5月4日、池袋シネマ・ロサにて、映画『to…』の舞台挨拶が開催。塩野峻平監督、藍川きあら、清水陽介が登壇。そして、本作のPart2に楽曲を提供したnina・fuuの二人組ユニットDay and Nightがパフォーマンスを披露。撮影時の思い出や作品を観ての感想を語った。
■ 映画『to…』舞台挨拶レポート
▼登壇者からのあいさつ・自己紹介
塩野峻平監督
では皆さん自己紹介をお願いします。
清水陽介
今回、Part2で要を演じました清水陽介です今日はよろしくお願います。
藍川きあら
Part2で光役を演じさせていただきました藍川きあらです。今日は来ていただいてありがとうございます。よろしくお願いします。
fuu(Day and Night)
パート2の楽曲の方の提供をさせていただきましたDay and Nightのfuuと申します。よろしくお願いします。
nina(Day and Night)
同じくDay and Nightのninaと申します。今日はよろしくお願いします。
▼映画を観ての感想
塩野峻平監督
ありがとうございます。では早速お話の方に移らさせていただきます。
今回登壇していただいているメンバーが出演したのは、Part2の「中華料理屋の跡継ぎと就活生という2人の幼なじみのお話」でしたけれども、まず率直に演じられてのご感想などあれば、お願いします。
清水陽介
僕は大阪出身なんですけれども、大阪でちょうどコロナで、しかも就活生でと、全てがかぶっていた内容だったので、とても演じやすかったなと感じております。
藍川きあら
撮影の合間に設定以外の話とか、ここは二人だったらこうしていたよねといった話をしていたので、チームの所も撮影しやすかったですし、和気あいあいと楽しかったです。
塩野峻平監督
ありがとうございます。
Day and Nightのninaさんにお聞きします。今回楽曲提供、「あなたへ」というタイトルの曲を映画のために書き下ろしていただきました。事前に映像とか脚本をお送りして僕の方を作っていただいたんですけれども、
どのような思いで臨まれました。
nina(Day and Night)
はい、今回このお話をいただいてから、実際に映像をいただいて、それで制作に取りかかりました。
コロナ禍が題材ということで、すごく今の時代ならではの作品だったので、それが伝わるように言葉選びなどを試行錯誤して、2人の気持ちをこの作品に込めた曲ができたのかなと思っております。
塩野峻平監督
はい、ありがとうございます。いざ映画の中で流れて、どのような印象を持たれました。
fuu(Day and Night )
はい。映像を観て、曲を作って、初めて上映会という形で、観させていただいたんですけど、流れ始めたときはすごい感情というか胸がドキドキして、嬉しい気持ちになりましたし、この『to…』という映画に携わることができているんだなっていうのを実感して、すごく嬉しかったです。ありがとうございます。
▼印象深いシーン
塩野峻平監督
そうしましたら次は出演のお二人に、印象に残ってるシーン、好きなシーンはありますか?
藍川きあら
最後の方の要のお父さんが、タッチパネルでアセアセと戸惑っているところがあるじゃないですか。あそこでお母さんがきて、睨むじゃですか、あそこがめちゃくちゃ好きです。私。
塩野峻平監督
かなりマニアックなところがお好きなんですね。
藍川きあら
みなさんわかりますか?大丈夫ですかね。
2人が普段こういうやりとりをしているんだなというのがすごいわかって、あそこはめっちゃいいなと思いました。
清水陽介
光役の藍川きあらさんはどう見てもかわいいじゃないですか。彼女が「よっ!」ていうシーンわかりますか?そこがすごく好きです。はい。
塩野峻平監督
ありがとうございます。
Day and Night のお二人にきいてもよろしいでしょうか。印象深いシーンはありますか。
nina(Day and Night )
印象深いシーンとしては、私はチャーハンを作ってるところが好きです。
塩野峻平監督
感想でいただきましたね。「チャーハン食べたくなる」みたいな、わりとクラウドファンディングの上映会でも結構いわれました。
ちゃんと今思うと意外とチャーハンを出していましたね。
fuu(Day and Night )
私は、印象に残ったというか、2人がこの後どうなっていくのかなっていうのがすごいずっとあってモヤモヤしています。皆さんも、この後どうなるのかなって気になるんじゃないかな。
塩野峻平監督
二人的にはどうなるんですか?
清水陽介
僕的に言わせていただきますと、もう付き合ってます。はい。完全に。
塩野峻平監督
付き合いたい?
清水陽介
そうですね付き合いたいですね、光とは。絶対好きだよね、絶対好きですよ、あんなの。
塩野峻平監督
でも好きだって言わないんだよね。
清水陽介
好きじゃないわけがないんですよ。
藍川きあら
私は付き合ってないかなって思います(笑)
このまま平行線で、気づいたら光は、東京で…ね?
みたいな(笑)
そういうもんですよ。
▼募集した質問への回答
塩野峻平監督
そうですね。2人の側から見ればそうかもしれませんね。
今回Google フォームにて質問を募集したんですけれども、その中で、ご投稿いただいたものをちょっと紹介したいなと思います。
「たかちゃんさん」からいただきました。
藍川さんへの質問です。
藍川きあら
はい。
塩野峻平監督
この『to…』という映画は、藍川さんにとって今どのような作品になっていますか?
藍川きあら
ご質問ありがとうございます。私、この作品が初めてきちんと最初から最後まで1人の役を演じさせてもらった感じで、1年前は私なんか右も左もずっとよくわからない状況で、さらにお芝居について悩んでいる時期でした。
撮影が終わったときに、自分の中から光ちゃんが消えていくのがすごい寂しかったり、そういう感情を抱けたのがすごい嬉しくて、その瞬間にちゃんとお芝居に向き合って頑張ろうって思えたので、そこから今すごいお芝居楽しくって本当すごい勉強中なんですけど、なかなかのすごい何かの節目だと感じます。
この作品に出られたからそう思えたなっていう感じです。
塩野峻平監督
清水さんはいかがですか。
清水陽介
僕にとってもこの業界に入ってすぐではないですけれども、初めての作品でした。これはすごく大切な作品といいますか、これからも一生大事にする作品ではあることは間違いないです。
塩野峻平監督
嬉しいことを言ってくれますね。作った側として嬉しい言葉をいただきました。ありがとうございます。
▼オーディションの思い出
塩野峻平監督
今回。『to…』ではオーディションをやったんですけど、そのときのことを覚えていますか?どういう気持ちで臨まれましたか。
清水陽介
もちろん覚えていますけど、どういう気持ちっていうのはもちろん、絶対に受かってやるぞ、でてやるぞっていう気持ちで臨んだのはもちろんです。
フェイスシールドをつけてのオーディションで、その日たまたま暑すぎて、もうずっと前が見えない状態でのオーディションだったので、相手の表情と、掛け合って演技をしないといけないはずが、全然見えなくて、正直ちょっと困ったっていうのはありました。
塩野峻平監督
清水さんは、今も大阪で活動していらっしゃるんですけど、たまたま東京のオーディションに来てもらってくれて、勝ち取っていただいて、ありがたいです。
藍川さんどうですか。
藍川きあら
私もフェイスシールド問題はがっつりあったんですけど、(審査する方々が)誰も笑わないんですよ。何も言わない、誰も笑わないみたいな状況で、「え!?果たしてこれは大丈夫なのかどうか…」みたいなのが少し心配でした。
塩野峻平監督
意外と裏ではちゃんとリアクションしたりして、役者さんたちの前でちょっと堂々としておこうみたいなというのがありました。
▼ Day and Night ミニライブ
塩野峻平監督
質問はこのぐらいにしまして、あらためまして、映画『to…』は3つのパートごとに楽曲の書き下ろしを3組のアーティストに提供していただきました。今回このPart2では、「あなたへ」という曲をDay and Nightのお二人に書き下ろしていただきました。今回はこの舞台上で「あなたへ」のパフォーマンスをしてくださるということで、その時間にさせていただこうかなと思います。
それじゃ準備の方よろしくお願いします。
nina
こういう場で歌うのが初めてなんですけれども、温かい目で見ていただけると嬉しいです。
それでは聞いてください。「あなたへ」
塩野峻平監督
素敵な曲をありがとうございました。感想はいかがでしょうか?
清水陽介
初めて聞いたときももちろんそうだったんですけれども、作品に合わせてしっかりと曲を作っていただいていて、気持ちがそのまま表れたような歌詞になっているので、それを改めてここで生で聞かせていただく機会があるなんて本当にすごい素敵でした。ありがとうございます。
藍川きあら
「こんな最前列で聞いちゃっていいんですか?」って感じで、ずっとここに座ってたんですけど、二人が顔を見合わせているところとか、「ワーッ」ってなってしまって感動的で、明日から頑張ろうと思いました。ありがとうございました。
塩野峻平監督
それではちょっとお時間になってまいりましたね。
最後にフォトセッションの時間に移らせていただきます。
『to…』(2021 年 / 日本 /82 分 / カラー /DCP)
出演
植松優、東出薫、清水陽介、藍川きあら、竹内詩乃、猪征大、江連健司、下石知美、内海詩野、小野孝弘、小澤うい、ほりかわひろき、笠木紘(赤枠工場)、円城寺正俊(赤枠工場)、早乙女大和(赤枠工場)、佐藤友里(赤枠工場)、湯淺惇紀(赤枠工場)
挿入歌
〈Part1〉「なんでもない今日」早希 〈Part2〉「あなたへ」Day and Night 〈Part3〉「溶けないように」マリナ
スタッフ
〈監督・脚本・編集〉塩野峻平、〈プロデューサー〉中村綾菜、〈撮影・照明〉近藤実佐輝、〈録音〉大津研、釘本勇気、園田晃平、中山春佳、〈美術〉じんりょうすけ、〈制作〉中山春佳、中村優希、松田美羽、〈グレーディング・コンポジター〉堤脩太郎、〈ポスターデザイン・Web 制作・パンフレット〉渡辺淳一、〈製作協力〉イトーカンパニー、〈撮影協力〉三鷹フィルムコミッション他
公式サイト https://2021to-someone.com/
2022 年 4/30 日 ( 土 )~5/6( 金 )池袋シネマ・ロサにて上映