映画『THIS MAN』公開記念舞台挨拶でキャスト陣の“不可解”体験トーク。人の叫び声、番号が変わる鍵…

映画『THIS MAN』公開記念舞台挨拶でキャスト陣の“不可解”体験トーク。人の叫び声、番号が変わる鍵…

2024年6月8日(土曜日)、新宿ピカデリーにて、映画『THIS MAN』の公開記念舞台挨拶が開催されました。主演の出口亜梨沙さん、木ノ本嶺浩さんをはじめ、鈴木美羽さん、小原徳子さん、校條拳太朗さん、そして天野友二朗監督が登壇。司会はシネマアナリストDJの八雲ふみねが務め、キャスト陣の“不可解”体験トークで会場はおおいに盛り上がった。

■ 映画『THIS MAN』公開記念舞台挨拶

▼ひとことあいさつ

出口さんは、先行上映での舞台挨拶で共演者がネタバレしそうになったエピソードを披露し、「今回は安心して挨拶できます」と笑顔を見せました。

木ノ本さんは、無事に初日を迎えられた喜びを語り、鈴木さんは、観客にSNSでの感想投稿を呼びかけました。

小原さんは、緊張のあまり役名を言い間違えるというハプニングもありましたが、「夢を見る時に気を付けて」と映画の内容に絡めたユーモラスなコメントで会場を沸かせました。

校條さんは、前回の舞台挨拶を欠席したことを悔やみつつ、今回の参加に喜びを表明。

天野監督は、出口さんからプレッシャーをかけられていたことを明かし、笑いを誘いました。

映画『THIS MAN』は、世界的に有名なネットミーム「This Man」を題材にしたスリラー映画。コロナ禍の惨状を風刺した社会派作品としても注目を集めています。キャスト陣の仲の良さやユーモアあふれるトークから、映画への期待感が高まる舞台挨拶となりました。

▼映画が公開されての感想

木ノ本さんは、昨年の2月から映画の準備を始め、公開に至るまでの道のりを振り返り、「寂しさもありつつ、どんな反応が返ってくるのか楽しみ」と期待感を示した。

出口さんは、前回の舞台挨拶で客席を見て映画が完成したことを実感したといい、「今日も同じ景色を見られて幸せ」と喜びを語った。

企画、脚本、編集も担当した天野監督は、「少人数で作った小さな映画だが、全国公開まで広がり嬉しい」とコメント。意見を出し合い、フラットな雰囲気で制作できたことを明かし、観客にその空気感を感じてほしいと呼びかけた。

▼キャストが演じた自身の役について

主演の出口亜梨沙は、自身が演じた八坂華について、「ふわふわして少女っぽい母親」という、自身のイメージとは異なる役柄に挑戦したと明かした。夫役の木ノ本嶺浩は、出口との共演を通じて、家族を大切にする父親像を作り上げたという。

鈴木美羽は、華の妹・小田玲を演じた。成績優秀だが学校教育に不満を持つ高校生という役柄で、姉とは正反対のサバサバした性格が特徴だと語った。

小原徳子は、華の友人・井上愛実役。重度の潔癖症と脅迫性障害を抱えるという難しい役どころだったが、消毒やゴム手袋が欠かせないという特徴をしっかりと表現した。

校條拳太朗は、津田寛治演じるベテラン刑事とバディを組む若手刑事・天辻役。事件解決に向けて奔走する中で、木ノ本演じる義男との心温まる交流も見どころの一つだと語った。

映画を観たひとから、「校條の演じた役柄が“良い”」という感想が寄せられたという。出口は、校條の役が他の4人とは違う立ち位置で事件に迫っていく様子が、作品に新たな視点をもたらしていると語った。

▼キャスト陣が語る映画の見どころ

主演の出口亜梨沙は、「人間ドラマに注目してほしい」とアピール。特に、登場人物たちの複雑な関係性や変化していく様子に注目することで、より深く映画を楽しめるという。

夫役の木ノ本嶺浩は、「家族」というキーワードを挙げた。家族の仲睦まじい様子や、事件によって変化していく関係性が見どころの一つだという。

鈴木美羽は、監督がこだわったという「食事シーン」に注目してほしいと呼びかけた。食事シーンは複数回登場し、それぞれ異なる意味合いを持つとのことだ。

小原徳子は、「血液」というキーワードを挙げ、劇中で描かれる「血」に注目してほしいと語った。監督のこだわりが詰まったシーンがあるという。

校條拳太朗は、「他人事」というキーワードを挙げた。登場人物たちが事件に対して無関心な様子は、現代社会の問題を反映しているという。

天野友二朗監督は、「音」に注目してほしいと語った。6000種類以上の素材を使ったという音響効果は、映画館で観ることでよりリアルに感じられるという。

キャスト陣それぞれが異なる視点から映画の魅力を語り、観客の期待感を高めた。

▼天野友二朗監督が語るキャスト陣の印象

主演の出口亜梨沙については、最初は主演としての自覚が薄かったものの、徐々に役に入り込み、撮影を楽しんでいる様子が印象的だったという。木ノ本嶺浩については、演技に対する情熱と探究心に感銘を受けたと語った。

鈴木美羽については、真面目で勤勉な姿勢を評価。読み合わせの度に監督の指摘を修正し、成長していく姿に感心したという。

小原徳子については、以前から自主映画で難しい役を演じてもらっていたが、今回も期待に応えてくれたと語った。

校條拳太朗については、ひょうひょうとした印象とは裏腹に、誰よりも優しく温かい心の持ち主だと明かした。また、キックボクシング経験者である校條のアクションシーンにも注目してほしいと語った。

▼キャストによる不可解な話

木ノ本嶺浩は、撮影中に伊豆で体験した出来事を披露。夜中に地震を感じたが、他の誰にも気づかれず、翌朝には「人の叫び声」のような音を聞いたという。しかし、それは実はキョンという動物の鳴き声だったと判明し、会場を笑わせた。

出口亜梨沙は、同じく伊豆での出来事を語った。キャリーバッグの鍵が勝手に番号が変わっていたという不可解な現象に遭遇し、恐怖を感じたという。

鈴木美羽は、「小学生の頃に幽霊を見たことがある体にしていた」と発言。それは、「霊が見える人はすごくカリスマ性がある・センスがある」という印象を得たいという気持ちからそのように振舞っていたという話で、会場を和ませた。

校條拳太朗は、自身の不思議な体験ではなく、映画の宣伝活動に関するエピソードを披露。SNSで情報を発信すると、すぐに公式アカウントから反応があることに驚き、監督が裏で操作しているのではないかと冗談を飛ばした。

これらのエピソードは、映画のテーマである「不可解な現象」に関連しており、観客の興味を引くものとなった。

▼主演の出口亜梨沙さんと木ノ本嶺浩さんからの感謝の気持ち

出口さんは、映画の企画から公開まで約1年がかりだったことを振り返り、「無事に公開できたのは皆さんのおかげ」と感謝の言葉を述べた。そして、SNSでの感想投稿を呼びかけ、映画のロングラン上映に期待を寄せた。

木ノ本さんは、映画が公開されることの奇跡と、主演として参加できたことへの感謝の気持ちを語った。また、「映画は観客がいてこそ完成する」と述べ、感想をSNSなどで発信してほしいと呼びかけた。

二人の言葉からは、映画への熱い思いと、観客への感謝の気持ちがひしひしと伝わってきた。


■ 映画『THIS MAN』 

※THIS MANとは
2006年頃、夢の中で、眉がつながった奇妙な風貌の男と出会ったという女性患者がニューヨークの精神科で多発。彼女らの証言を基にモンタージュ写真を作成し、ネット上に公開したところ、ニューヨークに限らず、ロサンゼルス、ベルリン、サンパウロなど世界各国で夢を見たという証言が多発。その数は2000人を超えた。謎の男は「THIS MAN」と呼ばれた。何が目的で人々の夢に現れているのかは未だに解明されていない…という都市伝説。

<INTRODUCTION>
2006 年頃、夢の中で眉がつながった奇妙な風貌の男と出会ったという女性患者がニューヨークの精神科で多発した。彼女らの証言を元にモンタージュ写真を作成し、ネット上に公開したところ、世界各国で夢の中で同じ男を見たという証言が多発。謎の男は「This Man」と呼ばれ、恐れられた。

世界的に有名なネットミームに日本独自の解釈を加え、なすすべなく人々が死んでいく描写を通して、昨今のコロナ禍の惨状を風刺した全く新しいスリラー映画として誕生!

主演はグラビアで活躍しながらも、NHK 連続テレビ小説「べっぴんさん」など女優を活躍する出口亜梨沙。W主演を務めるのは、仮面ライダーWで人気を博し、その後もドラマ、映画、舞台で幅広く活躍する木ノ本嶺浩。出口亜梨沙は本作が映画初主演となる。監督・脚本には医学系研究分野出身という経歴を持つ天野友二朗。人間の二面性にフォーカスした心理サスペンス『幸福な囚人』を2018年製作し、商業映画デビュー。2023年公開の『わたしの魔境』では、オウム真理教事件をベースに、現代社会に潜むカルト洗脳やメディア洗脳、マルチ商法企業の闇などを取り上げ、世界11か国で国際映画祭を受賞し、自主製作映画ながら地上波番組でも紹介された。今回、センセーショナルな社会派作品を得意とする天野友二朗が世界的に有名なネットミームをパニックスリラー作品として昇華させた。

「THIS MAN」の正体とは一体…!?なすすべなく多くの被害者を出した社会の行きつく先は…!?社会風刺を孕んだ全く新しい野心作をスクリーンで目撃せよ。

<STORY>
舞台はある田舎町。町では、連続変死事件が発生していた。被害者の共通点は、生前、眉のつながった奇妙な風貌の男を夢の中で見ていたことだった。夢の中に出てきた男は「あの男」と呼ばれ、人々を恐怖に陥れていた。そんな中、八坂華は、夫と義男と娘の愛とともに、幸せに暮らしていた。しかし、「あの男」による被害が拡大し、徐々に華の身近にも危険が迫る。やがて華は究極の選択を突きつけられる。果たして華が取った行動とは?

史上最悪の結末が、今幕を開ける。

 

【公開日】2024年6月7日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー

【出演】 出口亜梨沙 木ノ本嶺浩

鈴木美羽 小原徳子 茜屋日海夏 校條拳太朗

般若 アキラ100% 中山功太

津田寛治  渡辺哲

【監督・脚本・編集】 天野友二朗

【配給】アルバトロス・フィルム

【企画・製作】Union

【コピーライト】© Union Inc.

【Web】
公式サイト:https://thisman-movie.com/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/thisman_film

2024年6月7日(金) 新宿ピカデリーほか全国公開

映画カテゴリの最新記事