「ちば映画祭定期上映会vol.6」が、2024年10月6日(日)、千葉市生涯学習センター 小ホールにて開催。上映作品は、嶺豪一監督『故郷の詩』(併映『黙黙』)と工藤梨穂監督『裸足で鳴らしてみせろ』。上映後には作品関係者を招き、作品の魅力に迫るトークも予定している。
■ 「ちば映画祭定期上映会vol.6」
名 称:ちば映画祭定期上映会vol.6
日 時:2024年10月6日(日)①11時~ ②14時~
会 場:千葉市生涯学習センター 小ホール(B1F)
千葉市中央区弁天3丁目7番7号
上映作品:① 嶺豪一監督『故郷の詩』『黙黙』 ② 工藤梨穂監督『裸足で鳴らしてみせろ』
料 金:各前売1,000円
各当日1,300円
前売は8月14日よりteket (テケト)にて発売
定 員:各60名
主 催:ちば映画祭実行委員会
問い合わせ先:chibaeigasai@gmail.com(お客様用)
共 催:千葉市生涯学習センター
後 援:千葉市
協 力:株式会社両見英世デザイン事務所
▼プログラム① 『故郷の詩』
『故郷の詩』71分/2012年/日本/2014年劇場公開作品
監督・脚本:嶺豪一
出演:嶺豪一、飯田芳、岡部桃佳、林陽里、後藤ひかり、山本圭祐、佐藤悠玄、中村祐太郎、広木健太、森岡龍、伊能賢一郎、斎藤芳廣、菱田明裕、酒川雄樹、前田祐樹
第31回 バンクーバー国際映画祭 招待作品部門上映
第34回 ぴあフィルムフェスティバル(PFFアワード)審査員特別賞、観客賞(福岡)
第24回 東京学生映画祭 グランプリ&観客賞
第33回 高崎映画祭 若手監督たちの現在(いま)上映
映画のスタントマンを目指す大吉は、故郷の熊本に彼女を残して上京。熊本出身の学生のための寮『有斐学舎』で学生生活を送っている。映画監督志望の寮生の友だち天志とも知り合い、一緒に作品を撮ろうとするが、東京での学生生活のほとんどは、酒やナンパに明け暮れ、気づけば卒業目前。何ひとつ上手くいかない毎日から一歩踏み出すために、大吉は一世一代のスタントを計画する――。
『黙黙』24分/2022年/日本/千葉県初上映
監督:嶺豪一 脚本:嶺豪一、木村孔太郎
出演:白浜そら、ワトソン(どついたるねん)、松浦祐也、二ノ宮隆太郎、足立理、飯田芳、山本圭将、持田加奈子
写真家の大地は、過去に撮影した火災現場の写真で受賞するが、被写体の男・のぼるに金を せびられ続け、失語症になってしまっている。 ある日、のぼるの恋人・愛と出会った大地は思わずカメラを構えシャッターを切るが何故か 彼女は写真に写らない。UFO のような存在の愛を追いかける大地は、写真を通じてだんだんと心を通わせていくのだが…
嶺豪一(みね・ごういち)
▼プログラム② 『裸足で鳴らしてみせろ』
『裸足で鳴らしてみせろ』128分/2021年/日本/千葉県初上映/2022年劇場公開作
監督・脚本:工藤梨穂
出演:佐々木詩音、諏訪珠理、伊藤歌歩、甲本雅裕、風吹ジュン、高林由紀子、木村知貴、淡梨、円井わん、細川佳央
第17回 ジョグジャNETPAC アジアン映画祭 NETPAC賞
第51回 ロッテルダム国際映画祭・ハーバー部門正式出品
第22回 ニッポンコネクション・NIPPON VISION部門 スペシャルメンション
第36回 高崎映画祭 新進監督グランプリ・最優秀新進俳優賞(佐々木詩音、諏訪珠理)
父の不用品回収会社で働く直己と、盲目の養母・美鳥と暮らす槙。二人の青年は、「世界を見てきてほしい」という美鳥の願いを叶えるために、回収で手に入れたレコーダーを手に“世界の音”を求めて偽りの世界旅行を繰り広げていく。サハラ砂漠を歩き、イグアスの滝に打たれ、カナダの草原で風に吹かれながら、同時に惹かれ合うも、互いを抱きしめることができない二人。そんなある日、想いを募らせた直己は唐突に槙へ拳をぶつけてしまう。それをきっかけにして、二人は“互いへ触れる”ための格闘に自分たちだけの愛を見出していくが……
工藤梨穂(くどう・りほ)
▼ゲストとコメント
◆プログラム①
嶺豪一監督(『故郷の詩』『黙黙』監督・脚本・出演)
実は今年の成人式の日に、『故郷の詩』を観たいと有斐学舎の現寮生から連絡をもらい寮で映画の上映会をすることになっていました。ところが、、、有斐学舎が火事になり上映会を中止することとなりました。残念だけど、しょうがないなと泣いていた時に ちば映画祭さんから突然、一本の電話がありました。「10年ぶりに改めてちば映画祭で映画を上映しませんか?」涙が溢れた、、
10年前の上映の日、「これが最後の映画祭だなぁ」とちば映画祭のロビーで下を向いていた僕は突然劇場の方に声をかけられて、その後映画を公開することになりました。
僕にとってのちば映画祭は何かが起こる!そりゃ、皆さんと劇場で出会い何かが起こる! 今からそんな事を想像しながらワクワクしております!
飯田芳(『故郷の詩』『黙黙』出演)
『故郷の詩』から10年が経った。どうしようもなく嫌いな、人?知り合い?いや年下なんだけどたまに敬語になってしまう間柄の人がいる。会うと絶対、喧嘩になってしまう。良い雰囲気で別れることが無い。彼の良き出来事を素直に喜べない。ただ、一年に3回くらいどうしようもなく連絡を取りたくなる。焼肉行こうとLINEしてしまう。おごるよーとまで言ってしまう。それで会うとやっぱり後悔する。
僕にとってのライバルの定義。映画の中のように今後もずっとそう思い続けるのだろうか。
今村左悶(『故郷の詩』『黙黙』音楽)
嶺豪一くんの『故郷の詩』と『黙黙』どちらも久しぶりの上映です。飯田芳くんの俳優としての年輪を感じることが出来るプログラムだと思います。
もう一つのプログラムの『裸足で鳴らしてみせろ』を観るのも楽しみです。
◆プログラム②
工藤梨穂監督
今回、ちば映画祭で『裸足で鳴らしてみせろ』を上映していただけることをとても嬉しく思います。
この映画は私自身「どうしてもこの光景を観てほしい」という強烈な感情に駆り立てられて撮った、そんな作品です。 映画でしか伝えられないことを追求し、誰かの夢を叶えようとする人の姿や絆が深まれば深まるほど苦しみを伴う愛、そして人生のままならなさを捉えようとしていました。
ボロボロになろうとも生き抜こうとするすべての人のために、この映画が共に在り続けられることを願います。
佐々木詩音(出演)
僕の中に彼らのことばや表情が、いまだに鮮度の高い状態で残っていて、思い出すとそれらはいつも僕にいろんな感情を抱かせてくれます。
喜びと怒りと哀しみと楽しみと、人間の、人間たる美しさが詰まった、そんな心血を注いだ作品を上映していただけることに感謝します。
諏訪珠理(出演)
公開から数年が経って、『裸足で鳴らしてみせろ』が、ちば映画祭のスクリーンで上映されることを嬉しく思います。まさに初期衝動のような、「今しかない」という衝動を駆け抜けた、僕にとって掛け替えのない作品です。
千葉にも行けちゃったね。
やっぱり、どこへでも行けるよ。