映画『怪人の偽証 冨樫興信所事件簿』 初日舞台挨拶。キャストが監督の映画愛を披露。

映画『怪人の偽証 冨樫興信所事件簿』 初日舞台挨拶。キャストが監督の映画愛を披露。

10月5日、映画『怪人の偽証 冨樫興信所事件簿』の初日舞台挨拶が池袋シネマ・ロサにて行われ、多くの観客が集まった。舞台には、福田航平監督、主演の大根田良樹さん、伊藤大晴さん、脇田敏博さん、そして司会として出演者の石井陽さんが登壇し、作品への想いを語った。

■ 映画『怪人の偽証 冨樫興信所事件簿

本作は、横浜シネマ・ジャック&ベティで開催されている「横濱インディペンデント・フィルム・フェスティバル2023」で「長編部門最優秀賞」を受賞したことがきっかけで、同映画祭に携わるガチンコ・フィルムの配給が決定。

探偵の冨樫(大根田良樹)と朝倉(伊藤大晴)にある調査が依頼される。
簡単と思われていた調査はやがて京都の街で頻発する神隠し行方不明事件へとつながり、二人は京都の街を蠢く怪奇と対峙することになる。
往年の探偵バディものを踏襲しつつ、アクションあり、ホラーあり、80年代テイストがスクリーンに蘇ったエンターテイメント作品。

▼映画『怪人の偽証 冨樫興信所事件簿』 初日舞台挨拶

3年越しの公開に監督・キャスト陣も感慨
本作は、監督・キャスト陣にとって約3年前の撮影となる作品。福田監督は「映画祭になかなか通らず、日の目を見る機会がなかった」と、これまでの道のりを振り返りつつ、「やっとお客さんの前で上映することができて、やっとこの映画が完成したなと思います」と、感無量の面持ちで語った。

福田監督、バディものへの熱い想いを明かす
福田監督は、本作が「80年代映画が好きなのでバディものにしたかった」という自身の映画愛から生まれた作品だと明かした。また、探偵もの、オカルト、民俗学といった要素を組み合わせ、「自分がみたいものを作った」と熱い想いを語った。 伊藤さんは、撮影中のエピソードとして、真夜中の神社でのとった行動が原因で、カメラが動かなくなるというハプニングがあったことを明かした。

主演二人の息の合った掛け合いに会場も笑顔
福田監督は、大根田さんをキャスティングした理由について「履歴書で拝見した時から、富樫役にぴったりだと思った」と語り、伊藤さんについては「彼しかいないと思った」と、当時のことを振り返った。 さらに、伊藤さん演じる哲という役は“普段の伊藤くんのまんま(そのもの)”であることも明かされ、会場の笑いを誘った。


脇田さんが語る、富樫と哲の関係性
脇田さんは、自身が演じる津田という役について、かつて弁護士として様々な人と関わってきた経験から、人は皆、良い面もあれば、何らかの理由で道を誤ってしまうこともあると考えていると説明した。

そして、富樫と関わっていく中で、新たに哲という存在が現れたことに触れ、 二人を「可愛い二人」と表現しています。 脇田さんは、長い弁護士人生の中で様々な経験をしてきた津田だからこそ、若い二人のことを温かく見守る存在として、懐の深さを感じさせる演技をしていたことが伺える。

大谷さん、監督の映画愛とこだわりに驚き
大谷さんは、福田監督について「映画愛がすごい」と語り、パンフレットにオマージュした映画のリストがあることに触れ、「どの映画からオマージュしたのかというぐらい、本当にいろんな映画を見てらっしゃる」と驚きの表情を見せた。 また、撮影現場では、監督がスマートフォンで映画のワンシーンを見せて演出をつけていたことや、アクションシーンなど、何度も撮り直しがあったことも明かされた。

SNSでの拡散に期待!
最後に、福田監督は「この作品はエンタメ作品娯楽作品として作ったので、大絶賛してくれるのも嬉しいし、ツッコミどころがあるなと思いながら撮っている部分もあるのでSNSで突っ込みどころをつぶやいてほしい」と話し、観客にSNSでの拡散を呼びかけた。

なお、今後の上映予定として、横浜シネマ・ジャック&ベティ、関西圏での上映も決定している。


怪人の偽証 冨樫興信所事件簿

監督・脚本・編集 福田航平

出演:大根田良樹 / 伊藤大晴 / 脇田敏博 / 大石隆希 / 氏師出雲 / 佐波太郎 / 内田竜次 / ワーキング西 / ヤリビト / 吉岡諒 / 石井陽(鳴海陽)

アクション監督:垣内博貴
怪人の偽証 冨樫興信所事件簿|2023年|日本|69分14秒|日本語|DCP

公式WEB:https://togashi-koshinsho.com/
製作:BAD BOYS STUDIO
配給:GACHINKO Film

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