。
劇場公開決定にあたり小谷忠典監督よりコメントが到着した。
主人公・ひな子を演じるのは、武蔵野大学在学中に抜擢され映画初出演を果たした渡邊雛子。渡辺真起子、古舘寛治、小沢まゆ、七里圭ら日本映画界を支える面々が脇を固めているほか、RC サクセションの名曲「ロックン・ロール・ショー」「多摩蘭坂」も劇中に登場、劇中歌にシンガーソングライターの松本佳奈、アニメーションに大寳ひとみが参加するなど多彩な面々がモノクロームの世界観に彩りを添えている。
■映画『たまらん坂』
小谷忠典監督コメント
本作は、小説「たまらん坂」の映画化というよりも、小説の〈読書体験〉を可視化した作品となっています。ひとたびページをめくると、印刷された文字が波打って主人公ひな子の内面を満たし、光に闇に変化しながら、向かうべき私的な場所に彼女を誘います。皆さまに楽しんでいただけたら幸いです。
<あらすじ>
小雨降る秋の日、女子大生ひな子(渡辺雛子)が寺の境内を歩いている。毎年、母の命日には父の圭一(古舘寛治)と墓参りに訪れていたのだが今年はひな子一人であった。ふと母の墓前に一輪のコスモスの花が供えられているのが目にとまる。母が亡くなってから17年、祖父母も鬼籍に入っており他人の影を感じることはなかったひな子は不審に思う。携帯電話が鳴る。受話器の向こう側では飛行機が欠航
になり墓参りには来られないことを告げた上で、「たまらん」と漏らす圭一の声が聞こえる…。
また、本作は1月12日(水)23:59 までMOTION GALLERYにて劇場公開支援を求めるクラウドファンディングを実施中。エンドクレジットへの掲載や関連作品の期間限定配信など様々なリターンが用意されている。
プロジェクトページURL :https://motion-gallery.net/projects/tamaranzaka
公式Twitter: https://twitter.com/tamaranhill
▼キャスト、スタッフ
出演:
渡邊雛子 古舘寛治 小沢まゆ 渡辺真起子 七里圭 黒井千次 ほか
脚本:土屋忍 小谷忠典
脚本協力:大鋸一正
撮影:倉本光佑 小谷忠典
録音:柴田隆之 永濱まどか
助監督:溝口道勇 老山綾乃
制作:梅地亮 大野秀美 小川侑真 刑部真央 加賀見悠太
黒澤雄大 小亀舞 小松俊哉 高瀬志織 田中美和 野本理沙
橋野杏菜 畠山遥奈 平林武留 松井優香 山路敦史 山本裕子
整音:小川武
編集:小谷忠典
子守唄:松本佳奈
音楽:磯端伸一(ギター・磯端伸一 ピアノ・薬子尚代)
使用楽曲:「ロックン・ロール・ショー」「多摩蘭坂」RC サクセション
アニメーション:大寳ひとみ
タイトルデザイン:hase
企画・プロデューサー:土屋忍
製作:武蔵野文学館
原作:武蔵野短篇集「たまらん坂」黒井千次
宣伝デザイン:tobufune
配給・宣伝:イハフィルムズ
2019/日本/モノクロ/16:9/DCP/5.1ch/86 分
2022年3月19日(土)より新宿K`s cinema ほか全国順次公開