映画「スーパーの女」上映記念、宮本信子さんと、のんさんが登壇し、伊丹映画の魅力を語る

映画「スーパーの女」上映記念、宮本信子さんと、のんさんが登壇し、伊丹映画の魅力を語る

日本映画専門チャンネルが主催する【伊丹十三 4K映画祭】の一環として、TOHOシネマズ日比谷で4月18日(金)に映画「スーパーの女」の上映後、宮本信子さんと、のんさんが登壇する記念イベントが開催された。進行は日本映画放送の宮川朋之氏が務めた。

■ 映画「スーパーの女」上映記念 トークイベントレポート

会場には多くの観客が集まり、宮川さんの挨拶でイベントが幕を開けた。宮川さんは、満席の観客への感謝を述べるとともに、ゲストの宮本信子さんと、のんさんを呼び込んだ。まず、宮本さんが挨拶を行い、観客との再会を喜ぶとともに感謝の言葉を述べました。続いて、のんさんも登壇し、このような素敵な場所に呼んでいただけて光栄だと挨拶した。

宮川さんが、のんさんに伊丹映画で特に好きな作品を尋ねたところ、「タンポポ」「マルサの女」「ミンボーの女」、そして「スーパーの女」の4作品が挙げられました。中でも「スーパーの女」については、花子と五郎(津川雅彦さん)の掛け合いが非常に面白く、花子がスーパーの空気を変えていく様子が気持ちよく、興奮したと語った。

宮本さんは、「スーパーの女」での津川さんとの共演について、以前から何度も共演させていただいていたものの、「あげまん」の時が一番良い芝居ができたと感じていたと述べました。しかし、「スーパーの女」では小学校の同級生という設定で、漫才のような掛け合いが楽しく、ほとんどがワンシーン、ワンカットの撮影が続き、伊丹十三監督がモニターを見て喜んでいた様子を覚えていると語った。

のんさんが伊丹映画で演じてみたい役について問われると、「スーパーの女」の花子を演じてみたいと答え、宮本さんも、のんさんの年齢や雰囲気で演じる花子を見てみたいと賛同しました。

宮川さんは、初めてのんさんに会った時から現在までの変化について宮本さんに尋ねました。宮本さんは、ドラマ「あまちゃん」の頃は控えめだったのんさんが、苦労を重ねて成長し、自分の意見をしっかりと述べられる素晴らしい女性になったと語った。

お互いの「スーパーなところ」について質問が及ぶと、のんさんは宮本さんの演技について、明るいシーンと緊張感のあるシーンの切り替わりで、一瞬にして空気全体が変わる点が素晴らしいと述べました。宮本さんは、のんさんのスーパーなところとして、ライブシーン、ダンスなど様々な要素を見事に演じきっている点を挙げ、自身も撮影中は緊張とストレスを感じていたと明かしました。伊丹映画の撮影現場は穏やかでありながら、プロフェッショナルな緊張感があったとも語られました。宮本さんは、伊丹監督の厳しい指導によって鍛えられたと振り返りました.

のんさんは、伊丹映画の魅力について、まず「かっこいい」と表現し、笑えるシーンや社会的なテーマがありながら、言葉の掛け合いや映像の作り方、伊丹監督のイラストのような絵作りが素晴らしいと語りました。宮本さんが主演として演じる大胆で力強い女性の姿にも痺れると感じていると述べた。

宮本さんは、13年の間に10本の伊丹映画が制作され、多くの観客に見ていただけていることに感謝の念を述べました。海外での上映についても触れ、ニューヨークや台湾での熱狂的な反応を語り、特にニューヨークでは観客が映画を心から楽しんでいる様子に感動したと述べました。のんさんの監督作品「ribbon」も世界各国で上映されており、映画が国境を超える力を改めて感じていると宮川さんは述べた。

イベントの終盤には、伊丹十三賞の歴代受賞者(糸井重里さん、タモリさん、三谷幸喜さんなど)や、愛媛県松山市にある伊丹十三記念館の情報が紹介された。また、現在開催中の【伊丹十三 4K映画祭】では、来週木曜日まで「スーパーの女」が上映され、その後は「マルタイの女」が上映されること、4月30日には特別なゲストを迎えたトークイベントが予定されていることが告知されました。

最後に、宮本さんと、のんさんが改めて挨拶を行い、観客への感謝を述べ、盛大な拍手の中、イベントは幕を閉じました。会場には、伊丹映画の音楽を手掛けた本多俊之さんも来場していたことが紹介されました。日本映画専門チャンネルでは、5月17日から伊丹映画全10作品の4K放送と、今回のトークイベントの模様が放送される予定。


▼伊丹十三4K映画祭

日本映画専門チャンネル presents伊丹十三4K映画祭
10作品10週連続ロードショー
2025年2月21日(金)~5月1日(木)
TOHOシネマズ 日比谷・TOHOシネマズ 梅田
配給:日本映画放送 ©伊丹プロダクション

▼24時間まるごと 伊丹十三の映画4K

24時間まるごと
伊丹十三の映画4K
2025年5月17日(土)よる8時から
日本映画専門チャンネルにて
全10作品一挙放送

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