映画『よく晴れた日のこと』インタビューで明らかになる本作のテーマ(?)デートって…

映画『よく晴れた日のこと』インタビューで明らかになる本作のテーマ(?)デートって…

9月17日(土)から、池袋シネマ・ロサにて、映画『よく晴れた日のこと』が公開される。今回、監督とキャストの皆さんにお時間をいただき、インタビューを実施しました。インタビュー当日は七夕の日。短冊を用意し、みなさんで願い事を書き撮影を行いました。また、映画のタイトルに合わせ、よく晴れた空の色に合わせた衣装にも注目です。

よく晴れた日のこと
衣装を青色(空色)で合わせて来た監督・キャスト陣
 後列・左から)師岡広明、田中爽一郎、今井慶
 前列・左から)大田路、伊藤智之監督、菅原雪


■ 映画『よく晴れた日のこと』監督、キャストインタビュー

▼制作のきっかけ

-本作製作のきっかけや経緯について、聞かせてください。

伊藤智之監督
まず作品の企画自体は長編でスタートしたんです。ただ、コロナやらなんやらあり、一度中止になってしまったんです。でも、この映画はどうしても撮りたいという気持ちがありました。そこで、どうにか撮れないものかと考えて、シナリオを短く作り直して、今回の形になりました。
長編の頃からWデート・ドライブデートという設定はあって、長編では変則的な部分があったんですけれども、今回はストレートなWデートをする人たちの話にしました。

-冒頭の車の中でのシーンでBGMが流れて、作品を連想させる歌詞が聴こえてきますが、あの曲はオリジナルですか?

伊藤智之監督
はい、オリジナルです。作品の為に音楽家の水野 敏宏さんに作っていただきました。水野さんは10年位前に作った映画『stay チューン』の時からお世話になっている方で、今回は満を持して音楽を頼みました。作品の中で流れる曲は全て水野さんに作って頂きました。

よく晴れた日のこと
伊藤智之監督

-音と言えば、どこかマニアックな癖を感じるような演出が使われていますね。
 例えば、咀嚼音とか。

伊藤智之監督
そこは狙いで、アフレコをするときに、スタジオでサンドイッチを用意して菅原さんに食べてもらいました。現場でも音は録っていたんですけど、強調したいという思いがあって、咀嚼音を追加で録りました。

-キャスティングに関して教えてください。どのように声掛けをしていったのでしょうか?

伊藤智之監督
師岡さんとは同い年の同学年で色々と共通するところもあって、あと一時一緒に動画を撮ったりして遊んでたりすることもあって、いつかちゃんと映画という形で一緒にやりたいなという気持ちがありました。だから今回は念願叶ってという感じです。


師岡広明
伊藤くんは急に現れたんだよね。演劇人でもないし。

伊藤智之監督
そうですね(笑) 他の出演者の皆さんとは2019年に公開した『悪魔の舞を手に入れし者 -四畳半三部作-』にも出演いただいて、一緒に映画を作っていて、とても楽しかったので、ぜひまた一緒にやりたいなという気持ちがありました。あと師岡さんと組んだらどうなるんだろうという楽しみもあり、お願いをしました。

▼脚本を読んだ時の感想、完成した作品を観ての感想

-出演者の皆さんに、最初に脚本を読んだ感想と、完成した作品を観ての感想を聴いてみたいと思います。回答の順番は、伊藤監督に決めていただきましょうか。

伊藤智之監督
じゃぁ、主演の師岡さん。

師岡広明
脚本を読んだときは「あぁ、主演じゃん」って思いました。
完成したのを観た時は「主演じゃないじゃん」って思いました。

一同(爆笑)

師岡広明
そこは、まんまと伊藤くんの手のひらで転がされましたね。
騙すなら身内からみたいな感じで、ふんだんに伊藤くんの小技が盛り込み・散りばめられているという。

よく晴れた日のこと
師岡広明

伊藤智之監督
いや、散りばめたつもりは毛頭なかったんですけどね。

師岡広明
完成した作品を観て感心しました。僕が思っているよりも伊藤くんは奥深い人なんだって思いました。
まじめな話、最初に読んだときは伊藤くんが書いた台本の中で一番面白いと思いました。
僕からも相当口出ししましたけど。

伊藤智之監督
その節は、お世話になりました(笑)。

田中爽一郎
今まで三作品、ご一緒させてもらいましたが、伊藤さん独自の空気感があると思っていて、そこに今回はちょっと新しい要素というか、不気味さやいい意味での変態性もあって、だけど軽やかですし、相変わらず会話が面白くて。また呼んでもらって、皆さんと一緒に作品を作れるのがすごく嬉しかったです。
完成した映画を観て、ずっと裏切られるっていうか、このストーリーの展開を読める人は誰もいないんじゃないかなって思いました。それが僕としてはすごい気持ちよくて、ドローンを使ったり、その壮大さを笑いにしているってことが、僕にとって新しくて、すごく面白くて、参加できて良かったなあと思いました。

よく晴れた日のこと
田中爽一郎


大田路
脚本を読んだときの感想は、ラブストーリーなのかなと思いました。3作品ご一緒して、前作3作品は突飛な展開が多かった印象なのですが、伊藤さん的にはストレートにラブストーリーなのかなと思いました。
完成した作品を観た時は、やっていることは、ミニマムというか5人の話なんですけど、でもドローンなどを使って、森など壮大に画が撮れていて、そのアンバランスさが面白いなとおもいました。

よく晴れた日のこと
大田路

今井慶
脚本を読んだ時の感想は、自分も三部作に出ているので、室内からやっと外に出たなって思いました。逆に外にしかいないという。

よく晴れた日のこと
今井慶

伊藤智之監督
確かに極端だよね(笑)。

今井慶
今までは伊藤さんがカメラをやっていたんですけど、今回はカメラマンの平野晋吾さんに撮ってもらい、やはり平野さんが撮る画はすごいなと思いました。

伊藤智之監督
そういうのも全部、間(あいだ)がないんだよね(笑)
チープでクオリティの低いところから、急にクオリティが上がってちゃんとした映像を撮るっていう。
平野さんは憧れのカメラマンかつ映画美学校の先輩で、平野さんに撮影やっていただくのも念願でした!

菅原雪
私は脚本を読んで、伊藤さんがやりたいようにやっているなという感じがして、ふざけたいことをふざけているんだなという感じがありました。それは単純にいいことだし、読んでいてすごい楽しかったんですけど…少し気になるところがあってそれを伝えたんです。
そうしたら、その意見を尊重してくれて変えてくれました。

よく晴れた日のこと
菅原雪

田中爽一郎
柔軟ですよね。

菅原雪
でも、普通の作品だったら、少し気になるところがあっても言えなかったり、監督にいろんなことを言うのも変だし、思っていても普段はあまり言わないんです。
でも、今まで何度も作品をつくってきた関係性があるから、言いやすいというのもあったし、ちょっと言ってみようかなっていう気にもなれたので、言ったんです。
その意見を尊重してもらって変えてもらったので、凄いやりやすかったという印象があります。
作品を観た感想は、伊藤さんらしさがすごい出ているんだけど、「これ面白いでしょ?」という感じになってないところがすごいなって思います。
あまり画で主張してこないし、変に押し付けがましくないから、それがなおさら面白く感じられたし、脚本通りに観た時も面白いなって思いました。
脚本を読んだときにはわからなかったドローンを使った無駄に壮大な所とか、今井くんが無駄にかっこいいとか、その“無駄に”というところが良くて、いい映画になったなと思いました。

-差し支えなければ、どんなことを指摘して直してほしいという要望があったのか教えていただけますか?

伊藤智之監督
ちょっと、刺激的なシーンがありまして…

菅原雪
表現が過激とまでは言わないんですが…

伊藤智之監督
すみません…一度中止になった映画をもう一度撮りたいとなって、また皆が集まってくれたので、皆がちゃんと納得した形でやりたいなという思いはありました。そこは皆とことんまで付き合ってくれて、話を聞いてくれて本当に助かりました。

-皆さん、伊藤監督に一言,物申しているんですか?

田中爽一郎
いえ、僕は言ってないです!笑

伊藤智之監督
でもビデオ通話で相談というか話し合いはさせてもらいましたね。

師岡広明
いまここにいるメンバー以外にも相談したんだよね。

伊藤智之監督
はい、結構いろんな人に相談しました。長編版の内容を知っている人にも知らない人にも何人かに脚本を読んでもらったりしました。

▼ご自身の役柄をどのように捉えてお芝居に活かしたか。

-恋愛経験が少なめにみえる登場人物や、交際期間の長いカップルなどの役柄が登場していましたが、ご自身の演じたキャラクターをどのように捉え、お芝居に活かしましたか?

師岡広明
そうですね。逆に質問なんですけど、伊藤くん的にはモデルになる人はいたんですか。

伊藤智之監督
どうかなぁ…皆、当て書きだから…

師岡広明
僕は当て書きされて、めちゃくちゃモテた役になったことがないんですよ。
菅原さんなんかめちゃくちゃ豊富じゃない?

よく晴れた日のこと

菅原雪
なにが!?
恋愛経験ですか?それとも役の経験?

よく晴れた日のこと

師岡広明
菅原さんにオファーが来る役って、どういう役が多いですか?
モテるキャラが多いでしょ?

菅原雪
いえいえ、恋愛に絡んだ役はそんなに無くて、私としては今回のような役は初めてといっていいくらいだと思います。

伊藤智之監督
実は菅原さんが演じた沼口さんというキャラクターは長編の時にはいませんでした。脚本を直した時に作ったキャラクターです。僕の中では映画を成立させるために現れた救世主みたいな感じがしています。だから沼口さんにだけ”さん”付けをしています。脚本のト書きとかにもそう書いています。ありがとう!沼口さん!という気持ちで。

菅原雪
知らなかった…

伊藤智之監督
伝えてないからね(笑)
話が逸れしまったけど戻して…菅原さんは役をどうとらえましたか?

菅原雪
私は、“Wデートに誘われていく側”だったので、恋愛的な感情を持って出かけたのか、わからないところではあるんですけれど。でも、恋愛というよりは、仲良しグループに入っていって、その場を純粋に楽しむといった感じで、そこで、ダイゴへの気持ちがどうなるかは別の話という感じがしていました。

師岡広明
田中さんと大田さんはどうなんですか?

大田路
え!?唐突(笑)

伊藤智之監督
2人は、三部作の時から、ずっとカップル役を演じていただいているので、今回ももれなく…という感じでしたね。

田中爽一郎
確かに慣れっこかもです!笑
でも“触れる”みたいなのは、今まで無かったじゃないですか。
(大田さんに向かって)あれ、無かったよね?

大田路
うん、無かったです。

田中爽一郎
でも、今回は触れます。なんかね。それが変な感じだった。
急に変わるんですよ、映画のトーンが一瞬。
自分で観ていてすごい恥ずかしかったです。
「俺、なにやってんだろう…」って思いました。

伊藤智之監督
(笑)僕はすごくお気に入りのシーンなんですけど…でも自分だけがお気に入りって思っていちゃ駄目なんだなと…出演者の方々にもちゃんと気に入ってもらえるシーンを撮らないといけないんだなと思いました(笑)

師岡広明
僕もお気に入りですよ。

田中爽一郎
なんだか恥ずかしいんですよね!笑 仲がいいからこそ恥ずかしいってやつですね。

大田路
田中くんを含めてみんなとは公私ともに5年くらいの付き合いです。伊藤組でも3回やっているので、関係性があって、共通言語が多くて、だから、現場でもコミュニケーションしながら相談していた感じです。

師岡広明
だから僕は、ちょっと疎外感を感じました。

大田路
え!?そんなことないでしょう。

師岡広明
でもやっぱりあると思うんですよ、ずっと関わってきた人達とは何か違うなと…

伊藤智之監督
まぁご本人がそう言うならそうかもしれないですね…師岡さんだけ初参加ですしね…

師岡広明
なんか思い出しましたもん。ドラマの現場とかに一日だけ行った時に若手俳優と若手女優が、めちゃくちゃ「もうここは俺らのホームだ」みたいな感じで喋っていて…

田中爽一郎
いやそんな、ちょっと!僕らめっちゃ嫌なやつじゃないですか!笑

よく晴れた日のこと

伊藤智之監督
ここは聞き流してください(汗)

師岡広明
いえ、こここそ使ってください。

伊藤智之監督
でも確かに師岡さんだけ別行動みたいな感じがあったらしいですね…

師岡広明
そうだよ。なぜか僕はホテルの朝食のチケットをもらえなかったり、夕飯に誘われなかったり…だから毎日、日高屋に行ったんですよ。

田中爽一郎
こだわりのある方だから、「邪魔しちゃいけないんじゃないか…」みたいなのはありましたね。(笑)

大田路
師岡さん、ストイックですからね。(笑)

よく晴れた日のこと

▼リハーサルの話?

今井慶
撮影の1週間ぐらい前に、リハーサルを1回するとなって、その時に今回の役をだいぶ掴みました。

よく晴れた日のこと

伊藤智之監督
おー、さすが。役を掴めたのって今井くんだけだったんじゃない?(笑)

師岡広明
今井くんは、リハーサルで初めて台本を読んだんじゃなかったっけ?
ようやく掴んだっていうか、初めてだったんだよね。

よく晴れた日のこと

田中爽一郎
確かにそういったことを言っていましたね!笑

師岡広明
台本の存在を忘れていたんだよね(笑)

伊藤智之監督
そうなの?!(笑)

今井慶
そうですね。なぜだか忘れていて。セリフがほとんど入っていなかったんです。
リハーサルでは自分でやったことの他に、大田さんが体育座りしてリハーサルを見ている姿が印象に残っています。
確か、今まではリハーサルはなかったんですよね。現場に入ってから合わせてみてそれで撮影といった具合に。

▼Wデートの企画に関わる、ダイゴとシロウ&カズミの関係・背景は?

-ダイゴとシロウ&カズミの3人の関係はどういった背景があるのでしょうか?

伊藤智之監督
設定としては仕事先の先輩と後輩の関係ですね。

田中爽一郎
3人とも同じ職場でしたよね。

伊藤智之監督
そう、職場が一緒で、バイト先の先輩と後輩みたいな感じでしたね。

-沼口さんはパン屋に勤めている設定ですよね。

伊藤智之監督
そうですね。

-実際にモデルはいらっしゃるんですか?

伊藤智之監督
モデルは特にいないのですが、パン屋で働いている人にサンドウィッチを作っていってしまうダイゴのイタさを描きたかったんです。

師岡広明
いま、初めて聞いて、「そうだったんだ」って思いました。我々には伝えていないけど、計算したものがあって、無駄なものがないってことなんだよね。

伊藤智之監督
そうですかね…それがうまくいっているかは別として(苦笑)

-細かいことなんですけれども、シロウがカズミを呼ぶときに、“ずーちゃん”と呼びましたが、あれは脚本通りなのでしょうか?

田中爽一郎
はい、脚本通りです。

-一般的には、“かずちゃん”とか呼び捨ての“かずみ“かなと思ったのですが、この呼び方にはどういったこだわりがあったんですか?

伊藤智之監督
そうですね、どこか一周した呼び方をイメージしています。いろいろと呼び合ってみて、呼び捨ての時も過ごしたうえでの、一周まわっての“ずーちゃん”です。カップルにしか出せない雰囲気を出したくて、この呼び方にしました。どこで出て来るかは、ぜひ劇場でお確かめいただけると嬉しいです。

■デートの話。デートとは? 実は本作のテーマ?

▼想い出のデートの話

-想い出のデートの話がありましたらお話を聞かせてください。

師岡広明
Wデートをしたことある人いる?

田中爽一郎
僕、高校一年生の時にWデートしたことがあります。
初めての彼女の時に『トイストーリー3』を観に行きました。

伊藤智之監督
いいね~!

師岡広明
男女の比率は?

田中爽一郎
男2、女2です!笑
で、その子との初めてのデートがWデートだったんですよ。
イオンに行って、フードコードに行って…。

師岡広明
初デートって、恥ずかしかったんじゃないの?

田中爽一郎
僕はスッゴイ恥ずかしくて、勇気を持って行きました。

師岡広明
ずっとペアでいるの?

田中爽一郎
ずっとペアですよ。あ、でも、せっかくのデートなのに恥ずかしいからって途中で女の子同士・男の子同士で話すようになったことを覚えています。

師岡広明
何が恥ずかしいんだろうね。

田中爽一郎
友達の前で、彼女と一緒にいるっていうのが恥ずかしかったですね。でも、映画を観るときは、男女ペアで座ったりしてドキドキしてました。笑

伊藤智之監督
ちなみに僕も大人になってからWデートをしましたね。それも田中くんと同じ、映画を観に行ってご飯を食べて楽しかったですね。僕の時は『レディ・プレイヤー1』でした。

田中爽一郎
そうだ、気になってたんですけど
デートと普通に会うのってどう違うんですか?
例えばお茶するとか、どこからがデートなんですか?

よく晴れた日のこと

菅原雪
誰と会うかによるんじゃない?
友達とご飯行ったらデートにはならないだろうし、ただ一方がデートだと思ってたら…

田中爽一郎
デートだよなぁ。

菅原雪
そうかもね。デートってなんだろうね。

伊藤智之監督
そういう映画ですね。

一同(笑)

伊藤智之監督
“デートとは何だろう…”っていうテーマがいまようやくみつかりましたね(笑)

田中爽一郎
「デートの定義とは?」だったのか!笑

菅原雪
深いテーマの映画だったんですね。

よく晴れた日のこと

伊藤智之監督
現代社会に切り込んだ作品ですね。

■作品紹介とお客様へのメッセージ

一まとめとしてみなさんからお客様へのメッセージをお願いします。

師岡広明
今回のインタビューで僕らも知らなかった真実が次々と明らかになって言ったわけですけど。多分観るたびに発見があり、そして監督に直接聞かなければわからない発見もあり、無駄が一切ないと思います。トリックだらけのある意味、現代のトリックアートと呼べるこの作品をどうぞ劇場でお楽しみくださいませ。
とにかく僕らも知らなかったような、真実というかトリックが至る所に仕掛けてあるという。観る人によっては、誰が主役なのかもわからないし、その人にとって、これが恋愛映画に見える人もいれば、戦争映画に見える人もいるっていう。はたまた推理もののようにみる人もいるだろうし、ピカソの絵みたいな観る人によっていろんな表情を見せてくれる映画だと思います。どうぞ劇場でご覧ください

田中爽一郎
Wデートを楽しくしているかと思ったらどんどん予想外で訳のわからないところへ迷い込んでいく感じが、なんだろう、ドライブしながら話がドライブしていくみたいな、そこが僕はすごい面白いなって感じました。
そのドライブしていく展開に、一緒に映画という車に乗り込んで、みんなで迷い込みながら楽しみましょう。

大田路
映画を観るって言うのは、観るタイミングにもよりますし、一緒に行く人もそうですし、映画というひとつの出会いだと思っています。今回こうやってシネマ・ロサで上映の機会をいただけて嬉しいです。
そんなに真面目な映画じゃないんですけど、連日連夜、伊藤さんやスタッフさんたちが会議していたり、準備段階に時間をかけていたり、脚本に対して意見を言い合ったり、皆で作った映画です。
ふざけているんですけど、一生懸命。でも真面目にやっている映画で、「馬鹿馬鹿しい人たちがいるなぁ」でも、「おかしい映画が存在するんだなぁ」でもいいんですけど、楽しんで観ていただけるようになっていたらいいなと思います。ぜひ劇場でご覧ください。

菅原雪
みんな何かを求めて映画を観ることがよくあると思うんです。
「全米が泣いた」とか「大きな感動」とか。
みんながそういうものを欲しているのかもしれないけど、こういうやりたいことがやれていて、割と身近な話の作品が存在することがとても良いことだと思います。
映画館で皆でこういう映画を体験してもらって、他の人と笑いどころの違いとかを楽しんでもらえたらと思います。難しいことを何も考えず、気負わずに観られる作品だと思うので、ふらっと映画館に来てもらえたらうれしいです。

今井慶
映画は集客が大事だということを最近知りまして、SNSで何でもいいから、感想などを…。

伊藤智之監督
いや、まだ上映してないから(笑)

今井慶
『悪魔の舞を手に入れし者』から、3年ぶりに池袋シネマ・ロサに帰ってきたので、伊藤さんの作品を観た人が、伊藤さんの長編作品を観たいと思ってくれたら、ありがたいと思います。ぜひご覧ください。

伊藤智之監督
今回のこの取材も、池袋シネマ・ロサの協力のもとでやらせていただいて、戻ってきたなという感じがしていて、また上映できることが嬉しいです。
さらに今回は既に大阪のシアターセブンと愛知の刈谷日劇で公開が決まっていることを嬉しく思っています。
映画は40分という長くもなく短くもない、ちょうどいい作品になっております。しかも上映の時間帯は夕方頃の大体18時、19時台ごろを予定しています。
なので映画を見た後は何だって出来ます!それこそデートだって出来ますし、家でもゆっくりも出来るし、何なら他の映画も見れちゃいます!
何でもやりたい放題です!だから気軽に見に来てください!あと映画を見ていてどっちかなと迷うことがあれば、ぜひ笑ってもらえると嬉しいです!よろしくお願いします。

よく晴れた日のこと
よく晴れた日のこと


■ フォトギャラリー

取材日は、七夕の日。キャスト陣と監督で短冊に願い事を書きました。

よく晴れた日のこと


■作品概要

▼キャスト

師岡広明 菅原雪 田中爽一郎 大田路 今井慶

▼スタッフ

監督・脚本 伊藤 智之

撮影:平野晋吾 録音:安光雪江 音楽:水野敏宏 MAエンジニア:土城彰彦

タイトル・オープニングムービー:OHRYS BIRD

制作 小波津 龍 加藤高浩 村本哲人 田中歌菜子
予告編ナレーション:樫井笙人 製作:トミープロダクション VIGO

2021/40分/ステレオ/DCP ©2021 TOMMY PRODUCTION

【公式サイト】https://one-sunny-day.themedia.jp/

【公式Twitter】https://twitter.com/onesunnydayfilm

【予告編】https://www.youtube.com/embed/xXeuYikY_m0

2022年9月17日(土)より池袋シネマ・ロサほか、全国にて公開

映画カテゴリの最新記事