映画『彼岸のふたり』東京公開&大阪凱旋上映決定。新ビジュアル完成。

映画『彼岸のふたり』東京公開&大阪凱旋上映決定。新ビジュアル完成。

映画『彼岸のふたり』が2月4日(土)より池袋シネマ・ロサを皮切りに全国順次公開が決定、あわせて大阪・第七藝術劇場での凱旋上映も決定。本作は2022年10月に大阪のシアターセブンにて先行公開され好評を博した作品。
公開に先立ち、北口ユースケ監督、主演の朝比奈めいり、並木愛枝のコメントが到着。新メインビジュアル・予告編・場面写真も公開。
新ビジュアルは寄り添う母娘の姿に地獄太夫が身にまとっていたといわれる「地獄変相」の打掛が印象的な仕上がりとなっている

彼岸のふたり
『彼岸のふたり』メインビジュアル

監督は本作が長編第一作目となる新鋭・北口ユースケ。自身が俳優でもある北口監督の、確たる演技理論に裏打ちされたその演出手腕は見事であり、南米最大級の映画祭であるサンパウロ国際映画祭新人監督部門にノミネート。北九州ライジングサン国際映画祭では最優秀監督賞を受賞し、ウィーンJAPANUAL日本映画祭では2022年の日本映画25本に選出されるなど、今後の活躍が期待される監督の一人が登場した。

■ 映画『彼岸のふたり』

愛を知らずに育った少女、それでも彼女は愛することを選んだ
新鋭・北口ユースケが描く少女の葛藤と成長の物語

児童養護施設で育った西園オトセは、施設を離れ自立の道を模索するが、突然現れた母によって残酷にも逃れられない過去と現実を突きつけられる…。
主演にはアイドルとしても活躍する新人、朝比奈めいり。そしてその母親役に『14歳』『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』の並木愛枝を迎え、室町時代の堺市に実在したと言われる伝説の遊女、「地獄太夫」をモチーフに、一人の少女の成長と葛藤を独自の視点で描く。

▼STORY

児童養護施設で育った西園オトセ(朝比奈めいり)は、施設を離れホテルの清掃係として働き始める。自立の道を模索しようとするオトセの前に、14年間音信不通だった母、陽子(並木愛枝)が突然現れる。一方、地下アイドルの広川夢(寺浦麻貴)は、望まぬ子を身籠ったままステージに立つ。二組の母子の人生は交錯し、オトセはやがて過去の自分と対峙すべく母が暮らす生家へと向かう。

彼岸のふたり

▼監督、キャスト コメント

北口ユースケ監督

『彼岸のふたり』の準備に取りかかった時、私は父親になったばかりだった。慣れない子育てに奮闘しながら、その一方で映画を通して虐待について考えていた。虐待をする親の感情なんて理解したくもなかったが、育児からくるストレスは想像以上だった。それが積み重なり、手は出さないまでも、自分でも驚くような声で思わず子どもを怒鳴ったこともある。後で冷静になり、後悔と自責の念に駆られる。自分は踏みとどまれたが、そうじゃない人がいるというのは容易に想像ができた。
肉体的なものにしろ、精神的なものにしろ暴力は良くない。そんなこといちいち言うまでもないが、環境次第で人間は簡単に変化できる気がした。人は愛し合うし、傷つけ合う。好きだった人を嫌いにもなるし、嫌いだった人を好きにもなれる。
人間は変われる。良くも悪くも。そんな思いを、オトセと陽子というふたりに託しました。2人の人生が良い方向に変わっていくと信じて。

朝比奈めいり(西園オトセ役)

画面からじっとりと湿度を感じるほど、登場するキャラクターのそれぞれの心情を、とても近い距離で描いた映画です。私は「西園オトセ」として全力で撮影に挑みました。その形は違ってもオトセの抱える不安や葛藤は、決して他人事では無いのではないかと思います。観てくださる方の心に何か残るものがありますように…!

彼岸のふたり

並木愛枝(西園陽子役)

いわゆる毒親、陽子という役を具現化させるに欠かせない要素として、あえて取り入れたものがあります。
娘オトセに対する一欠片の愛情です。子供からしたらどんなクソみたいな親でも、我が子を想う心があって欲しい、
たとえ砂一粒ほどでもいいから…と切実に願うでしょう。すっかり大人の私でさえそう願ってます。
綺麗事で取り入れたのではありません。私の演じた陽子の最も残酷な部分が一欠片の愛情だと思っています。
オトセの切なる願いを、僅かばかりの希望を幾度と踏みにじるのですから。
心がエグられるようなニュースを目にした時、加害者を人間ではない何者かに思いたくないのです。
だからこの先も、憎まれ役を人間臭く演じて行きます。

彼岸のふたり


『彼岸のふたり』

出演:朝比奈めいり、並木愛枝、ドヰタイジ、寺浦麻貴 ほか

監督・脚本・編集:北口ユースケ 脚本:前田有貴 企画・制作:株式会社SAKURA entertainment、TSUKUBA INDY

制作プロダクション:株式会社イチビリピクス 製作総指揮:福本裕介 プロデューサー:桜あかり、アレックス・イスコウネン

音楽監督:饗場公三 主題歌:イロハサクラ「地獄太夫」 配給:新日本映画社

2022年|日本・アメリカ|カラー|シネスコ|ステレオ|90分 ©2022「彼岸のふたり」製作委員会

オフィシャルサイト:higannofutari.com

2月4日(土)より池袋シネマ・ロサにてレイトショーほか全国順次ロードショー

彼岸のふたり

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