5月14日(土)から東京・ポレポレ東中野で公開される映画『距ててて』(読み:へだててて)。本作の上映期間中には、上映後にアフタートークイベントが開催。そのゲストが発表された。また、長野の上田映劇、福島のKuramotoといわきPITでの公開が決定。
ポレポレ東中野にて、開催される上映後トークイベントのスケジュールと各回の登壇者を掲載する。
本作は、監督の加藤紗希と脚本の豊島晴香が製作した初の長編映画にして初の劇場公開作品。写真家を目指すアコ(加藤紗希)とフリーターのサン(豊島晴香)の噛み合わない共同生活、そして2人が出会う人々が織りなす、日常の中の違和感や小さなおかしみを4章構成で描いている。
■ 映画『距ててて』上映後トークイベント @ポレポレ東中野
映画『距ててて』上映後トークイベント(上映は各回20:30から)
5月15日(日) | 五十嵐耕平(映画監督) |
5月16日(月) | 三浦康嗣(音楽家/□□□主宰) |
5月17日(火) | 玉田真也(劇作家/演出家/映画監督/玉田企画主宰) |
5月18日(水) | 星野概念(精神科医など) |
5月19日(木) | はましゃか(エッセイスト/モデル/イラストレーター/俳優) |
5月20日(金) | 高橋洋(映画監督/脚本家) |
5月21日(土) | 野本梢(映画監督) |
5月22日(日) | 星野智幸(小説家) |
5月23日(月) | 近藤良平(振付家/ダンサー/コンドルズ主宰) |
■ 著名人からのコメント、続々と到着
内田慈(俳優)
なんというか、あばれているのだ。
説明をせずに輪郭をわからせる品の良いセンスと、笑いの温度感、色とりどりな人物たちを見守るような優しい距離感。〈点と〉の丁寧な観察眼とバランスの良い視点には、洗練された大人っぽさを感じる。
が。同時に。
めちゃくちゃ、あばれているのだ!
なんて大胆なんだ!なんて痛快なんだ!
生きるって楽しそうだな、と思わせてくれるのだ。
近藤強(俳優)
洗濯、掃除、料理、何気ない会話のシーンがとても印象的だった。日々の生活が丁寧に描かれて、会話の機微がじーんと伝わってくる。でもどこかオフビートでユーモラスな台詞達。そして、それを成立させてる出演者の存在感がすごい。存在感というか、ただそこにいる感じかも。ニコニコで幸せな78分でした。
星野概念(精神科医など)
不思議な人たちとたくさん出会える作品。みんな、すごくいい。でも、不思議だなぁ、いいなぁ、というのは僕の感想であって、それぞれの人たちは、きっとそれぞれの日常を生きているだけ。当たり前の生活の断片たちが切り取られ、ただ集められた、素敵な小石たちみたいな短編集だと思いました。
本橋龍(演劇作家)
何かを抱えつつも最後は屈託なく笑うEDの物語が好きだ。「距ててて」はそうだった。僕らは人生を都度センテンスとしてまとめる。しかし問題の解決なんてありゃしない。ふと物事を俯瞰できた瞬間、句点が打たれ、読み直す自分の文章は滑稽で照れ臭く、笑っちゃう。そうしたことが讃えられていた。
安川有果(映画監督)
制汗シートで脇を拭く女性がことさら強調されることもなくナチュラルに登場する映画は信用できる。しかもその女性が監督兼主演だなんて…加藤さん、さすがだと唸りました。
このシーンに限らず、加藤さんの映画の登場人物は、この世界のどこかにこの人達がいるんだなあ~という実在感がすごくあって(こんなに変な映画なのに!)、いつかこんな風に俳優を演出してみたいと嫉妬を掻き立てられます。
さらっと撮っているようで、誰にも撮れない境地に達している加藤さんのデビュー作、ぜひ劇場で目撃することをオススメします。
■ 追加上映館発表
ポレポレ東中野以外での公開も決定した。
7月16日(土)からは、長野の上田映劇(http://www.uedaeigeki.com/coming/12156/)で公開。
8月には、福島・湯本のKuramoto (https://www.instagram.com/eigatofuro/)、いわきPIT (https://iwaki-pit.team-smile.org/)での公開が決定。
■ 作品情報
映画『距(へだ)ててて』
監督:加藤紗希
脚本:豊島晴香
出演:加藤紗希/豊島晴香/釜口恵太/神田朱未/髙羽快/本荘澪/湯川紋子
撮影:河本洋介
録音・音響:三村一馬
照明:西野正浩
音楽:スカンク/SKANK
宣伝美術:一野篤
宣伝協力:天野龍太郎
製作:点と
(2021年/日本/フィクション/78分)
最新情報は公式Twitter(https://twitter.com/hedatetete)およびInstagram(https://www.instagram.com/hedatetete/)で随時発信。
5月14日(土)、東京・ポレポレ東中野ほか全国順次公開