2022年9月3日(土)、ポレポレ東中野にて映画『紅花の守人 いのちを染める』の初日舞台挨拶が
行われ、ナレーションを努めた歌手・女優の今井美樹、佐藤広一監督が登壇、公開を迎えた心境を語った。
■ 映画『紅花の守人』初日舞台挨拶
映画『紅花の守人 いのちを染める』公開記念舞台挨拶が、初日9月3日(土)に東京・ポレポレ東中野にて開催され、本作でナレーションを務めた歌手で女優の今井美樹と、佐藤広一監督が登壇した。
本作は、栽培から染めに至るまで4年の歳月をかけて挑んだ“紅花”を巡る長編ドキュメンタリー。満員の客席を前にして今井は、「色んな不思議なご縁があって、この作品に参加させて頂くことになりました。皆さんに見て頂けるということが、私にとっても本当に嬉しいことです。たくさんの人にこの作品が届くことを心より祈っております」と笑顔を見せた。
佐藤監督は、今井にナレーションを依頼した経緯について「映画にも登場する紅花畑から『おもひでぽろぽろ』のモデルにもなった山形県の高瀬地区は、車で数分で行ける距離で。印象がすごく強いんです。なので、ナレーションは『おもひでぽろぽろ』で紅花農家に手伝いにいくタエ子の声を演じた今井美樹さんしかいないと思いアプローチ」したことを説明。対して、今井は「当時、ロンドンに住んでいて、コロナの影響で厳しいロックダウンもあったりして、日本の行き来もできなくなってしまっている、そんなときにお話を頂いて、紅花の映画のナレーション?どうして私なんだろう?と思った瞬間に、あータエ子ちゃんね!と思いまして、タエ子ちゃんがこの映画に私をひっぱってくれたんだなと思いました」と応えた。
実際に完成した映画を観た今井は、「『おもひでぽろぽろ』の中でも、情景としてものすごく美しい紅花畑の景色とか、色んなものが映像として頭に浮かんでくるんですね。それが、現実の監督が撮られた映像とシンクロして、アニメーションが実写のように美しく、今でも続いているんだというのが本当に感動的でした」と絶賛。
第二次世界大戦によって消失の危機に瀕していた紅花だが、ほんの僅か残っていた種から生産が再開された。このことについて今井は、「あそこで種がなかったら途絶えていたんだと思うと、鳥肌が立つ。続けていくという大変さと意味合いというのが、この作品の大切なテーマとして記録されているので、映画化されたことによって、これから先の人たちも見ることができる、知ることができるというのが、素晴らしいなと思う」と熱く語り、それを聞いた佐藤監督は、「今井さんは紅花のミューズ」と感極まった様子だった。
■ 長編ドキュメンタリー『紅花の守人 いのちを染める』作品概要
STORY・解説
中近東からシルクロードを経て伝わった紅花(べにばな)。は、悠久の旅の末、いまもこの山形の地に息づいています。手軽で安価な化学染料に取って代わられた紅花は、なぜ未だに愛され続けているのか。栽培から染めに至るまで4年の歳月をかけて完成した、世界初!紅花を巡る長編ドキュメンタリー 。
「紅花の守人 いのちを染める」
ナレーション 今井美樹
監督 佐藤広一(「世界一と言われた映画館」)
プロデューサー 髙橋卓也(「よみがえりのレシピ」「無音の叫び声」)
唄 朝倉さや 音楽 小関佳宏
企画・製作 映画「紅花の守人」製作委員会 配給:株式会社UTNエンタテインメント2022年/日本/85分/カラー/DCP/16:9
公式HP: https://beni-moribito.com/ Twitter:@beni_moribito
9月3日(土)より、ポレポレ東中野ほか全国順次公開!
ほか、鹿児島県・ガーデンズシネマ、大分県・別府ブルーバード劇場、大阪・第七藝術劇場、京都・京都シネマなどでの上映が決定している。詳しくはHP、SNSにてチェックを。