1月26日、新宿K’s cinemaにて、オムニバス映画「Mothers マザーズ」の上映後トークイベントが開催された。このイベントには、映画の制作に関わった脚本家、監督、出演者ら総勢14名が登壇し、作品への熱い思いや制作秘話を語った。映画「Mothers マザーズ」は、「母」をテーマにした5つの短編作品から構成されており、それぞれの作品が独自の視点から「母」を描いている。

登壇者と各作品へのコメント
- 総合プロデューサー: 難波望さんは、映画「Mothers マザーズ」が脚本家たちのオリジナル作品を世に送り出すためのプロジェクトであり、2年半の歳月をかけて完成したと語った。また、脚本家という立場から、映画制作における苦労や喜びを述べた。
- 「BUG」:
- 脚本・監督の武田恒さんは、この作品が「母」をテーマに5人の脚本家が企画・制作したものであることを強調し、自身の脚本家としての信念を語った。
- 出演者の小沢まゆさんは、少年犯罪というデリケートなテーマを扱うにあたり、真剣に作品と向き合ったと述べた。
- 上田雅喜さんは、映画初出演であったこと、友人から「よかったよ」という一番うれしい言葉を受けたことを明かし、喜びを語った。
- 「夜想」:
- 脚本・監督の高橋郁子さんは、自身が監督経験のない中で、朗読劇の手法を取り入れて制作したと語った。
- 出演者の加藤亮佑さんは、観客と同じ目線で映画を楽しめたと述べ、作品への愛着を示した。
- 「いつか、母を捨てる」:
- 脚本の進藤きいさんは、山野海のキャスティングについて触れ、秋本奈緒美との印象的なシーンを振り返った。
- 外山史織さんは、母親が映画を見た感想を述べ、初めての映画出演を家族に見てもらえたことを喜んだ。
- 監督の木内麻由美さんは、山野海を「顔で選んだ」というエピソードを披露し、会場の笑いを誘った。
- 「だめだし」:
- 脚本のたかはCさんは、緊張感のある話を書きたいと思っていたが、実際にはリラックスして見られるコメディ作品になったと語った。
- 監督の野田麗未さんは、コメディ作品でありながら、近しい関係性の大切さをテーマに込めたと語った。
- 「ルカノパンタシア」:
- 主演の嶋村友美さんは、この作品が深い心の傷を癒す優しい作品であると述べ、撮影時のチームワークの良さについて言及した。
- 娘役の森山みつきさんは、この作品が、去りゆく者が大切な人に何を遺せるかという物語であると語った。
- 父親役の藤井太一さんは、この奇跡的に集まれた家族の小さいけれども大切な一歩を感じてほしいと語った。
イベントの様子
イベントでは、各作品の監督や出演者が、作品に対する思いや制作秘話などを語り、会場を盛り上げた。また、観客との質疑応答や、パンフレットへのサイン会も行われた。
今後の展開
映画「Mothers マザーズ」は、今後、下北沢や地方での上映も予定されている。公式サイトやSNSでの情報発信も積極的に行われており、ハッシュタグ「#映画マザーズ」での拡散が呼びかけられている。また、パンフレットやシナリオ集も販売されており、映画への関心を高めている.
各作品の個別イベント
なお、各作品については、1月27日に「BUG」、28日に「夜想」、29日に「いつか、母を捨てる」、30日に「だめだし」、31日に「ルカノパンタシア」の個別イベントが開催されることも発表されている。

このイベントを通じて、映画「Mothers マザーズ」は、観客に作品の魅力を深く理解してもらうだけでなく、制作者たちの熱意も共有する貴重な場となった。