映画「恋脳Experiment」先行上映舞台挨拶。“呪いから解放”をテーマにトークを展開

映画「恋脳Experiment」先行上映舞台挨拶。“呪いから解放”をテーマにトークを展開

2月14日(金)から新宿シネマカリテほか全国順次公開される映画「恋脳Experiment」の先行上映舞台挨拶が1月30日(木)、新宿シネマカリテで行われた。 当日は主演の祷キララ、共演の平井亜門、岡田詩歌監督が登壇し、映画の見どころや撮影の裏側を語った。

作品への思い

本作は、幼少期から思春期、大人になるまでの女性の恋愛経験を通して、人生における様々な「呪い」をコミカルに描く。 主人公の仕草を演じる祷キララは、2024年のヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門に出品された映画「HAPPYEND」での演技も記憶に新しい。

祷は、本作について「この映画を見てもらうことで、皆さんの生活に持ち帰ってもらえるような、そんな気持ちです」と語った。

また、平井は「ピア(フィルムフェスティバル)で上映してから結構時間が経っているんですけれども、あの時に見て、もうこれはめちゃめちゃ面白い映画やと」と自信をのぞかせた。

5年ぶりの共演

祷と平井は、2018年の映画「さようなら」以来、5年ぶりの共演となる。 平井は祷について「異常に落ち着いてて、久々に会っても異常な落ち着きを見せている女性」と評し、「横に立って真面目な話している時に、いろんなものを見透かされているような気がして、すごい緊張する」と明かした。

一方、祷は平井について「より突き抜けて自由になってる。いい意味で、もっと変な人になってる」と語り、平井の魅力を称賛した。

監督の印象

岡田監督は、アニメーション制作を中心に活動しており、本作が実写長編デビュー作となる。 祷は岡田監督について「決断力のある人」と語り、「迷うけどちゃんと決めるからちゃんと岡田さんの作品になってる」と、その手腕を評価した。

平井もまた、岡田監督について「撮影が進むにつれて、どんどん変なキャラクターになっていく。臨機応変にいろんなことを挑戦させてもらった」と語り、現場での岡田監督の柔軟な姿勢を称賛した。

テーマ

本作のテーマは「恋愛にまつわる呪い」である。 祷は、自身の経験として「海外一人旅」を挙げ、「女だし20代だし、海外一人旅って危ないからしてはいけないもの」という固定観念に縛られていたが、実際にカンボジアとタイを一人旅したことで、その呪いから解放されたと語った。

平井は「振られた時に、その時の言葉や出来事を何度も何度も反芻してしまう」という経験を語り、「その時の自分を超えようとする」と語った。 そして、「恋愛の呪い」は「いい風にしか働いてなかった」と振り返り、「普通に生きてたら、自分に気づくこともなかった」と語った。

最後に

最後に、岡田監督は「この作品は恋愛についての呪いをテーマにしているけれど、それだけじゃない。固定観念を打ち破ることも描いている」と語り、「自分もこういうことあるかもな、と映画から少しでも拾ってもらえたら嬉しい」と締めくくった。




『恋脳Experiment』

監督:岡⽥詩歌

出演:
祷 キララ『HAPPYEND』『Pachinko2』( Apple TV+)
平井亜⾨ 『アルプススタンドのはしの⽅』『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』
中島 歩 『ナミビアの砂漠』『HAPPYEND』
河井⻘葉 、⼤⽉美⾥果 、佐藤和太 、⼆⾒悠、中⼭雄⽃、 ⾨⽥宗⼤、関⾕翼
⼩林リュージュ、⼩野まりえ、川郷司駿平、佐藤京、中島多羅
脚本: 岡⽥詩歌、岡⽥和⾳ プロデューサー:天野真⼸ エンディング曲:samayuzame「かわいいね」
撮影:熊倉良徳 美術:井上⼼平、園部陽⼀郎 アニメーション:岡⽥詩歌、農場 ⾳楽:⽷井塔 ダンス監修:好光義也
助監督:川⽥真理 ラインプロデューサー:仙⽥⿇⼦ 制作担当:原 夢之助 制作プロダクション:エリセカンパニー

2月14日(金)、新宿シネマカリテほか全国順次公開

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