『ダイナマイト・ソウル・バンビ』初日舞台挨拶。「松本組は昔から和やかな現場」に一同安心

『ダイナマイト・ソウル・バンビ』初日舞台挨拶。「松本組は昔から和やかな現場」に一同安心

9/10新宿K’s cinemaにて、松本卓也監督 新作長編映画『ダイナマイト・ソウル・バンビ』が上映開始された。本作品は劇中映画のメイキング映像と本編映像が同時進行するパラレル映画。インディペンデント映画業界の新鋭若手監督が初の商業映画撮影に挑む翻弄と奮闘を描いた物語。

ダイナマイトソウルバンビ

『ダイナマイト・ソウル・バンビ』の撮影が開始されたのは2017年。
念入りな編集作業を経て劇場公開を目指していたものの世界的なパンデミックにぶつかってしまい延期。一般公開まで実に5年もの歳月が過ぎ去った。

その間にも様々な国の映画祭へ参加し評価が得られ自信はあったものの、不安もあったという。

本作品は映画業界に蔓延するハラスメント問題を大々的に盛り込んだ作品でもある。
脚本執筆当時はハラスメント問題は映画業界の内輪での話に過ぎなかったが、その後、次々に映画業界の問題が発覚し世間に知れ渡るようになり大いに非難されることとなった。

5年の月日は映画業界に対する世間の目を大きく変えてしまっていた。
それら業界の問題を定義することが主要目的ではなく、あくまでエンターテイメント作品として公開する『ダイナマイト・ソウル・バンビ』は受け入れられるのだろうかという不安があったそうだ。

しかしその不安は杞憂に終わった。本作は娯楽作品として非常に楽しめるものとなり観客からも高評価。大勢の観客で埋まった初日舞台挨拶トークショーでは多くの出演者が密を避ける為代わる代わる登壇。撮影現場での事情などを語り、場を盛り上げた。

映画撮影の現場を赤裸々に描いた当作品の出演者たちは、実際の現場でもその仕事に携わっているスタッフも大勢参加している。
キャラクターも出演者本人の要素も取り入れ、劇中の主人公である新鋭の若手監督役は松本卓也監督自身が務めている。それゆえ劇中の現実と虚構が織り交ざる不思議な撮影現場となった。

「今の「カット!」は劇中の監督の発言か、本撮影の監督としての発言か解らなくなり困惑した(笑)」とのトークで観客を大いに沸かせた。
「劇中の酷い監督である山本は現実の松本監督とも似ているのか?」という問いには「松本組は昔から暴力もセクハラもない和やかな現場ですよ(笑)本当です」とキャストが語り、観客を安心させた。

ダイナマイトソウルバンビ

絶賛公開中の『ダイナマイト・ソウル・バンビ』は新宿K’s cinema にて 9/10(土)~9/16(金)の1週間限定の先行レイトショー

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