8月4日(日)に撮影場所・七生公会堂で、映画『追想ジャーニー リエナクト』の舞台挨拶付き完成披露上映会が開催された。30年前の過去の主人公・横田雄二役を演じる松田凌、30年後の現在の主人公・横田雄二役を演じる渡辺いっけい、峯井役の樋口幸平、そして、谷健二監督が登壇。作品の見どころや撮影エピソードをたっぷりと語った。
■ 映画『追想ジャーニー リエナクト』舞台挨拶 完成披露上映会
本作の撮影場所となった七生公会堂は満席。お客様に対して、登壇者が挨拶、今の気持ちを語った。
▼完成披露上映会を迎えて
松田は「本日という日を迎えられてとてもうれしく思います。今からご覧いただいていただくわけですが、実際にこの場は素敵な思い出のある場所なので、ここで完成披露上映会ができることがとてもうれしいです」と七生公会堂に再びこれた喜びも伝えました。
渡辺は「ここに来ると思うことがあるんだけど、この劇場のロビーだったり、入り口からのところだったり、撮影期間中はタイトなスケジュールでプライベートな時間がなくてストイックな時間だったな」と当時を振り借りながら、会場に「いっけい」と書かれた文字を見つけると「いっけいって文字もありがとうございます。ついさっき作った感がある(笑)うれしいです」と会場を笑わせました。
樋口は「ここで撮ったことにも、ロケが終わった後も、あの辺り(後ろの方の座席を指して)からずっと見ていて、凌くんといっけいさんたちの本当にすごいお芝居をされているを見ていて、それがずっと残っているので皆様にもそこを見てほしいです」
谷監督は本作を撮るにあたり「松田と一緒に前の作品(映画『その恋、自販機で買えますか?』)をやっていて、もう1本やりないなって思って、松田ありきの作品を作りたいって思いこれができました。期待どおりの作品になっています」と自ら太鼓判を押しました。
▼思い出の撮影シーン
渡辺が樋口との思い出を思い出し「自分のシーンが終わったのになかなか帰らなくて役衣装でウロウロしていて、それで次の出番を待っているときに座っていたら隣に来て、役者としてのどうのこうのって質問されて、僕自身も昔そうだったなって思い出して、それからなんとくなく凌とかみんな集まってきた瞬間があったのを思い出した」と撮影秘話を明かしました。それに対し樋口は照れながら「恥ずかしい。この作品から学べることは全部学ぼうと思っていて、とにかく学びたいと思っていました」と話しました。渡辺は「熱を感じました。若いっていいな。自分ももっと頑張ってがっかりされないように踏ん張らないとなって思いました」と話しました。
松田は撮影を振り返り「撮影期間がタイトだったので、いっけいさん含め他の演者さんとの追想したい記憶なんだって思います。カメラの前で舞台上でお芝居をすることはなかなかなかったので追想で見る独特の緊張感を出していると思います」とコメント。
谷監督は「本当にタイトだった。いっけいさんはずっと見ていたし、樋口くんは本当にいいんです。(峯井のシーン)そっから物語もバタバタって進んでいく、ムビチケはぜひ買ってほしい!!樋口君はスクリーンが似合う。艶っぽい芝居も含めてぜひみてほしい」とキャスティングへの想いも伝えました。
▼共演者の印象
共演者への質問をされると松田は「まず、いっけいさん。この質問されるってわかっていたので、ここで話たいなって思っていて、いっけいさんは僕にとってはふさわしい言葉がみつかならないけれど…今の僕にとっていっけいさんは唯一僕にとっての希望です。
なぜかというと幸平がいろいろ役者についてきてくれているときに、なかなかそういうこと聞けないけど、その中でいっけいさんが「本当に今お芝居が楽しい」っておっしゃってたんですよ。それが僕すごっく嬉しくて、お芝居と思うものに対して心の火が消えてしまうこともあると思うんですが、またいろんな経験をしてきて今の年齢でお芝居が楽しいってことに希望と夢だと思っているんです。同じ立場になった時に僕も絶対言いたいって思っています。いっけいさんが言いきっていることが嬉しくて嬉しくてたまらなかったです。
幸平は青いふきすさむ風、新風。23歳とは思えないくらい冷静であって端正な顔立ちであって、僕にとってはすごいなと思っていて、新しい風を吹かせてくれるしまだ青い炎みたいなものが作品の現場で生きて、この人がいたら周りの共演者もスタッフも今後のどの作品でも信じていけるだろうなって思いました。とても輝かしい未来が待っているのではないでしょうか」と語りました。
樋口は松田に対して「凌くんは僕が15、16歳の普通の高校生だったときに本当に髪型とか服装を真似していました。本作のクランクインした日に「松田さん当時真似していたんです」ってお伝えしました。いざ、共演して僕がかっこいい、僕がなりたいって思う男性像を持っていらしゃって言動だったり、発言だったり、ワードセンスがすごい良くて、すべて兼ね揃えていて、そして左利きなんです。(笑)」と左利きで会場を笑わせました。いっけいに関しては「小学生の頃から作品を見ていて、お二人と芝居ができてとても幸せでした。こんなにも大先輩と共演できて、今日、久々にいっけいさんにお会いしたんですが「元気?」って言ってくださって、僕も地に足がついたときに後輩に言いたいって思いました。覚えてくれていたんだとか、嬉しくておごらず小さなことがかけられる俳優になっていきたいと思いました」と話しました。
それを受けて渡辺は「(松田が演じる「舞台『東京リベンジャーズ 』」の)マイキーも観て全然違うって思いました。うわーって見ていてあれ?って次の(作品の共演する)主役の人?名前が一緒だって思ってマイキーと全然違う松田凌って役者は、今回等身大に近い役で、こうゆう土台がしっかりしていてぶれない役者で引きの魅力も持っていて、それが凌くんの魅力だと思うので、やりすぎることはないちゃんと抑えるところは抑えているのがすごいと思っています。共演できてよかったです。幸平くんに関しては、その熱量をどんな風に俳優として変化してくるのか楽しみですし、お二人ともどんな役者になっていくのか、そこに一緒にたてる役者でいたいなと思います」とコメントしました。
▼「追想できるとしたら?いつの自分にどう声をかけるか?」
タイトルにちなんで「追想できるとしたら?いつの自分にどう声をかけるか?」と質問されると松田は「母親と父親が僕を産んでくれた時の記憶は僕にはないので、その時の二人の表情とかかけてくれた言葉などを見れるなら追想したいなと思います」と話し、渡辺は役者になりたいと思ったきっかけとして「高校2年生の文化祭でキャンディーズをカラオケ大会で友人と3人でやって、体育館の舞台の袖で役者になりたいって思ったのがきっかけです。毎日こんなことやっているんだって、鳥肌がたって役者って仕事を始めて意識した。その時に戻って、後ろからなれるからがんばれよって声をかけてあげたい」と過去を追想しました。
樋口は「18歳の終わりくらいまで15年間サッカーを続けていて、プロになることしか頭になくて、その時(怪我でサッカーを)続けられないって告げられた時、頭が真っ白になった瞬間があって、終わったってまだ18歳なのに思って、その時の自分に今の人生はすごく楽しいよって言いたいなって思いました」と語りました。
▼締めの挨拶
松田から「監督とまたやりたいです。今作はいろんな人のお力でクラウドファンディングだったり、様々な方のお力の元、この映画が出来上がりました。僕たちが作りたかったものは、これです。追想して、旅が終わったあとに「リエナクト」がどういう言葉かよかったら調べてください。そういった声がたくさん広がるとこの作品が盛り上がっていくと思いますので皆様、本作をよろしくお願いいたします」
渡辺は「誰でも過去に戻って、あそこをやり直したかったって思ったりします。これはもう少しやっていく映画ですが、その先に見えるものが大事。とてもほろ苦い青春映画だなと僕は思いました。この映画を見て、皆さんがどんな感想を持つのか楽しみです。ぜひ、お楽しみください」
樋口は「僕はこの作品はすごく共感できる部分が多いのではないのかなと思っています。本当に横田雄二のように、過去に戻ってあの時のあの瞬間をやり直したいとか、そういったここにきている中にもいると思うので、そういった人たちにも寄り添っている作品になっていると思います。見終わったあとに、笑顔になってもらえると思いますので、よろしくお願いします」
谷は「とにかく早く見てほしいです!」とひとことで言いきり、舞台挨拶は終始笑いがあふれる中、幕を下ろしました。
■ 作品概要
映画『追想ジャーニー リエナクト』
【出演】
松田 凌 樋口幸平 福松 凜 新谷ゆづみ 高尾楓弥(BUDDiiS) 宮下貴浩 根本正勝 / 渡辺いっけい
【監督】 谷健二 【脚本】私オム
【主題歌】「表紙絵-samune-」岸 洋佑
【配給】S・D・P 【製作】映画『追想ジャーニー リエナクト』製作委員会
【コピーライト】©映画『追想ジャーニー リエナクト』製作委員会
【Web】
◇公式サイト:https://www.journey-movie.net/
◇公式X(旧Twitter):https://x.com/journey22_movie (@journey22_movie)
◇公式Instagram:https://www.instagram.com/journey_reenact/ @journey_reenact)
10月18日(金) 渋谷HUMAXシネマ、池袋シネマ・ロサほか全国公開