6月25日(土)、池袋シネマ・ロサにて、映画『(Instrumental)』が公開。監督、キャストによる上映初日舞台挨拶が開催された。
登壇者は、主演の秋田ようこ(以有真知子役)、黒澤凜士(岡孝汰役)、二瀬萌(新海華役)、川島祐樹(古谷敏彦役)と、宮坂一輝監督の5名。
スクリーンで観た映画の感想や撮影時のエピソード、監督への質問などをステージ上から披露した。
左から)川島祐樹、二瀬萌、宮坂一輝監督、秋田ようこ、黒澤凜士
★重要★本作の上映について
本作を上映する劇場の空調機能が6/25土に故障し(6/28火現在復旧)、上映期間中の上映休止日が発生しました。開催予定だったトークイベントは本件を考慮し中止になった・なるものがあります。また、後日再上映予定やイベントについて協議されている。
最新情報は、公式SNSアカウント等でご確認ください(Twitter: https://twitter.com/Instrumental_33 )
■ 映画『(Instrumental)』初日舞台挨拶
舞台挨拶の司会は、宮坂一輝監督が務め、登壇したキャスト陣に質問を投げかけた。
▼Q1.あらためて映画館のスクリーンで観た感想は?
秋田ようこ
本作を何度も観ているが、スマホの小さな画面で観ていた。
映画館の大きなスクリーンで観て、あらためてやはり映画は映画館で観るものだと思った。
黒澤凜士
自分が出演している映画を観るのは不思議な感じがした。
二瀬萌
前回は映画祭で観た。「次、自分のシーンが来る!」と当時は思っていたが、今回は落ち着いて観られて自分の役に感情移入ができた。
川島祐樹
何度も観ているが、今回は落ち着いて観られた。映画っていいなと思った。
▼Q2.制作過程で現場で印象に残っているエピソード
川島祐樹
監督がつくったカレーライスがおいしかった。アテのきゅうりも美味しかった。
(監督はシェフでもあった)
二瀬萌
新聞社見学に行ったことが良かった。役のイメージがわきやすかった。
黒澤凛士
古き良きコインランドリーでの撮影が印象に残っている。日常生活で使うコインランドリーでの撮影は珍しい体験だった。
秋田ようこ
コインランドリーでの撮影が最初の撮影現場で時間的な制約もあり、一度は撮りきったシーンをもう一度撮りなおさないかと監督に提案した。
宮坂一輝監督
撮影期間が長かった。
コインランドリーではじまり、コインランドリーに終わった作品。
▼Q3.登壇者同士で質問したいこと
Q.黒澤さんから、宮坂監督への質問。「4人のキャスティング理由は?」
A.キャスティングについての宮坂一輝監督の回答
川島さんはオファー。
前作の短編にオーディション参加してくれて、その時の印象が残っていた。
二瀬さんは真知子役のオーディションに応募。
一緒にやりたい笑顔の素敵な方として、採用。真知子とは対照的な役柄だった。
黒澤さんはオーディション。
実は(今回の役に)応募してきてくれた方が黒澤さんだけだった。
しかし、来てくれた黒澤さんがベストという結論だった。
秋田さんはオーディション。結構な応募人数だった。
秋田さんを選んだ理由は、主演っぽくない点。
本作の主人公は、特別な能力があるわけではなく、内側に秘めているものが多いキャラクター。
秋田さんは存在感はあるが、先導していくようなイメージではない。そこがキャラクターとあっていた。
それを聴いた秋田さんは、「一番普通で良かったといわれて、主演なのに大丈夫かな…」と不安に思ったという。
宮坂監督曰く、「真知子は主人公っぽくない主人公。」、「問題に立ち向かって、主人公が解決しておしまいという内容にはしたくなかった。」、「秋田さんが、この作品全体の雰囲気を体現してくれた。」と説明。
▼Googleフォームで受け付けた質問と回答
1.(Instrumental)というタイトルを選んだ理由。
言葉が大きなテーマである。言葉でいえないこと、伝えられないこと。Instrumentalの意味的には、歌詞がない音楽という点で、非言語だからこその伝わるものがあるのではないかという考え。
この映画全体のテーマをあらわしたもの。
2.撮影の苦労話
最初は夏で暑く、再撮影となった時期は春で肌寒くヒーターをつけながらの撮影だった。
秋田さんは、作品をよくするために監督と喧嘩(意見をぶつけ合った)、初長編主演へのプレッシャーとこだわりがあり中途半端なものはつくりたくなかった気持ちを明かした。
宮坂監督にとって秋田さんは、この映画と一緒に生きていただき、アタマが上がらない存在。
秋田さんが書き留めたノートには、役のイメージを書いていてどこかに取材にいったんじゃないかくらいのものだったことを明かした。
▼お客様へのメッセージ
川島祐樹
忘れられない時間。みなさんと共有できてよかった。
二瀬萌
好きなシーンがたくさんある。好きなシーンがみなさんのなかにのこってくれたらうれしい。
黒澤凜士
ひとつでも感じ取ってくれたら嬉しい。
秋田ようこ
宮坂監督の思い入れのある作品。
みなさんそれぞれに響くものがあると思う。みなさんに何か残ってくれたと思う。
この作品をひろめてください。
宮坂一輝監督
良い評価、酷評いろいろあると思いますが、SNSやFilmarksなど、作品の感想をハッシュタグ( #Instrumental_movie )をつけてひろめてください。
■ 映画『(Instrumental)』
【イントロダクション】
現在と過去を複雑に行き来しながら、一人の新米新聞記者の青春と喪失を描き出す本作。基になったのは監督の宮坂が高校生の時に書いた脚本で、大学進学後に映画サークルのメンバーを集め制作に踏み切った。
主人公の以有真知子役には『サイキッカーZ』(22/木場明義監督)や『消せない記憶』(22公開予定/園田新監督)など近年ますます活躍の場を広げている秋田ようこ。真知子が出会う男子中学生の岡孝汰役には本作が映画初出演となる黒澤凜士。真知子の幼少期には、子役時代から注目を集め最近では連続ドラマ小説「ひよっこ」や『アイネクライネナハトムジーク』(19/今泉力哉監督)などにも出演する八木優希。真知子が幼い頃の親友、敦尾佳子役には、アイドルグループ・さくら学院の元メンバーで『麻希のいる世界』(22/塩田明彦監督)では主演を務め、最近では『やがて海へと届く』(22/中川龍太郎監督)にも出演する新谷ゆづみ。
制作当時19歳の若さで監督・脚本・撮影・編集を務めた宮坂一輝は本作が初の長編作品で、現在は東京大学大学院で理論物理学を専攻しながら映画制作を続けている。
【チケット情報】
一般:1,500円 大学生:1,300円 高校生以下:1,000円 シニア(60歳以上):1,100円
前売券:1,300円
・『(Instrumental)』×『ここ以外のどこかへ』ポストカード付き前売券セット 劇場窓口にて発売
・“ワセダ割” 一般当日券は『ここ以外のどこかへ』と同時購入で1,500円→1,400円
【リンク】
公式サイト: https://instrumental625.wixsite.com/movie
Twitter: https://twitter.com/Instrumental_33
Instagram: https://www.instagram.com/instrumental_movie/
【クレジット】
秋田ようこ 黒澤凜士 八木優希 新谷ゆづみ
川島祐樹 二瀬萌 篠原寛作 冨田智 中川兼一 岩崎哲也 田村宗慈
紫藤楽歩 いとうたかし 坂本憲子 天白奏音
小倉蒼 平本龍星 安清将晃 齊藤胡珀 佐藤琉愛 丹春乃
岡元慶太 小張友紀子 佐川勝由 坂口悠貴 柴崎泰知
ドラム指導=内田佳奈子
音声=伊藤朱良 田口慧震 本多健人 山西陽介
美術=石塚智恵 佐久間柚月
記録=秋山直輝 安剛賢 押場渚 蒲大輝 菅野文哉
撮影補助=田代智紀 冨岡利彩 野口友莉香 吉澤咲紀
車輌=甲斐亮吾 米澤和宏
スチール撮影=丸木大貴
フライヤーデザイン=飯田夕佳理
ヘアメイク=金山貴成 いたつ
クラウドファンディング協力(敬称略)=真合健介 中部一夫 伊丹ローズ 川中謙二郎
足立祐一 田村伶子 黒川和則
ロケ地協力=井上世蓮 緑川榮 緑川光江 緑川博久
明神湯 PHP研究所 Honey Trip サロンガイヤール 早稲田大学 株式会社いしでん 国立市フィルムコミッション
たちかわ創造舎 羽村市図書館 羽村市シティプロモーション推進課 たまロケーションサービス 南豊ヶ丘フィールド
制作協力=株式会社アミューズ
制作=早稲田大学映画研究会
音楽=岡本卓磨
監督・脚本・撮影・編集=宮坂一輝
2020年|日本|64分|カラー|16:9|DCP|ステレオ
2022年6/25(土) – 7/1(金) 池袋シネマ・ロサにて1週間限定ロードショー