映画『きみといた世界』上映最終日、池袋シネマ・ロサで舞台挨拶 感動のフィナーレ

映画『きみといた世界』上映最終日、池袋シネマ・ロサで舞台挨拶 感動のフィナーレ

2024年12月27日、池袋シネマ・ロサにて上映されていた映画『きみといた世界』が同館での最終日を迎えた。上映後には舞台挨拶が行われ、主演の中川可菜さんをはじめ、阿部快征さん、主題歌を担当した南川あるさん、政成和慶監督が登壇。2週間の上映を振り返り、観客への感謝の気持ちを語った。

きみといた世界

■ 映画『きみといた世界』上映最終日、池袋シネマ・ロサ舞台挨拶

中川さんは、最終日に多くの観客が来場したことを喜び、「多くの方に見ていただけて本当に嬉しい」と笑顔を見せた。阿部さんも「短い時間ではあったが、舞台挨拶ができて嬉しい」と感謝の気持ちを述べた。南川さんは、上映期間中、SNSで映画の感想が多数投稿されていたことに触れ、「毎日楽しくエゴサーチをしていた」と明かし、会場を沸かせた。政成監督は、年末の忙しい時期にもかかわらず、映画館に足を運んでくれた観客に感謝の意を表した。

舞台挨拶では、撮影時のエピソードも披露された。中川さんは、クライマックスシーンの撮影で6時間泣き続けたというエピソードについて、「涙を乾かさないように、カメラが回っていない間も集中力を切らさずにいた」と撮影の裏側を明かした。政成監督は、中川さんの集中力と役への真摯な姿勢を称賛し、「ラストシーンの感動的な涙につながった」と語った。

阿部さんは、謎の世界に初めて現れるシーンの撮影で、真っ暗な場所に1人取り残された恐怖体験を語った。中川さんは、阿部さんに連れ去られるシーンで、「何が起こっているのかわからない恐怖と、水野君に見られているという複雑な心境だった」と当時の心境を振り返った。

図書館のシーンでは、印象的な照明が使われていたが、撮影の裏側として、阿部さんが本棚の間をすれ違うシーンが撮影されたものの、結局使われなかったというエピソードが明かされた。中川さんは、このシーンの照明が、ダークな佑太を表現するために計算されたものだったと説明した。

南川さんは、映画の主題歌「永遠であれと」を担当した。ソロとして映画主題歌を担当するのは初めてで、オファーを受けた時は驚いたという。映画の完成前に仮のCGで映像を見た際には、「シュールな印象を受けた」と率直な感想を述べたが、完成版を映画館で見て感動したと語った。歌詞は、映画の流れに沿って、登場人物の心情を日記のように綴ることを意識して書いたという。特に、映画の最初と最後に繰り返されるモノローグからインスピレーションを得たと明かし、政成監督もその点に言及した。

政成監督は、南川さんの歌詞と曲が、映画の世界観に合致しており、ラストシーンの余韻を広げてくれると評価した。劇中の音楽を担当した Psalm のKengoさんを選んだ理由については、 Psalm の楽曲の温かさが、映画の雰囲気に合うと考えたからだと語った。特に、ラストシーンの音楽がお気に入りだと明かした。

舞台挨拶の最後には、登壇者それぞれから観客へのメッセージが送られた。南川さんは、主題歌「永遠であれと」が収録されたアルバムがリリースされることを告知し、映画の拡散にも協力を呼びかけた。阿部さんは、また池袋シネマ・ロサで舞台挨拶ができるように頑張りたいと意気込みを語った。中川さんは、映画がたくさんの人に愛されるように、これからも頑張っていくと決意を新たにした。政成監督は、観客の温かい応援に感謝し、映画を多くの人に届けるために努力していくと語った。

そして、サプライズゲストとして、水野卓役の高橋改さんも登場。高橋さんは、観客への感謝の気持ちを述べ、「お客様に支えられて応援していただいてここに立っている」と感慨深げに語った。そして、映画が全国で上映されることを報告し、「池袋を飛び出して『きみといた世界』を全国津々浦々お届けする予定」と今後の展開に期待を寄せた。

舞台挨拶は、フォトセッションで締めくくられ、登壇者は笑顔で観客に手を振っていた。映画『きみといた世界』は、これから全国で順次公開予定。

▼最終日舞台挨拶 動画公開


関連記事


映画『きみといた世界』

中川可菜 高橋改
保﨑麗 大久保幸輝 薮内大河 Kaito 上瀬一輝 武者梓音(PANDAMIC) 渡邉陽(開歌-かいか-)
真砂豪 島野知也
阿部快征 弓削智久
製作:arawaka 原作・脚本:arawaka 政成和慶
エグゼグティブプロデューサー:佐藤旭 プロデューサー:赤間俊秀
キャスティング:小林信介(ジ・ズー) 監督補:森山茂雄 助監督:佃直樹 撮影:藍河兼一 録音:豊
田真一
スタイリスト:長妻和也 ヘアメイク:又吉桃花 梅津彩
CG ディレクター:大柳和也 井上海 浜口泰昭 造形:川端英揮 制作主任 三谷 奏
整音ミキサー:岩波昌志 音響効果:横山大資 DIT・カラリスト:井塚祐真
スチール:和田大樹 安永晃 アクション指導:島野知也 編集助手:廣光詠司
音楽プロデュース:Psalm 音楽:Kengo (Psalm)
主題歌 ”永遠であれと”(作詞:南川ある 作曲・編曲:Kengo(Psalm)歌手:南川ある)
監督・編集:政成和慶
製作・配給:BASARA 配給協力:渋谷プロダクション
2024 年/日本/カラー/シネマスコープ/5.1ch/103分
©2024 「きみといた世界」製作委員会
公式サイト:https://kimitoitasekai.com/
X: https://x.com/kimitoitasekai
Facebook: https://www.facebook.com/kimitoitasekai

12月14日(金)より池袋シネマ・ロサほか全国順次公開

映画カテゴリの最新記事