1月25日(土)に丸の内TOEI(銀座)にて、映画『悪鬼のウイルス』の公開記念舞台挨拶が行われた。イベントには、本作のヒロイン日名子を務め、バラエティを中心にモデルとしても活躍中の村重杏奈、日名子の友人で都市伝説YouTuberの智樹を演じる太田将熙、日名子たちが訪れた旧石尾村で“悪鬼”蔓延るなか生活する女子高生・マイを演じた吉田伶香が登壇。また本作で初めて映画主題歌を担当した10人組アイドルグループ高嶺のなでしこからも城月菜央、東山恵里沙、籾山ひめりが参戦!25歳の新鋭監督・松野友喜人も登壇し、公開を迎えた喜びや作品の見どころを語った。
舞台挨拶では、“都市伝説の噂を聞きつけ“悪鬼”蔓延る村に迷い込んだ若者たちを描く本作”にちなみ、心霊体験や怪奇現象などのエピソードを持ち寄り、登壇者による怪奇エピソードNo.1決定戦を開催!さらに、村重のスクリームクイーンっぷりに感銘を受けた松野監督から、初出演ながら座長を務めあげた彼女へのご褒美として花束をプレゼント!松野監督からの次回作への熱烈オファーもあり、その反応にも注目!
■ 映画『悪鬼のウイルス』公開記念舞台挨拶レポート
映画『悪鬼のウイルス』の公開を記念して1月25日(土)、都内で舞台挨拶が開催され、映画初出演にして初主演を果たした村重杏奈をはじめ、共演の太田将熙、吉田伶香、主題歌を担当している「高嶺のなでしこ」の城月菜央、東山恵里沙、籾山ひめり、松野友喜人監督が登壇した。
▼公開2日目の気持ち
映画は前日から公開となったが、村重は「公開2日目でやっと実感がわいてきました。観てくださった方がSNSに書いてくださったりしていて、あの撮影期間がこうやって形になったんだと実感しています」と感慨を口にする。初主演映画の公開前日は眠れたか? という問いに村重は「めちゃくちゃ眠れました」と強心臓ぶりを見せつけ「緊張はあったんですけど、やっぱり楽しみもあって、どんな感想をいただけるのかなとか考えるだけでワクワクしちゃって、楽しみも大きかったです」と笑顔を見せた。
▼共演者、お互いの印象
村重、太田、吉田は同世代で共演シーンも多かったが、互いの印象を尋ねると、村重は「伶香ちゃんは、見た目はかわいい感じなのに、ズバズバ言うんですよ」と明かし、太田も「重(=村重)にはまだ優しいんですけど、僕には『お前さぁ…』みたいな感じで(笑)」と意外な素顔を暴露。「誰よりもギャルだった」と意外な一面を指摘されていた。
一方、太田について、村重は2人で逃げ惑うシーンに言及し「村重はただ走ることしかできないんですけど、将熙は経験があるから、ちょいちょい後ろを振り返ったりするんですよ。刺激を受けて村重も『もっと頑張ろう!』と思ったら、後ろでズルって音が聞こえて、コケてるんですよ。『コケるところまで入れてくるんだ!? 臨機応変にすごいお芝居する方なんだ!』と思って、終わった後で『すごかったね』と言ったら『ごめん、あれマジでコケてた…』って(笑)」と太田の“ポンコツエピソード”を明かす。そんな太田の姿を見て、村重はそれまでのリスペクトのこもった気持ちが一気に盛り下がったそうで「人生初、『これが蛙化(現象)か…』と思いました」と語り、会場は笑いに包まれていた。
そんな太田のエピソードを村重経由で耳にしていたという吉田は「(太田が)何かするたびに面白くなっちゃった(苦笑)」とのこと。そのせいで、太田が牛乳を一気飲みするシーンは吉田が笑ってしまったことでNGとなり3~4テイクも撮り直されたとか…。村重は「シリアスなシーンで本気でやってるのに(吉田が)肩を震わせていて、横で(太田の)お腹がギュルギュルって鳴ってて(笑)」とふり返り、松野監督も「ドリフのコントかってくらい飲んでましたね(苦笑)」と気の毒そうに明かした。
そして、気になる村重の印象について、太田は「バラエティで見てましたけど、どんな方なのかな? と思っていたら、顔合わせの時、室内なのにデカいサングラスをかけてきて、デカいボストンバッグを持って『(低い声で)おはようございまーす』って感じで、スタッフも10人くらい連れてきて『ヤバい!』と思ってたら、気さくに話しかけてくれて、台本も本読みの段階で完璧に入れてきてプロだなと思いました」と語り、村重は「意外と真面目なんです」と照れくさそうに笑みを浮かべていた。
▼「高嶺のなでしこ」メンバー3人の感想
「高嶺のなでしこ」のメンバーに映画を観ての感想やお気に入りのシーンを尋ねると、ホラー映画が大好きという城月は「最初の村に迷い込んだ時の違和感がちょっとある感じ――鍵がかかっていたり、管理人さんが現れてちょっと違う雰囲気があったりして『(ホラー映画が)スタートしたんだな』と思えて一番好きです」とプロ顔負けの通な感想を口にする。
東山は、先ほど話題に出た「牛乳のシーンが好きで、裏話が聞けて嬉しかったです」とニッコリ。さらに「主題歌の歌詞とセリフで同じフレーズがあったりして、世界観がリンクしているのも好きなポイントです」と明かしてくれた。
「ホラーが苦手でドキドキしながら観た」という籾山は「みんなでビデオを撮っているシーンからスタートしていてリアル感がありました。ホラー過ぎずに見られたし、村重さんが話しかけてくれるような感じがして安心して見ていたら、めちゃくちゃアクションもあって、すごいな! という目線で怖さと楽しさの両方がありました」と物語に没入して楽しんだようだった。
▼“怖いエピソード”No.1対決!
この日は、映画にちなんで、登壇陣が実際に経験した“怖いエピソード”、“心霊体験”などを発表したが、城月からの合宿で金縛りに遭ったという体験や、籾山の廃墟でのMV撮影でメンバーが次々と体調不良になったというガチな心霊体験もあれば、太田からは家にゴキブリが出て、慌てて駆除業者を呼んだら12万円請求され、実は悪質な業者の詐欺だったという恐怖エピソードも。
村重は人生で初めての心霊スポットでのロケの思い出を披露。廃旅館の「必ず“出る”と言われている巫女の部屋」で、たった一人でロケに臨んだという村重。恐怖を打ち消そうと別の階で待機しているスタッフとテレビ電話をつないでずっとしゃべっていたそうだが、最終的に恐怖に耐えきれずリタイヤすることを決め、スタッフを大声で呼んだそう。スタッフが迎えに来てくれたのかと思いきや、音がするのに誰もいないという状況に遭遇! 「これは本当にダメなやつだ! と思って、目をつぶって助けを待ってたら、『ミシミシミシ…』と音がして、思わず『キャー!』と叫んだら、横の部屋からドンドンと音がして…。霊媒師によると、村重がうるさすぎて霊が怒っていたらしいです」と苦笑まじりに恐怖の体験を明かした。これだけの恐怖を体験したからには「これは売れる!」と思っていたそうだが、村重の命懸けの心霊体験はオンエア時にはわずか1分半ほどのダイジェストにまとめられていたとのことで「それが一番怖かった(苦笑)。もう心霊ロケには行かない! と思ったけど、次の年もまた行ってるんだよね…たくましい!」とバラエティ魂を感じさせるエピソードに会場は笑いに包まれていた。
▼村重杏奈、本作で見せた“女優”としてのポテンシャル
そんな、村重が本作で見せた“女優”としてのポテンシャルを松野監督は絶賛! この日は、松野監督からサプライズで村重に花束がプレゼントされ、村重は思わず「え? プロポーズ?」と驚愕。松野監督は「めちゃくちゃ忙しいスケジュールの中、主演を務めていただき本当にありがとうございました。よろしければまた映画でご一緒できたらなと思います」と次回作に向けたラブコールも!
村重は「嬉しいです! 監督が村重のお芝居を『良い』と言ってくださって、最初は自信がなかったんですけど、そういうふうに言ってもらえるなんて、やっぱり嬉しくて自信もつきました。正直、もう映画のお話もこれきりにしようと思っていたんですけど、みなさんが『出た方がいいよ』とすごく勇気づけてくれて、また奇跡的に話があれば頑張ってみようかなと思えました。本当に嬉しいです。最高の経験をありがとうございます!」と感激していた。
映画『悪鬼のウイルス』は公開中。
★舞台挨拶映像、公開予定
映画『悪鬼のウイルス』
【出演】
村重杏奈
太田将熙、桑山隆太、華村あすか、吉田伶香
【監督・編集】松野友喜人
【プロデューサー】山本清史
【脚本】山本清史、小田康平
【配給】イオンエンターテイメント
【映倫区分】PG-12
© 2025二宮敦人・TOブックス/映画『悪鬼のウイルス』製作委員会
公式HP:www.demon-virus.movie
公式X:@ demonvirus2025
2025年1月24日(金)より丸の内TOEI、イオンシネマほかにて上映中