映画『兎姉妹』、シモキタ-エキマエ-シネマ『K2』にて1週間限定で再上映が決定。遠藤大介監督、高尾美有インタビュー掲載

映画『兎姉妹』、シモキタ-エキマエ-シネマ『K2』にて1週間限定で再上映が決定。遠藤大介監督、高尾美有インタビュー掲載

映画『兎姉妹』が、シモキタ-エキマエ-シネマ『K2』にて1週間限定で再上映されることが決定した。再上映期間は、9/6(金)〜9/12(木)。1週間限定レイトショー(上映時間詳細は後日発表)で、連日上映後にトークショーイベントが予定されている。監督・製作: 遠藤大介、脚本・出演: 高尾美有 へのインタビュー掲載。

兎姉妹

■ 映画『兎姉妹』

ストーリー
温泉コンパニオンである須藤燈(29)の職場に現れた新人嬢は
6年前に行方不明になった妹の須藤優衣(27)だった。
突然の再会に驚愕する姉妹は、
接待の合間、各々の空白を埋めるような会話をする。
親に翻弄された姉妹に待っていた未来とは―

▼監督・製作: 遠藤大介、脚本・出演: 高尾美有 インタビュー

◆本作制作のきっかけ

本作は、駆け出しの監督と俳優が、
「自分たちで作品を作って発信しよう!観てもらおう!」という想いのもと、共同企画しました。
監督、俳優の高尾、松嶌がそれぞれ企画を持ち寄りその中から今回は高尾の企画をやることに。
脚本についても高尾美有が初挑戦しました。

◆脚本を初めて書いてみての感想

高尾美有
今回の題材は「家族」「姉妹」なのですが、
ずっと書いてみたいテーマでした。
私は、幼い頃から家族ってなんだろう‥と漠然とした疑問があり、いつかそれをテーマに映画を作ってみたいと思っていたので、文字に起こしたのは初めてでしたが、頭の中にストーリーはずっとありましました。
初めのプロットは直ぐに書けたものの、シーン分けは、脚本の勉強をしたことがなかったので、苦戦しました。
部屋の端にあるベッドの角に座り、一日中何も食べずパソコンをカタカタと打ちようやくできた1稿目。それから1か月悩みに悩み、のめり込みすぎて2度倒れました。
私が最後まで粘りたいと監督に言ったところいいよと言ってくださり決定稿は撮影日前日にできました。こんなに台詞1つ、例えば語尾だったり例え方だったり悩むんだなぁと、台本って宝物だなぁと思います。
周りの方々に支えて頂いたおかげで、できた脚本です。

◆実際に演じてみてどうだったか?

高尾美有
自分が書いた脚本の中のキャラクターを自分が演じることは初めてだったので、とても難しかったです。
現場では燈というキャラクターでいるものの、次の瞬間には、自分が書いた脚本なので監督と演出について話し合っている。その切り替えみたいなのが本当に難しかったです。
ですが、松嶌さんとは予め撮影までに何度も姉妹の今までや関係性について話し合いをしていたため、四万の温泉街に漂っている空気感を感じながら、演じることができたと思います。
私は普段見た目から明るい役を割り振られることが多いのですが、実はズーンとくるお話が好きで何かを背負っている役をずっとやりたかったので念願でした。
どこかにいるかもしれない姉妹を是非スクリーンで観ていただければ嬉しいです。

◆撮影時のエピソード

高尾美有
全てが印象的ですがその中でも、宴会シーンのお客さん、田中守役を演じてくださった田口さんのNGシーンが本当に面白くて。
宴会シーンは基本エチュード形式で撮ったのですが、守が優衣に一言発するシーンで、
動物に例えたセリフを言うシーンがあるんですね。そこで、決まっていた台詞の動物とは似ても似つかない動物の名前が田口さんの口から出てきて。現場は、どっと大爆笑でした。
きっとトークショーの時に田口さんがゲストで来てくださった回はこのお話が聞けるかと思いますので、是非楽しみにしていてください。

遠藤大介
地方ロケのため日程変更ができず、雨天強行で撮影するしかなかったのでとても苦労しました。当初の予定の場所で撮影する事ができず、雨を凌げる階段で撮影したのですが、結果的にそのシーンのロケーションが良かったと言われることが多く嬉しかったです。
川の流れや雨の降る湿った空気感が、この映画の空気感にうまくマッチしてくれました。

◆作品を見る方へのメッセージ

高尾美有
ありがたいことに、
「兎姉妹」がシモキタ-エキマエ-シネマ『K2』にて1週間限定レイトショーで再上映が決定しました。本当にありがとうございます。
今作品は、とある姉妹の物語です。
松嶌さんと何度も話し合って丁寧に役を作り上げました。
家族の物語なので、きっと観る方によって、感想が変わる作品だと思いますし、二度三度見ることによって見え方も変わってくる作品だと思います。同じ家族でも、相手のためと思って放った一言が、負担になっていたり、私は、脚本を書いている最中に、なんて自分は押し付けがましい性格なんだと反省しました。
是非映画館で観ていただきたいです。
そしてこの作品が拡がってくれれば嬉しいです。よろしくお願いいたします。

遠藤大介
とても短い映画ですので、限られた時間の中で描いてる事より描いてない事が多い作品です。
ある一晩の刹那に交わされる会話の中で、果たしてどれだけ相手の事を理解できるのか、相手の人生を見通せるのかー
大切な家族であっても想い至らない事は多々あるものだと思います。
この作品を観て一生一緒にいられる訳ではないからこそ、そのひとときが大切なものだと感じてもらえたら幸いです。


映画『兎姉妹』

兎姉妹

高尾美有 松嶌かおり
福田温子 長島悠子 ジャン・裕一 田口智也 光永聖ほか
監督・製作: 遠藤大介
脚本: 高尾美有 撮影: 角洋介 録音: 字引康太  音楽: 朝岡さやか 衣裳・メイク:くつみ綾音
スチール: 松井綾音 撮影助手: 井野口功一 フライヤーデザイン: 廣田琴美
プロデューサー: 遠藤大介、高尾美有、松嶌かおり
アソシエイト・プロデューサー: 児玉健太郎 協力プロデューサー: 宇津井武紀
企画: 遠藤大介高尾美有松嶌かおり
撮影協力:伊参スタジオ映画祭実行委員会四万温泉協会あやめや旅館
©兎姉妹partners 2023 2023 年|日本|カラー|DCP|ステレオ| 16:9 | 21分|

シモキタ- エキマエ- シネマ『K2』にて再上映
9/6(金)〜9/12(木)、1週間限定レイトショー

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