9月9日（金）より池袋シネマ・ロサで公開をスタートした映画『私を判ってくれない』の公開記念として、9月10（土）池袋シネマ・ロサで主演の平岡亜紀さん、花島希美さん、和泉ちぬさん、近藤有希監督、水落拓平監督の舞台挨拶が開催。MCは水落監督、近藤監督の二人が担当した。
■ 映画『私を判ってくれない』 公開記念舞台挨拶
▼スタッフかと思ったら、主演でびっくり
長編の主演が初めてだった平岡さんは「ちょうどこの数年監督業も始めていたので、スタッフとしてお声がけ頂いたのかなと思っていたら、台本が届き主演だったのでびっくりした。」と語った。
▼出演にあたっての家族の後押し
また花島さんは「当時、契約社員として働いていた側面があったので、撮影期間が休めない、参加するためには辞めるしかない思った時、一度監督には考えさせてほしいと答えた。」、また、家族から「東京には女優をやるためにいるんでしょう？」と背中を押して貰って、出演する決心がついたことを語った。撮影の時には、水落監督から便箋10枚の演出プランを書いた手紙が届き、支えになったという。
▼仲の良い二人
和泉さんは過去何度も近藤監督と仕事をしていて「最初から出て貰おうと思っていて、結構連絡を撮っている」と近藤監督は話す。
「Life Works」という横浜を舞台にしたショートフィルム(プロデューサー：利重剛)に参加している近藤監督が「（和泉）ちぬさんに出て貰おうと本を書いたり…」と話すと、泉さんは「待ってるんですけど」とアピール。二人の仲良しぶりを見せつけた。
▼監督が二人いる理由
監督が2人いる事に関して、水落監督から「大枠は近藤監督が考えていて、強烈なキャラクターを持つ城子みたいな人間を描いてみたい、というところから始まっています。城子を描くもう一つの視点というところで、由紀乃というキャラクターが出てきて、その監督を僕がやりました」と語った。
「2人でやりにくい事はなく、もし被害者がいれば、こちらの俳優さんたちかと」と水落監督が語ると、和泉が「やりにくい事は無かったけれど、やりやすいからいい物が出来るとというのも、また違う。今回はお二人の監督が一生懸命説明してくれたんですが、さっぱりわからなくて(笑)、出来上がって初めてこういう事だったんだとわかりました」とベテランらしい発言で場内の笑いを誘っていた。
場内は約7割の観客で埋まり、終始和やかなトークで、イベントが終了した。
映画『私を判ってくれない』
＜STORY＞
城子は3年前にこの島を舞台にした映画で主演デビューするはずだったが、制作は頓挫。島で映画制作にお金を出していた人の中には、いまだに城子を恨んでいる人もいる。 一方由記乃は、ずっと家族と実家暮らしをしていたのだが、根無草の城子が突然同居することになり、日常が脅かされる。東京から島に突然帰ってきて、再び「映画を撮る」と云い始める城子。それをきっかけに、静かな島にいくつのも小さな事件が巻き起こる――。
＜キャスト・スタッフ＞
監督・脚本・編集：近藤有希 水落拓平 プロデューサー：小楠雄士
出演：平岡亜紀 花島希美 鈴木卓爾 今井隆文 西元麻子 和泉ちぬほか
2022年／日本映画／ビスタサイズ／カラー／100分 配給：フルモテルモ ©私を判ってくれない
