30周年を迎えた横浜の映画館と企画映画『誰かの花』監督・キャストが登壇。出演の経緯と思い出を語る。

30周年を迎えた横浜の映画館と企画映画『誰かの花』監督・キャストが登壇。出演の経緯と思い出を語る。

12月21日、映画館『横浜ジャック&ベティ』が30周年を迎えた。30周年企画として製作された映画『誰かの花』の先行上映と舞台挨拶が行われており、30周年を迎えるこの日、監督やキャストが登壇した。登壇者は、主演のカトウシンスケをはじめ、吉行和子、高橋長英、和田光沙、大石吾朗、村上穂乃佳、篠原篤、太田琉星、堀春菜、奥田裕介監督。映画館へのお祝いの言葉や思い出、本作参加のエピソードなどを語った。

誰かの花

■映画館『横浜ジャック&ベティ』30周年 舞台挨拶レポート

▼支配人からのコメント

梶原支配人
当館は、1991年の12月21日にオープンいたしまして、今日で30周年、30歳を迎えます。実はジャック&ベティになる前も、1952年から名画座という映画館だったところで、69年の間ここにずっと映画館がありました。
ジャック&ベティになった後も2005年には一度閉館した歴史もございまして、その後、我々は2007年から再開して我々の代になってだいたい15年ぐらいです。今日、30周年を迎えられるということで30周年を映画を観に来てくださるお客様と一緒に迎えられることを大変嬉しく思っております。
また、『誰かの花』、30周年企画映画と共に30周年を迎えられることを大変嬉しく思っております。本当にありがとうございます。

▼監督、キャストの挨拶・コメント

※当日のご挨拶順

奥田監督
僕は小学生の頃からジャック&ベティでいろんな映画を観させていただきました。
いろいろと感想を語りながら、この前の道を歩いて行ったのを覚えています。
この30周年という大きな場で自分が関われたことをうれしく思います。
本日はありがとうございます。

誰かの花
奥田裕介監督

カトウシンスケ
梶原支配人おめでとうございます。
皆さん平日のお忙しい時間帯にご来場いただきありがとうございます。
僕は数えたことはないんですけれども、多分カトウシンスケの出演作が一番かかっている劇場なのではないかなと勝手ながら出演するたびに思ってます。またジャック&ベティさんでやってると思いながら暮らしています。
そんなジャック&ベティさんの30周年企画映画に出演させていただいて、30周年記念日にこうして皆さんの前で、満席の客席の前でご挨拶させていただきまして、本当に感無量でございます。

誰かの花
左)カトウシンスケ 

和田光沙
今日はありがとうございます。
ジャック&ベティの30周年記念をこうやってこの日にこんな大勢のお客様のみなさんと共演者の方と一緒に迎えられてありがとうございます。

誰かの花
左)和田光沙

村上穂乃佳
本当にありがとうございます。
本日はジャック&ベティ30周年ということでおめでとうございます。
こんな記念すべき日に、自分が出演した作品が上映されて、皆さんにご覧いただけてありがとうございます。

誰かの花
村上穂乃佳

太田琉星
僕は今、ここに立てることがとてもうれしいです。
僕のお父さん、お母さんがいつも僕がどこかに行くときにいってらっしゃいと言ってくれます。
僕は家族のために、自分のために楽しくいこうと思います。

誰かの花
右)太田琉星

篠原篤
今日はお越しいただきありがとうございます。

誰かの花
篠原篤

堀春菜
ジャック&ベティ30周年おめでとうございます。私は横浜出身ということでこの映画に滑り込めました。少しでもこの映画に携われたことを嬉しく思います。よろしくお願いします。

誰かの花
堀春菜

大石吾朗
この映画館で上映される作品としては、一昨年の『FRIDAY』のドキュメンタリー映画でした。
僕も横浜の出身です。金沢文庫で小さいころから育ってきました。
そんなことで滑り込ませていただいて、30周年おめでとうございます。

誰かの花
大石吾朗

高橋長英
みなさんどうもありがとうございました。
僕はすぐ近くに住んでいるもので昔から。またこの近くにもっと映画館があったのですが、中学高校を卒業してもしばらくあったんじゃないですかね。そこでハシゴして映画を観ていました。
学期末試験が終わると友達と安いラーメン食べて、映画館で3本立ての映画を観るというように、ずっとこの街に慣れ親しんできました。
その内にジャック&ベティさんができたりして、その頃からずっとお世話になっています。
僕も出演作を何度か上映していただきました。これからも、この映画館はずっとコロナ禍にもめげず、これからも続いていくと思いますので、できる限り、僕もここに来るのが何とも言えない良い時間なので、通おうと思います。
遅くなりましたけど、梶原さんおめでとうございます。ありがとうございますこれからもよろしくお願いします。
本日はどうもありがとうございました。

誰かの花
右)高橋長英

吉行和子
コロナ禍になった途端に、ジャック&ベティやミニシアターはどうなるんだろうと心を痛めていました。
30周年記念作品に出演することができて、とても嬉しく思っています。
ありがとうございます。おめでとうございます。

誰かの花
中央)吉行和子

■監督、主演カトウシンスケさんへの質問

--この作品の脚本を書くきっかけは?

奥田監督
この脚本を書き始めたのは4年前になります。
私自身、オリジナルで脚本を書くことにこだわっていまして、その中で自分自身の身近なところで起こったことは自分の中に残っていました。
自分の中で、そういったことに寄り添ったり立ち向かったりすることがありました。
その時に、この話をいただきました。
ある種、被害者という形になるんですけれども、被害者になって、次にもしまた被害者になるのか加害者になるのかということになった時に、加害者を選んでしまうと自分の心はどこにも持っていけなくなるなと思いました。ただその葛藤を今回、この映画で描きたいと思いました。

--キャスティングはどのように行ったのでしょうか?

奥田監督
キャスティングは脚本を書いている段階から勝手な想像で決めていたような状態でした。
いま、こちらにいらっしゃる方を想像しながら書いていました。
カトウシンスケさんと何度かお話をさせていただく中で、コミュニケーションを大事にしてくださる役者さんだと感じました。
私も演出とか監督がそれはどういったものが分かっていなくて、その中で、入れられるのはコミュニケーションだなと思っていました。
これはカトウさんと気が合うと思いまして、まずはカトウさんに声掛けをさせていただきました。

--監督と、気が合ったそうですが撮影に入るまでのエピソードはありますか?

誰かの花

カトウシンスケ
コミュニケーションを大事にしているのか、ただ、おしゃべりだけなのかはわかりません。
最初に脚本をいただいて思ったのは、、素晴らしい思いの詰まった非の打ちどころのないものだということでした。
監督が撮りたいシーンが感じ取れました。
「(脚本を読んで)それでどうでしたか?ぜひ感想が聴きたいです」と監督から連絡来たので、メールでやりとりするよりは、実際に会っていろんな話をしたいなと思って直接話を小一時間ぐらい下北沢の喫茶店でお喋りしようかなと思ったら、5時間ぐらいしゃべってしまいました。
コミュニケーションを大事にというか、二人ともすごくおしゃべりで、一個一個のシーンをずっとあーでもない、こーでもないと話し合って関係を築いていきました。

誰かの花

映画『誰かの花』公式サイト http://g-film.net/somebody/

映画『誰かの花』公式Twitter https://twitter.com/dareka_no_hana

12月18日から24日まで、横浜ジャック&ベティで先行上映。
2022年1月29日より、ユーロスペースほかで全国順次公開。

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