2022年12月2日(金)、シモキタエキマエシネマK2にて、映画『夜のスカート』が上映初日を迎え、本作に出演・プロデュースの小沢まゆ、木村知貴、新井葵来、南久松真奈が登壇。撮影中の想い出、印象に残っているシーンを語った。
■ 映画『夜のスカート』初日舞台挨拶
▼撮影中の想い出、印象に残っているシーン
木村知貴(秋生 役)
小沢さんがバタバタしてたことが印象に残っています。主演とプロデューサーをするって、とても大変だなと思いました。
撮影が終わって一緒に電車で帰る日があったのですが、次の日の予定や、お金の計算を頑張っていることがとても印象的でした。
撮影中の印象は、やはり素晴らしい女優さんで、とても来るものがあって、ご一緒できて嬉しかったです。
小沢まゆ
ありがとうございます。木村さんにはとても助けていただきました。私は木村さんに乗っかってお芝居をしているので、ご覧いただければわかると思います。ありがとうございます。
新井葵来(秋生の娘 文奈 役)
私はオフショットでもあったと思うのですが、美容院のシーンで実際に髪を切ったので、そこがとても印象的でした。最初の方のシーンでもあったので、よく覚えている思い出です。
小沢まゆ
そうでしたね。本当に髪を切っているシーンがあるんですよね。
撮影中に髪を切るなんてね。役者を長くやっていてもあまり経験することはないことですものね。
木村知貴
そうですね。(切ってもらったら)床屋代が浮いて良かって思うかもしれませんね。
南久松真奈(実佳の叔母 役)
私は観ていただくとわかるのですが、ほんのちょっとの撮影であっという間に楽しく終わったっていうのが印象です。
映画を観た時にすごく素敵でした。セリフも素敵なんですけど、この3人が台詞を言っていない時のシーンもとても素敵なので、ぜひそこを観ていただけたらなと思います。
小沢まゆ
ありがとうございます。南久松真奈さんは共演者の中で、私としかお芝居するシーンがないんです。
私も真奈さんとのシーンを本当に楽しくお芝居させていただきました。ありがとうございます。
私は、全て印象に残っているのですが、木村さんとのやりとりをすでにご覧になった方々もすごく印象的だと言ってくださっています。
私と木村さんのトーンの違いとか、陰と陽、動と静のような二人がスクリーンに映っているので、そこを楽しんでいただけたらいいなと思います。
▼小谷忠典監督からのメッセージ
小沢まゆ
今日は本作を監督した小谷忠典監督も、ここにいらしていただいて皆さんにご挨拶をしたかったのですが、今、作・演出の舞台が今日初日を迎えていまして、小谷監督にとっては、こっちも初日なら舞台も初日ということで、舞台の方がどうしても抜けられないので、そちらに行っていらっしゃいます。
では、小谷監督からのメッセージを代読させていただきます。
本作の企画は、新型コロナ流行と同時期に立ち上がりましたが、その期間、私たちが身を置く世界は急激に窮屈になってしまいました。感染が下火になった今も以前の自由な雰囲気には戻っていません。
過去にはどうしても戻ることができないわけですが、これからの未来を生きる人々の心を少しでも解放したいという思いで、この映画を作りました。それが伝われば幸いです。
小谷忠典
▼キャストからのメッセージ
木村知貴
このモノを見たら、その人を思い出すというものが、人それぞれあると思ういます。観終わった後に誰かそういう方を思い浮かべていただけたらいいなと思います。今日はよろしくお願いいたします。
新井葵来
私にとって、本当に初めての作品で思い出もたくさん詰まっています。
皆さんも思い出になるような作品に仕上がっていると思うので、是非楽しんで観てもらえたらなって思います。
南久松真奈
小谷監督の映画ってすごく素敵なんですけどもでも、何かちょっとクスクスって笑えるところがいっぱい隠れているので、ぜひそこも見つけていただけたらなと思います。
小沢まゆ
私がこの映画に込めた思いというのは、私が演じた実佳は、お母さんの闘病に8年間付き添っていたわけなんですけれども、それを経てある心残りを抱えている女性です。皆さん何かしら後悔とか心残りとか何かを無くしてしまった喪失感というのは抱いたことがあるかもしれません。
でも、そういった思いというのは、決してネガティブなことではなくて、そんな後悔をしてしまったり、心残りがあるのはそこまで積み重ねてきた時間だったり、想いがあるからこそ生まれてくる感情だと思っています。
だから皆さん、自分自身頑張った自分も頑張れなかった自分も、全部肯定して抱きしめてあげてほしいなという思いで、この映画を作りました。観終わった後、皆さんの心に何か温かいものが生まれるといいなと思っております。今日はどうぞ映画を楽しんでください。
■映画『夜のスカート』作品概要
Introduction
「夜」から始まり「スカート」に終わる 愛と解放の物語
ユーモアとシリアスを織り交ぜた「夜」からはじまる「スカート」にまつわるヒューマンドラマ。
『ドキュメンタリー映画 100万回⽣きたねこ』『フリーダ・カ―ロの遺品 ⽯内都、織るように』『たまらん坂』など意欲作を⽣み出してきた⼩⾕忠典監督最新作。奥⽥瑛⼆監督『少⼥~an adolescent』で鮮烈にデビューを飾り、映画、ドラマ、舞台など幅広く活躍する俳優・⼩沢まゆが主演兼初プロデュース。⽊村知貴の快演、⼦役・新井葵来の初々しさにも注⽬。
Story
「ほんと、何やってたんだろう……」
東京の⽚隅。独⾝アラフォーの実佳(⼩沢まゆ)は、⺟を癌で亡くして間もない。
実佳が遺品整理をしていると、幼い頃の実佳が好きだった⺟のスカートが⾒つかる。
ある⽇、実佳の勤め先の美容院にバツイチ⼦連れの秋⽣(⽊村知貴)がやって来る。⼆⼈は⼩学校の同級⽣だった。30年ぶりの再会に連絡先を交換する。
その夜、帰宅途中の実佳がアクシデントに⾒舞われる。駆けつけて来た秋⽣は、なぜかスカート姿だった……。
〈作品概要〉
『夜のスカート』(2022/日本/16:9/カラー/37分/DCP/5.1ch)
監督・脚本・編集:小谷忠典
出演:小沢まゆ、木村知貴、新井葵来、南久松真奈、岩原柊、新井麻木
撮影・照明:倉本光佑/撮影助手:福島光騎/録音:髙橋楠央、鈴木拳斗/整音:小川武/制作:荻原大輝、三井悠輔/助監督:小林圭一郎/技術指導:藪本千絵/脚本:堤健介/脚本協力:中川実佳、仲町麗子/タイトルデザイン:hase/音楽:磯端伸一/宣伝:山口慎平/宣伝デザイン:山森亜沙美/宣伝写真:moco/英語字幕:ドン・ブラウン、櫻井智子/DCP制作:清原真治/助成:AFF/企画・プロデューサー:小沢まゆ/製作・配給:second cocoon
©夜のスカート
『夜のスカート』公式Twitter: https://twitter.com/yorunoskirt?s=21
映画『夜のスカート』12月2日(金)よりシモキタ–エキマエ–シネマ『K2』にて公開