9/10新宿K’s cinemaにて、松本卓也監督 新作長編映画『ダイナマイト・ソウル・バンビ』が上映開始された。本作品は劇中映画のメイキング映像と本編映像が同時進行するパラレル映画。インディペンデント映画業界の新鋭若手監督が初の商業映画撮影に挑む翻弄と奮闘を描いた物語。
今回、キャスト10人にぶつけてみた5つの質問の回答が届いた。
■キャストへ10人への質問5つとその回答
| Q1.出演を依頼・応募された時の思い。出演が決まった時の感想は? |
後藤龍馬 | 松本卓也監督作品は有り難いことにこれまでも出演させて頂いてましたが、いつも思う事ですが今度はどんな面白い話をかましてくれるんだろうと期待でいっぱいでした。 |
イグロヒデアキ | 嬉しい気持ちとまた色々と大変なんだろうなという緊張感がブレンドされていました。 |
山下ケイジ | 松本監督の作品は素敵な作品ばかりなので、是非出演したいと思っていました。確かオーディションで、色々な役を読まされたと思いますが、決まった時は、やっぱりめちゃくちゃ嬉しかったです!! |
石神リョウ(石上亮) | 松本組の長編映画に出演するのは『ウミノカド〜舌と明日と靴下〜』(2008年)以来だったので、だいぶ気張ってましたね。 |
花 | 自分が映画に出演してうまくやれるのかと不安もありましたが、 挑戦!という気持ちで飛び込みました。 決まった時は実感湧かずで、びっくりしたのと本当に嬉しかった事を覚えています。 初の長編映画出演だったので、 とても緊張して数日前からしっかり寝れなくなっていました笑 5年経った今もあがり症はいまだに治らず緊張すると寝れなくなります…笑 |
三浦ぴえろ | 松本監督の作品には何度か出演させていただいており、是非出演したいと思っておりました。 決まった際はホッとしたと同時にワクワクが止まりませんでした。 |
川井田育美 | 元々は演出部のスタッフとして松本監督に呼ばれました。 この作品以前にもスタッフをした事があったので、なんの不思議もなく受けました。 いつからか「出てもらうかもー」みたいな話になり…。 撮影のギリギリまでキャストが見つかっていなかったりもして…。 演出部として、とにかくこの作品を進めていかねば!という思いで出演しました。 |
藤原未砂希 | 【鬼才 松本卓也監督】とお名前は存じていたので、監督の過去作品を多々拝見してからオーディションに挑みました。 オーディションでは、過去作品の中で最も印象に残り、涙を流した作品を熱く語らせていただきました。 合格の連絡をいただき、 これからどんなワクワクが始まるのだろうと思いました。 ちなみに熱く語らせていただいた 作品は『ミート ミート』です。 |
真千せとか(松本美樹) | それまでにもいくつか作品でご一緒していたので、またご一緒できることが素直に嬉しかったです! 松本組に集まる人は不思議な魅力があっておもしろいです。どんなチームになるのか楽しみでした。 |
マチーデフ | 兄(松本卓也監督)の映画は、出演した直近2本がラップする役だったので今回もラップシーンあるのかな、次はどんなの撮るんだろう、って感じでした。特に内容は聞かずにOKしたと思います。普段私のMVも撮ってもらってるので。持ちつ持たれつ。 |
| Q2.脚本を最初に読んだ時の感想。完成した作品を観た時の感想。 |
後藤龍馬 | 脚本の本質は松本さんらしくはありますが、少し異色の作品なのかなとも思いました。 いつも以上にコアな部分をついてくるなと…刺さる人にはグサッと心臓突き抜けて背中まで刺さるし、そうじゃない見方もする事もできる。色んな解釈ができる作品なのかなと思いました。 |
イグロヒデアキ | 脚本を読んだとき、とがっているなぁ! 完成したとき、なんか不思議な作品になっているぞ! |
山下ケイジ | 今までにない新しい企画の作品で、どうやって撮って行くんだろうと興味深々でした。 |
石神リョウ(石上亮) | 劇中では主人公・山本監督率いる自主映画チームと商業映画チームとの対立があって、そこの流れを変えてしまう役だったので、だいぶ気張ってましたね。 |
花 | 脚本を読んだ時は、率直に斬新な設定だと思ったと同時にこれすごい内容だな…とも思いました笑 「おやおや?私が知ってる松本監督の作品とは様子が違うぞ…?」と笑 どうなっちゃうんだろ〜って!アセアセしてました笑 あとは花岡がどんな女の子なのか考えることに専念してました。 足を引っ張らないようにしなくちゃ!と緊張して肩に力が入りまくってましたね。笑 いざ本編を見た時は本当に内容盛りだくさんで、キャラクターそれぞれの立ち位置になって見ると朝まで語り尽くせるような映画だなと思いました! 私には、理解できない感情をディベートして語り合って「なるほどね!」と理解したかったり、「本当に理解できないわ」となったりしたいです笑 いろんな人の感想を聞きたいです! あとは、山本監督を見てすごく身勝手でわがままだと思うと同時に、自分の感情をコントロールできずにぶつけてしまう事って経験あるなって思いました。 山本監督程いったら本当に大変なことになりますが、笑 小さなことでイライラしてしまうこととか誰しも経験があると思うんですよね。 いっぱいいっぱいになった時こそ心に余裕を作れるように頑張ろうと山本監督の姿は戒めになりました。 |
三浦ぴえろ | 役としての普段の素の部分と演技をしている部分というこのお話をどう撮っていくんだろうと、映像にした時の絵が想像できてなかったので不安はありましたが、同時に期待がありました。 構成・編集がとても上手く出来ており、良い意味でお客さんに衝撃を与えると思いました。 どんな反応をしていただけるかは予想がまったくつきませんでした。 |
川井田育美 | 普段は演出部のスタッフなので、演技経験はオーディションの相手役くらいですが、台本を読んでセリフも少ないしやれるかって感じではありました。(ナメすぎててすみません。)実際やってみると、少ないセリフすら覚えられないし、「あれほんとに次であってるっけ」なんて思いながらなんとかやりました。 完成した作品を見ると、セリフよりアドリブの方が不安がない分、自信満々に喋ってましたね。 自分が勝手に設定した内容のアドリブ部分を監督が結構、編集で残してくれていたので、熊谷さんはあれであってたんだなと思いました。 |
藤原未砂希 | 【最初に読んだ感想】 シーンや時間軸が複雑に構成されているので、果たして観る人が理解できるだろうか?と不安になりました。 【完成作品を見た時の感想】 作品、後半部分、天野プロデューサーが皆に谷崎を紹介するシーンで 鹿橋の肩越し後方の家永の映り込みにゾッとしました。 一見、家永が谷崎チームに付きましたよ。 というわかりやすいシーンだけれど、 鹿橋に谷崎のカメラを渡すという何気ないやりとりが映像制作業界の表部分を映し出しており、それと同時に後方には影として ひっそりと蠢く暗く重い【何か】が表裏一体として表現されているように感じました。 山本が好き勝手に暴れている わかりやすい『ザ・業界の現状問題』に目が行きがちですが、至る所に静かに問題提起が隠されているので、シクシクと鋭い針で心を徐々に突かれている感覚になりました。 |
真千せとか(松本美樹) | 初めて読んだときはなんでみんな山本についていくんだろうって思ったけど、完成した作品を観たら少しわかった気がします。 |
マチーデフ | 兄が自ら主演するんかーい。そして役名もほぼ本名だし、自分の役柄も監督の弟役で「これはどういう狙いなんだろう?」と、ちょっと困惑しました。 完成した作品を観て、いつもの松本卓也監督の作風とは違う作品だなと思いました。 |
| Q3.撮影を通しての思い出、エピソード |
後藤龍馬 | 基本的にメイキングということもありカメラがどこに向けて振られるのか、ある程度予想はできても 劇映画よりかなり幅が広かったです。それ意識した上でアドリブに近い芝居を要求されました。思い返すと出番という概念はほぼなかったように思います。なので殆どそのシーンの場にいる方はカメラを向けられてなくとも芝居を様々な所でがっつりしております。笑 そこが大変でもあり新鮮でした。 |
イグロヒデアキ | 合宿している場所と撮影所が一緒だったので、常に撮影可能だったので臨戦態勢だった記憶があります。 お風呂がないところで、朝シャン派の私は朝シンクに頭を突っ込んでました。 |
山下ケイジ | 外での車に引かれそうになるシーンは、めちゃくちゃ寒くて、長くて、怖くて、撮り終わった時には、体が固まってました。 |
石神リョウ(石上亮) | 劇中と同じように、実際の撮影もキャストとスタッフを兼ねて参加していたので、いつでも必要とされたら現場入りできるように、だいぶ気張ってましたね。 |
花 | 松本監督としてのカットがかかっても、ずっと花岡だった気がします! 衣装さん役で毛布をかけてるのかスタッフとして毛布をかけてるのか、わからなくなってましたね笑 でもそのおかげで自然に作品の中へ入っていけました。 実際にスタッフとしてヘアメイクにも少し参加させていただきましたし、貴重な経験をさせて頂きました。 後はお弁当! 名古屋だったので味噌カツ弁当ばかり選んで食べてました! 毎日お弁当選ぶのが楽しみでした!笑 沢山の人の力で作品が作り上げられることも改めて実感した現場で、スタッフの皆さんや周りで支えてくれている方々への感謝の気持ちも(もちろん当たり前のことですが)さらに増して、本当に勉強になりました。 スチールでも映像でも、お仕事への向き合い方が成長できた大きなきっかけになる現場でした。 |
三浦ぴえろ | 名古屋組と合流し、読み合わせの雰囲気や結果で配役が前日変更になったこと、撮影からしばらく自分の出番がなかったため、モチベーションを保つ必要はありました。 結果、印象的な役をいただけたのでとても満足しております。 川上と小鳥とのあのシーンでは前貼りなど初めての経験をさせていただきました笑 合宿スタイルでみんなが仲良く毎日撮影できていたこと、大変な部分もありましたが一致団結協力できて臨めていたのが本当に良い想い出となりました。 |
川井田育美 | メイキングカメラを実際に撮影している増本さんに、谷崎役の岡田さんが、ずっとくっついてお芝居をしていたのが、かなりおもしろかったです。 役者はカメラの前に立ってカメラに向いて話すことが多いのですが、カメラを持った増本さんの後ろからヌッと岡田さんが顔を覗かせて話していました。 撮影期間中、2人は一心同体状態でした。 |
藤原未砂希 | 名古屋撮影の約2週間、 集団生活を皆でしていたので、 映画のシーンとシンクロしながら段々と皆の顔に疲労感や浮腫み、やつれが出ており、 結果リアルな表情が生まれました。 |
真千せとか(松本美樹) | カットがかかってもずっと撮影しているような感覚があり、常に水田でいることを意識していたら一人になりたがっていたので自分が出ないシーンは一人で撮影所を探検していました。 水田は小鳥に対してのライバル心が強く、私自身も水田に対する意識が強かったので撮影現場ではかなっぺこと新井花菜ちゃんとあんまり話さなかった記憶があります。 会話こそ少なかったけど芯があってかっこいいなってリスペクトがあったので、二人だけのシーンを撮影する時めっちゃ居心地良かったんですよね。合宿スタイルで撮影も生活も共に過ごした影響は私だけではなくチーム全体が大きな影響を受けていたと思います。 あと女子部屋がめちゃくちゃ楽しかったです! |
マチーデフ | セリフがガチガチに決まってたわけではないので、ある程度アドリブで演技したり。楽しかったです。 |
| Q4.松本監督にひとこと |
後藤龍馬 | ダイナマイトソウルバンビという作品を世に放ち、山本を演じたからこそ、これからはより一層あらゆる事に真摯に謙虚に、真っ直ぐに映画作りをしてほしいと願っております。 作品を観て頂けるすべての方にこれまで通りかまし続けてくれる事は言うまでもなく期待して楽しみにしております! |
イグロヒデアキ | おそろしい執念のスタミナの創作パワー見習いたいです! |
山下ケイジ | 外での車に引かれそうになるシーンは、めちゃくちゃ寒くて、長くて、怖くて、撮り終わった時には、体が固まってました。あなたは凄い!! |
石神リョウ(石上亮) | 約5年という歳月を、我慢・辛抱・堪忍で乗り切り、劇場公開に漕ぎ着けたのは本当に頭が下がります。 |
花 | 松本監督は本当に大らかで、面白くて、尊敬する監督です。 私、実はあんまり現場で素になれるタイプじゃないんですが、シネマ健康会は危険ですね…笑 松本監督に気づいたら素を引き出されてるんですよ…笑 1人1人をよく見てくださってるんだと思います。 すごく久しぶりにお会いしても謎の安心感があって、久しぶりな感じがしないんです。 演技についても沢山アドバイスをくださって本当に感謝してもしきれないです。 本当にありがとうございます。 また松本監督と一緒にお仕事できるように、成長し続けたいと思います! |
三浦ぴえろ | 自分を信頼して役を任せていただきとても光栄です。 またこの作品を通して海外映画祭、劇場公開など貴重すぎる経験をさせていただき感謝しております!! |
川井田育美 | 配役は計画的に! (といいつつ、カメラマン火口役は本物のカメラマンである岩崎さんが演じたからならではの絶妙な味がある…。) |
藤原未砂希 | 山本ですか?松本ですか? 未だにどちらが本来の監督なのかわかりません。 |
真千せとか(松本美樹) | ひとこと!?またみんなで撮影合宿したいです!!! |
マチーデフ | うーん。言いたい事がないわけじゃないけど…これからも好きなようにやったら良いんじゃないでしょうか。 |
| Q5.お客様へのメッセージ(作品の見どころ、ご自身の見てほしいところなど) |
後藤龍馬 | 山本組の行く末を是非見守って頂きたいです。 |
イグロヒデアキ | 私の役も含め、見る方によって、どのキャラクターに共感できるかがものすごく変わるかと思います。ぜひ私の役、木林を好きになったり大嫌いになったりしてほしいです! |
山下ケイジ | 作品的にはインディーズ映画の裏側⁉が見れるので、そう言ったところを楽しんで欲しいなぁ。個人的には、普段やらない役だったので、新しい山下ケイジを観て欲しいです。 |
石神リョウ(石上亮) | 今後することはないであろうロン毛の石神リョウを目に焼き付けて下さいませ。 |
花 | 夜の時間にも関わらず、連日多くのお客様にご足労いただきまして、ありがとうございます。 メイキングと本編という作品設定ですので、何度見ても色々な角度から楽しめる映画だと思います。 (むしろ何回も見たほうが面白いかも) 是非一度とは言わず、何度も何度もご覧になってください! そして、この映画のキャラクターについて語り合えたら嬉しいです! |
三浦ぴえろ | 見どころとしては、山本を含めそれぞれの劇中キャストの心境の変化や、それに対するお客様の考え方が変化していくのか、愛着が湧いてくるのかなど観る人によって答えがまったく変わるのがこの作品の見どころだと思います。 自身としては小さな感情の変化、山本に対する考えと、山下ケイジさん演じる闇医者の投げたヒヨコのキャッチングです。 |
川井田育美 | 撮影に参加していた側からしても新感覚の映画って感じがしています!! 基本の構成的にはDVDの特典映像などで何度も観てきた見覚えのあるはずのものだけど、 “映画”としてストーリーがぐんぐん進んでいくのが見どころです! あとは、セリフや行動に撮影現場あるあるが結構詰まっているところにも注目です! ぜひ山本組の撮影風景をのぞきに来てください! |
藤原未砂希 | この映画の中で あなたを探してください! |
真千せとか(松本美樹) | いろんな感情がつまった作品です。 一生懸命演じました。 是非観てほしいです。 そして何か感じていただけたら嬉しいです。 |
マチーデフ | 自分が出演してるシーンで言うと、業界用語を学ぶシーンが見どころです。 アップルボックスが何なのか、いまだによくわかってません。 |
■ 映画『ダイナマイト・ソウル・バンビ』作品概要
■監督紹介
松本卓也(まつもと たくや) 映画監督・脚本家・CMディレクター
東京都出身。映像制作チーム『シネマ健康会』の代表を務める。
約 10 年間、お笑いコンビとして活動していたが、相方にふられ解散。その後、独学で映像制作の道へ。
オリジナリティ溢れる映画の創作を目指す。
一度見たら忘れられない、くすっと笑える人間味溢れる映像を得意とし、
オリジナル脚本で撮影された映画は国内外、数多くの映画祭で賞を受賞。
映画製作を中心に、企業・商品のCM製作 / TV番組企画・演出 / MusicVideo制作 / 脚本執筆 / 演技講師 / イベント司会
など幅広い分野で「見たことない」表現を追求中。
サザンオールスターズのMV、ア・ラ・ポテトのCMを作るのが夢。
■出演者
松本卓也 岡田貴寛 イグロヒデアキ 後藤龍馬 マチーデフ 島隆一 石上亮 工藤史子 志城璃磨 芝本智美 新井花菜
真千せとか(松本美樹) 木村仁 三浦ぴえろ 俊平 伊藤元昭 岩本聡 岩崎登 藤田尚弘 藤原未砂希 花 長尾光浩 美月ひなた
川井田育美 大木宏祐 山本久恵 稲波磨奈美 榊原真哉 渡辺信頼 荒木美紀 岡潤吾 佐藤淳 山下ケイジ 森恵美
■スタッフ
撮影(劇中劇『ダイナマイト・ソウル・バンビ』『猫と犬』):岩崎登/撮影(劇中劇『ウルフバイト』):とりやま先生/
撮影(メイキングパート):増本竜馬/照明:宮本亮/録音:鈴木はるか/演出部 部長:川井田育美/衣装:中條夏実 佐藤友美/
制作部 部長:青柳智/整音:井上久美子/VFX:岩崎友彦/音楽(劇中映画):マチーデフ 羽鳥惠介/
音楽(メイキングパート):ヒの字(Hideki Inoue)/宣伝プロデューサー:シモエダミカ/企画:シネマスコーレ/
プロデューサー:木全純治/監督・脚本・編集:松本卓也/製作:シネマ健康会
◆ SNSアカウント
<Twitter> 松本卓也 @matsu301 シネマ健康会 @baka_staff
<HP> シネマ健康会 https://cineken.com/
2022年9月10日(土)~ 新宿K’s cinemaにて公開
*プログラム詳細は HP をご覧ください。(https://www.ks-cinema.com)