映画『冗談じゃないよ』が、5月24日(金)、テアトル新宿にて公開初日を迎えた。登壇者は、海老沢七海、 太田将熙 、 辻(ニッポンの社長)、吉村優花、髙橋雄祐、佐野岳、日下玉巳監督。本作は、海老沢さんと日下監督が最初に企画を始め、クラウドファンディングやオーディションを経て映画が完成。キャスト選びや撮影時のエピソードについても語った。そして、5月29日、上映延長が発表された。
■ 映画『冗談じゃないよ』の公開初日レポート
▼初日を迎えて
海老沢七海
主演企画を務めました海老沢七海です。5月24日、いろんな映画が公開される日でもあると思うんですけど、この中で、映画『冗談じゃないよ』を選んでいただき、お越しいただき、ありがとうございます。楽しんでいただけましたでしょうか。
少しの時間だと思いますが、トークショーも楽しんでいただければと思います。よろしくお願いします。
太田将熙
普段緊張しないんですけど、(今日は)緊張していて、今、一瞬体を動かしてもいいですか?
太田将熙
公開初日を迎えることができて本当に嬉しいです。こうやって見に来てくださった皆さん、本当に改めてありがとうございます。今日は短い時間ですけど、いろいろ映画の話ができたらいいなと思っております。よろしくお願いします。
阪神ファンの役者役のニッポンの社長の辻です。新垣洸 役です。本日はお越しいただきありがとうございます。こんな日に阪神タイガースはノーヒットノーランされました。ここは楽しみましょう。よろしくお願いします。
髙橋雄祐
江田丈の建築現場の職場の先輩役(岡田幸也 役)で出ていた、髙橋雄祐です。本日はありがとうございます。楽しんで行って下さい。
大野笹という役でして、丈くんが居酒屋で進くんをドン☆ってやって、「マジでヤバいですよ」というセリフが印象的かなって思っているシーンで出てました。吉村優花と申します。今日はご来場いただいて本当にありがとうございます。
仮面ライダー役をやりました…違いましたね笑。アクションヒーローサラリーマンという役をやらせていただきました、佐野岳です。今日は本当にありがとうございます。
監督と石間このみ役を演じました日下玉巳です。今日は初日にお越し下さり、本当にありがとうございます。胸がいっぱいです。今日はよろしくお願いします。
▼実感がわかなくて
ついに初日をむかえた映画『冗談じゃないよ』。直前まで「ずっと実感がわかないな。どんどん日々って過ぎていくな。あ、もう初日か」みたいな感じだったという日下さんは、舞台挨拶登壇前になって、急に感動してきてしまったと胸の内を明かした。
ちなみに本作品は日下さんにとって、初監督・初長編初劇場公開作だという。
▼クラファンの支援者から、出演へ
初日舞台あいさつに初ゲストとして登壇したニッポンの社長・辻さんは、本作のクラウドファンディングにも支援してくださったという。本作へは遅めのオファーでの参加だったという。
辻(ニッポンの社長)
はじめはクラウドファンディングのただの支援者だったんです。七海君から、“支援ありがとうございます!”みたいに言われていたんですけど、その後で、監督から、“まだ決まっていない役で、辻さんに出て欲しい役があります”って連絡がきたんです。
僕は映画に出たことがないんで、“ええの!?”って。
うれしかったんですけど。“やったー!”と思って。
台本が届いたら…“これ、アカンやろ、なんで空いてんねん、この役”って。
役者さんの役だし、役者さんが憧れる役というか。大丈夫か!?って。
でも、“基本関西弁でいいんで”って言われて、「ちょっと頑張ります」ってことで。
大丈夫でした?
<会場から大きな拍手>
めちゃくちゃ楽しかったです。ありがとうございます。いい経験になりました。
▼どつかれてつづけて、フラッ…
太田将熙
あのシーンのあと、居酒屋に行ったじゃないですか。バン☆ってドつかれるじゃないですか。
あれ、結構何回も撮るじゃないですか。あの後、本当に脳震盪みたいになっちゃって。
普通に寝ていたら治ったんですけど、それくらい集中しすぎてて、痛みとか撮影中全く分かんなくて、歩いてたらこんな風になっちゃって。それくらい七海くんも遠慮なく来てくれたし。
海老沢七海
申し訳ない!
日下玉巳
映像とかモニターで見ると。もっとやったほうがいいんじゃないかな…って
太田将熙、海老沢七海
しんじゃう、しんじゃう!
▼そのシーンをぶっ壊すほどのセリフ。実はアドリブ
吉村優花
「丈が来たときは、ギャーギャー騒いでいてほしいけど、そのシーンをぶっ壊すくらいの 一言を優花さんに 言って欲しい」って、玉ちゃんにいわれていて..。
日下玉巳
アベラさんもすごい喜んでました。「あれがみんなの声だ。みんなの気持ちだ。」って。
吉村優花
マジでヤバいですよ…って。
日下玉巳
良い言葉を ありがとうございます。
▼日下組初参加
佐野岳
撮影自体は一日くらいだったと思います。
でもリハーサルとかもみんなでやって、そこからみんなでものづくりしてる感じがあって、すごい楽しかったし…楽しかったです。
日下玉巳
結構笑いが起きるシーンで…
佐野岳
マジでヤバいですよね
<会場から笑い>
太田将熙
佐野岳をこんな使い方するなんて。
日下玉巳
本当に勇気ある使い方ですよね。でも私のお友達が、あの動きにすっごい感動してました。
佐野岳
キレッキレだったでしょ?
▼いつもの二人の目がバッキバキ
自身の監督作品に、日下さんを俳優として起用していた髙橋さんは、海老沢さんと日下さんの出会いのきっかけにもなっているという。
髙橋雄祐
プライベートでも交流があったので、いつも和やかな感じだったんですけど、現場に行ったら目がバッキバキで、2人とも。
いつものノリで僕は、「あ~、お疲れっす、お疲れっす!」みたいにいったら、もう、「どうしたんですか!?」みたいでした。
それぐらい本気でやっていて、よかったです。
▼日下監督の台本の展示
テアトル新宿には、日下監督が使っていた台本が展示されており、貴重な書き込みの内容等を手に取ってみることができる。黄色いマスキングテープでの補修は、制作助手としても入っていた吉村優花さんによるものだという。
台本が濡れてしまった日に、日下さんが「台本が壊れた!」といっていたこと、その台本に持っていたマステで貼ってあげた台本をあらためて見て、「映画が出来上がったんだなって思いました」と吉村さんは感想を述べた。
▼海老沢さんの代表作をつくるぞ!
日下玉巳
代表作を作るなら本人に近い役、本人の良い部分も悪い部分も映画に出したいなと思って、海老沢さんにうまれてからこれまで、なにをしていたんですか?って質問して台本を書きました。
海老沢七海
台本を作った時の話とか、全部パンフレットに結構書かせて頂いているので、是非パンフレットを読んでいただければと思います。
辻(ニッポンの社長)
すごい偶然があったんですよね。七海くんの動き・ダンスが。
日下玉巳
夢のシーンで海老沢さんに、“こういうふうに変な歌とかダンスとかしてください”みたいなことを言って踊ってもらったんです。そのシーンを編集する時に“何かうまくいかないな…”と思って、海老沢さんの実家から子供の時のホームビデオのテープをもらって、現像所に出して映像で見たら全く同じダンスをしていたんです。
海老沢七海
たまたまなんですけどね。
日下玉巳
DNAにあの踊りが刻まれているんだなって思いました。
▼みんなでつくってきた感覚。二人に恩返しがしたい
太田将熙
この映画って約2年前くらいからオーディションとかあって、今日に至るんですけど。
クラウドファンディングとかもあって、支援者の方だけの試写会があったりとかして、結構そこからここまで時間がかかったんですけど。
僕らもちろんそうなんですけど、本当に応援してくださっている方々と作ってきた映画っていう感覚が僕はすごく強くて。だから本当に今日という日をこうやって迎えられて本当にすごく嬉しいですし、もちろん映画の感想とかもいっぱい話したいんですけど。
この映画に参加したことで僕は初めて映画界に入れたという実感がすごくあって、映画界で誰も僕のことなんて知らなかった中、オーディションで企画の主演の七海君と監督の日下さんが選んでくださって、僕は今こうして立っているので、この二人にすごく恩返しをしたいと思ってますし、絶対、でっかい俳優になって、また皆さんの前でスクリーンで見てもらえるように頑張ります。
あんまり普段真面目なことを言えないので、このタイミングで言おうと思います。本当に感謝してます。そして本当に皆さんにも感謝してます。ありがとうございます。
-太田将熙さんを選出した時に話は、次のインタビュー記事で読むことができます。
海老沢さんは、太田さんがオーディションに現れた時にショックを受けるとともに、「(芝居が)下手であれ!」と思ったこと、めちゃくちゃ芝居がよくて、「チクショー!」と思ったこと。その後で、「塩谷進がいたね」と日下監督に漏らした言葉を明かした。
▼オーディションの翌日
海老沢七海
次の日、全く関係ない映画のオーディション会場の近くですれ違ったんです。
(太田さんは)マスクしていて、「お!塩谷進だ!」
太田将熙
僕は、「あ!あのオーディションの時にいた、海老沢七海さんだ!」って。
海老沢七海
めっちゃ睨まれて…
<再現>
▼佐野さんの完成版をみての感想
佐野岳
いや、ほんと 面白いというか、自分も俳優をやらせてもらってるので、すごい共感の嵐というか。
笑う部分も、 笑いながら泣いちゃうみたいな部分が結構多かったです。
いろんな人にも刺さるような映画になったと思います。
▼日下監督からメッセージ
私は、昨日、撮影の時のことを思い出していました。
もともと私が、傷つくのが怖いタイプなので、人のことを信じたりとか、頼ったりするのがすごい苦手なんですけれども。
本当にこの大勢のキャストとスタッフに囲まれて、もう絶対監督たるもの、的確な指示をしなきゃ、みたいな風に思ってたんですけれども、どんどん気持ちも崩れ、人に頼るっていうことがすごくできるようになったっていうか、人を信じることとか、夢を追うこととか、結構元々ちょっとそういうのって、「どうせ…」とか思っちゃうタイプなんですけど、そういうことに賭けてみる、人を信じることって素敵だよなっていうか、どんどんネットとかで人との距離が遠くなったりとか、薄まったりとかしていると思うんですけれども、人と関わり合い続けたいなと。
あと分からないこと分からないって素直に言える、素敵な言語を作れる監督になっていきたいなっていう風に思いました。なんか今日、そういう気持ちに皆さんをなっていただけたら嬉しいなと思っております。
今日は初日にたくさんのご来場、本当にありがとうございました。これからも1週間上映しますので、感想やまたお会いできたらとっても嬉しいです。今日はありがとうございました。
ヘアメイク
KAZUTA SHIROGANE (TENT MANAGEMENT)
スタイリスト
Maki Maruko
■ 映画『冗談じゃないよ』延長上映決定!イベントも引き続き開催
好評につき、映画『冗談じゃないよ』の延長上映が決定!
6月6日(木)までの上映日と上映時間が発表された。
※日によって上映時間が異なるのでご注意ください。
最新情報は、公式SNSアカウントをご確認ください。
映画『冗談じゃないよ』
キャスト
海老沢七海
太田将熙 辻(ニッポンの社長)
大橋未歩 日下玉巳 アベラヒデノブ 髙橋雄祐 サンディー海
佐野岳 松浦祐也
竹下景子
監督 脚本 編集:日下玉巳
©︎映画「冗談じゃないよ」製作委員会
2023/日本/5.1ch/カラー/89分/映倫区分G
公式サイト https://joudanjanaiyo.com
【公式SNS】
<instagram>@jodan_film
<X(旧twitter)>@jodan_film
5月24日(金)より、テアトル新宿にて、レイトショーほか全国順次公開