熱気あふれる初日舞台挨拶!映画『ボールド アズ、君。』新宿ケイズシネマで豪華キャストが勢揃い

熱気あふれる初日舞台挨拶!映画『ボールド アズ、君。』新宿ケイズシネマで豪華キャストが勢揃い

3月29日、新宿ケイズシネマにて、岡本孝志監督の最新作『ボールド アズ、君。』の初日舞台挨拶が開催。満席の劇場で、eスポーツキャスターのアールさんの司会のもと、主演の伊集院香織さん、後藤まりこさん、刄田綴色(東京事変)さん、ぽてさらちゃん。、下京慶子さん、そして岡本崇監督が登壇し、作品への熱い思いを語った。

ボールド アズ、君。

■ 映画『ボールド アズ、君。』

ぼくらは勝手に救われる

2008年頃からインディーズバンド界のMV制作黎明期を支え、2022年に長編映画監督デビュー作『ディスコーズハイ』(DVDは3月1日リリース)の唯一無二のセンスで全国のミニシアターファンに衝撃を与えた岡本崇監督。長編映画第2弾のタイトルは、敬愛するギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの2ndアルバムの最後の曲「ボールド・アズ・ラヴ(愛のように大胆)」へのオマージュで、“君”への憧れの気持ちを込めて、『ボールド アズ、君。』と命名。

音楽や映画の作者の意図には関係なく救われた自分の経験を元に、“勝手に救われよう”をテーマに、カリスマ的なボーカリストとミニシアターの支配人に救われた主人公の熱い想いを描き、第18回田辺・弁慶映画祭のコンペティション部門、第34回ゆうばり国際ファンタスティック映画のゆうばりセレクション部門に正式出品され、大須インディペンデント・フィルム・フェスティバル2024にて長編部門最優秀賞、山形国際ムービーフェスティバル2024にて審査委員特別賞、第1回アートファインディング映画祭で俳優賞(伊集院香織/みるきーうぇい)と優秀賞、神戸インディペンデント映画祭2024にて企画賞を受賞した。

人付き合いが苦手な主人公・南條珠(なんじょう・たま)役には「演奏シーンでギターをカッコよく弾ける女性を」という理由から、自身が体験した“いじめ”を題材にしたMV「カセットテープとカッターナイフ」がYouTube50万再生を突破した伊集院香織(みるきーうぇい)を大抜擢。ギタープレイはもちろん、人付き合いが苦手なために学校で嫌がらせに遭ったという岡本監督の経験を基にした学生時代のシーンも演じている。

珠にとっての神様の一人、ロックバンド”翳(かげ)ラズ”のボーカル・瓶子結衣子(へいし・ゆいこ)役は、後藤まりこ。唯一無二の歌声、過激なパフォーマンス、圧倒的なカリスマを武器に数々の伝説を残す一方で、舞台「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」で森山未來の相手役を演じ、テレビ東京の深夜ドラマ「たべるダケ」では主演を努めるなど俳優としても活躍している。岡本監督が本作の1番の見どころと胸を張るBIGCATでのライブシーンでは、キックを炸裂させるなど大暴れしている。

珠にとってのもう一人の神様こと、珠の居場所であるミニシアターの支配人・井澤雄一郎(いさわ・ゆういちろう)役は、ベテラン俳優の津田寛治。大阪に実在するミニシアター“ナナゲイ”こと第七藝術劇場で、経営不振に悩むミニシアターの苦悩を体現する。

珠に恋する、ミニシアターのバイト・村田義行役でシアターアイドルmuko²のメンバーとして活動するおかき、珠のバイト仲間・暮土真琴役で若手シンガーソングライターの

ぽてさらちゃん。、自身のグラムロックバンド”加納プズ”のメンバーに珠を引き入れようとする加納怜役に劇団☆新感線の公演などでも活躍する鈴木智久、”翳ラズ”や”P-90″のマネージャー・草薙凪子役で『MIRRORLIAR FILMS』ではプロデューサーとしても活躍している下京慶子、”翳ラズ”のギタリスト・岡本崇志役で本作監督の岡本崇、”翳ラズ”のベーシスト・小林大透役でdaisukeが出演。そして、なんと”翳ラズ”のドラマー役で、東京事変の刄田綴色が出演。後藤まりことの豪華な演奏が実現した。

劇中の”翳ラズ”の所属事務所のライブイベントシーンでは、実在のバンド・スムルースとアシガルユースが演奏する他、『ディスコーズハイ』にも登場した架空のバンドながら、公式Xのフォロワーが1.5万人にもいるP-90が出演。また、珠のギターバトルの対戦相手として、ぐしゃ人間のギタリスト・亀がギターテクニックを披露した。BIGCATの警備員役で、音楽ユニットのクリトリック・リス及びもるつオーケストラのボーカル・ギターのGOOD之介も出演している。

その他、「ストリートファイター」の実況解説で有名なe-sports実況者・アールが劇中の大規模バンドイベントのMCとして出演するほか、ゲーム制作者の城間一樹のホラーゲーム「Shadow Corridor 2(通称:影廊)」よりテルテル坊主というキャラクターが出演し、主人公の学校への恐怖を表現するなど各界とのコラボレーションが実現している。

本作は、インディーズバンド界のミュージックビデオを数多く手掛け、前作『ディスコーズハイ』で長編映画監督デビューを果たした岡本監督の第2作。監督自身の、音楽や映画の作者の意図とは関係なく救われた経験を基に、カリスマ歌手とミニシアターの支配人に救われた主人公の熱い思いを描いています。

▼舞台挨拶

舞台挨拶の冒頭、司会を務めたアールさんは、前作『ディスコーズハイ』にも出演していたことに触れ、今回のMC役としての新たな挑戦について感慨深く語りました。そして、豪華なゲスト陣が紹介されると、会場からは大きな拍手が贈られました。

主演の南條珠役を演じた伊集院香織さんは、初日に多くの観客が集まったことへの喜びを語り、「音楽と映画への愛が詰まったとっても素敵な作品」であると紹介。上映を楽しみにしていると述べました。また、以前から後藤まりこさんのファンであり、過去にライブで救われた経験があることも明かしました。

瓶子結衣子役の後藤まりこさんは、「初日を楽しみましょう!」と笑顔で挨拶。伊集院さんの過去の告白を受け、当時知らないところで誰かを救えていたなら嬉しいとしつつ、伊集院さんと音楽を通して出会い、共に活動できる今を喜んでいる様子でした。

木田次郎役の刄田綴色(東京事変)は、台本の内容を明かしつつ、「まだ(映画の上映を)やってなかったんかい!」とユーモラスにコメント。自身はまだ映画を観れていないため、明日観るのを楽しみにしていると語りました。劇中では後藤さんとバンドメンバーとして共演しており、後藤さんの圧倒的なパワーに感銘を受け、自身も楽しく演奏できたと振り返りました。

普段はシンガーソングライターとして活動する ぽてさらちゃん。は、本作では主人公のバイト仲間役として出演。早くも映画のグッズを身につけている観客がいることに驚きと感謝を示しました。津田寛治さんから「すごい女優さん」と評されたことについて、「嬉しさの一言しかない」と喜びを爆発させました。津田さん演じるミニシアターの支配人との共演シーンは非常に楽しく、貴重な経験になったと語りました。

前作に続きバンドのマネージャー役を演じた下京慶子さんは、今回の草薙凪子役も同様の役柄であることに触れ、監督から自由に演じるように指示があったことを明かしました。自身の中では、前作とはパラレルワールドのようなイメージで役作りをしたと語り、前作を観ているファンにはその違いも楽しんでほしいとアピールしました。

岡本崇監督は、初日を迎えられたことへの感謝を述べ、本作を「皆さんと一緒に育てたい」という熱い思いを語りました。自身にとってミニシアターが非常に大切な場所であり、閉館の危機にある現状に危機感を抱き、この映画を通してミニシアターの魅力を伝えたいという強い思いを明かしました。また、劇中で後藤さんと畑さんが自身の作った曲を演奏してくれたことは夢のようだったと語り、映画のヒットを願っていました。

舞台挨拶では、本作の魅力について、監督自身が「熱量」であると断言。特に音楽映画としての側面に力を入れており、バンドの演奏シーンは出演者全員がミュージシャンであるため、「嘘のない本物」が収められていると強調しました。さらに、物語の重要な舞台となるミニシアターでのシーン、特にクライマックスでは、観客がまるで映画の中にいるような感覚を味わえる特別な仕掛けが施されていることも明かされ、注目を集めました。

最後に、岡本監督は、キャストとスタッフを代表して、観客に対し、魂のこもった演奏シーンと、映画館が一体となるようなクライマックスに注目してほしいとメッセージを送りました。会場は温かい拍手に包まれ、映画への期待が高まる初日舞台挨拶となりました。

▼舞台挨拶映像


映画『ボールド アズ、君。』

伊集院香織(みるきーうぇい) 後藤まりこ
おかき ぽてさらちゃん。 鈴木智久 下京慶子 岡本崇 daisuke
スムルース P-90 アシガルユース クリトリック・リス GOOD之介(もるつオーケストラ) 亀(ぐしゃ人間)
鈴木大夢 愛田天麻 寺岡千紗 ひがし沙優 小島海音 園山敬介 篠田諒 牛丸亮
アール サンキュームービー テルテル坊主(シャドーコリドー2 雨ノ四葩)
刄田綴色(東京事変) 津田寛治
監督・脚本・音楽・編集:岡本崇
製作:コココロ制作 配給:Cinemago
公式サイト: https://kokokoromovie.com/boldaskimi/
公式X:https://x.com/kokokoromovie   公式インスタグラム:https://x.com/kokokoromovie

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