⻘春映画『あこがれの⾊彩』公開に伴い、展覧会「LONGING FOR COLOR」の開催決定

⻘春映画『あこがれの⾊彩』公開に伴い、展覧会「LONGING FOR COLOR」の開催決定

陶芸の街に⽣きるひとりの少⼥の純粋さと儚さを描く⻘春映画『あこがれの⾊彩』が、5⽉10 ⽇(⾦)より渋⾕シネクイント他全国順次公開。5⽉10 ⽇の公開を記念し、時代の表現者10 ⼈が本作からインスピレーションを受けた作品を発表する展覧会「LONGING FOR COLOR」の開催が決定。また、シンガーソングライターの堀込泰⾏ほか7 名からの応援コメント第1弾も到着した。


■ 映画『あこがれの色彩』

家族、⼤⼈の都合。絵を描く少⼥の⼼は、儚く揺れる。

⽇本の伝統⼯芸である有⽥焼の街に⽣まれた14歳の少⼥・結⾐。折り合いがつかない家族のことや器⽤
に⽴ち回る⼤⼈の都合に葛藤しながら、⾔葉にできない思いを絵に描き続ける彼⼥は、⼤⼈たちの裏切りを知り、暴⾛してゆく。結⾐役には、「ポカリスエット」のCMに抜擢され注⽬を集め、2023年には『ワンダーハッチ -空⾶ぶ⻯の島-』(ディズニープラス)でW主演を務めるなど、今最も活躍が期待される若⼿俳優・中島セナ。

孤独と危うさを抱えた複雑なヒロイン役で、⾃⾝初の単独主演を果たす。⺟親役に、映画やドラマで活躍中のMEGUMI、⽗親役に⼤迫⼀平、友⼈役に、ドラマ「ブラッシュアップライフ」の安原琉那など。監督は、TSUBAKIやマキアージュなど、資⽣堂のCMを⻑年にわたって⼿がけ、<⼥性美の魔術師>とも呼ばれた⼩島淳⼆。⼿の込んだものより合理的でシンプルな焼き物に需要が移る陶芸の街のいまを通して、“美しさとは何か”を問いかける。

▼あらすじ

伝統的な焼き物の街。14 歳の結⾐は、⽗と祖⺟の3⼈暮らし。美しいと感じたものを⾃分の⾊使いで絵に描くことが唯⼀の楽しみで、美術教室での技術重視の指導⽅針には馴染めないでいる。ある⽇結⾐は、⽗親が好意を寄せる絵付け師・美樹と出会い、その独創的な絵柄に魅了される。⼀⽅の美樹は、公募展を前に、⼊賞を約束された古典的なものか独⾃のデザインか、どちらを選ぶべきか葛藤していた。そんな美樹に対し、個性を尊重するべきだと勧める結⾐だったが……。⼤⼈たちの都合や裏切りに激しく動揺した結⾐は、驚くべき⾏動に出るーーー。

▼応援コメント 第1弾 ※敬称略・五⼗⾳順

⼤⽵彩⼦(アーティスト)
結⾐よりも年齢を重ねた今、彼⼥の周りにいる⼤⼈たちの気持ちもわかるだけに、⼈間関係の難しさを考えさせられました。しかし、結⾐の暗い孤独に射す、不器⽤ながらも⾃分を信じたいという希望の光に救われました。⾃分の中に確かに在るつくることへの純粋な気持ちをずっと持ち続けてほしいと願いました。



折⽥侑駿(⽂筆家)
美とはいったいなんなのだろう──。ほんとうの美しさとは、⾃⼰の意志によってのみ決められるもの。そうあるべきはずのものだ。主⼈公の少⼥・結⾐は⾃分の思う美しさというものを持っている。それはどこまでも純粋で、儚くて危うい。彼⼥の⽬を⾒て、「この⼦を知っている」と思った。でもいつどこで出会ったのか、なかなか思い出せない。やがてこの映画が終わるころ、ふと思い出した。それはいまもこの胸の中で眠り、ときおり⽬を覚ます、私そのものだった。

川⼝敦⼦(映画評論家)
思春期の成⻑の物語をみつめ、それだけにとどまらない⼈の⽣きることのやっかいさに光をあてていく。表現すること、⽣きていくこと、⼤⼈になること、ならないこと。14歳にも、その⽗にも、別れた⺟にも、祖⺟にも、そうして何者かになる野⼼と⾃分を守ることとの相克、その⾯倒に疲れて少⼥の憧れを受け⽌めきれないひとりにも、それぞれにある逡巡、葛藤。それが観客にもやがて他⼈ごとでなく迫ってくる。そんな映画を撮るひとりこそが「⾃分の内⾯と向き合い表現を続ける⼈」なのだと確信させてくれる。


⾼崎卓⾺(クリエイティブ・ディレクター、⼩説家)
⽣きていると、どこにも流れていかない澱みのような時間は必ずある。
⼦供の頃、声に出さずに叫んでいたことを思い出しました。

⻑場雄(アーティスト)
予備校に通っていた時の気持ちを思い出しました。⾃分の描きたい絵と、予備校で要求される「デッサン」に当時は葛藤もして……。
お⽗さんが5歳の時に絵を褒めたというシーンがありましたが、⾃分もおじいちゃんに褒められてその道に進もうと思ったので、それも主⼈公と共通している点です。でも、いざやっていくとなった時にうまくいかない。そういう気持ちもすごくわかります。


堀込泰⾏(シンガーソングライター)
誰もが思い描いたように⾃分の⼈⽣を彩ることが出来るわけじゃない。少々の汚れを纏ってでも⼿に⼊れたい夢もある。
⼤⼈に失望しつつも⾃らの潔癖に苦しむ結⾐の姿が胸に刺さる。繋ぎ合わせた夢の⽋⽚と最後の⾊彩に希望を⾒た。



⼭村紘未(モデル)
美しい映像を撮ることだけが仕事ではない。
その⼈の内側にある葛藤、不器⽤なりにその⼈を想う⼼、苦悩、親が⼦を想う気持ち、⼦が親を想う⼼、その⼈から⽣まれる⼼の動きがとても美しく、⾃分の⼼も少しずつ解放されていった。
これまで数々の美しさを映像に残してきた⼩島監督の「本当に美しいものとは」が、それぞれの⼈に、⼤切にしていいものだと伝えてくれる。

■ 展覧会「LONGING FOR COLOR」

展覧会ビジュアル

展覧会「LONGING FOR COLOR」は、映画『あこがれの⾊彩』から⽣まれたもうひとつの企画。時
代の表現者10 ⼈に、この映画に着想した作品を制作いただき、展⽰販売するもの。アーティス
トのKYNE や⼀乗ひかる、⾕⼩夏、⻑場雄、⼤⽵彩⼦ら多彩なクリエイターが本作からインスピレー
ションを受けたイラストや写真などを発表する。
展覧会は、5⽉3 ⽇から東京、24 ⽇から⼤阪、6⽉6⽇から福岡で開催。

▼展覧会概要

■参加作家
AICON
イズミダリー
⼀乗ひかる
⼤⽵彩⼦
KYNE
⾕⼩夏
⻑場雄
トーヤメグ
増⽥彩来
松岡⼀哲



■東京
2024年5⽉3 ⽇ー5⽉14⽇
Opening Hours: 11:00-20:00
SAI
https://www.saiart.jp
東京都渋⾕区神宮前6-20-10 宮下パーク3F


■⼤阪
2024年5⽉24 ⽇ー6⽉2⽇
Opening Hours: 12:00-19:00
N Gallery
https://ngallery.mystrikingly.com
⼤阪市中央区北浜2-1-16 THE BOLY OSAKA B1F


■福岡
2024年6⽉6 ⽇ー6⽉23⽇
Opening Hours: 11:00-19:00
cassette
https://cassette-f.jp
福岡県福岡市中央区唐⼈町1丁⽬28


販売に関しての注意
・作品 販売につきましては 全て抽選とさせていただきます。
・ 抽選応募に関して 、各会場来場いただいた⽅のみ対象とさせていただきます。
・原画は各⼀点、版画作品は各作家 計50枚 を⽤意する予定 です 。
・写真プリントに関しては、枚数は後⽇情報を記載します。
・当選された⽅へは、お振り込みいただく⼝座情報と 期⽇ をご連絡差し上げます。
期⽇までにお振込みいただけなかった場合はキャンセルとさせていただきます。
・作品の発送は福岡会場の展⽰後、7⽉ 末 頃を予定しております。
・抽選のため、ご希望に添えない場合がございますので、予めご理解ご了承ください。


映画『あこがれの⾊彩』

中島セナ 大迫一平 宮内麗花 安原琉那 MEGUMI

監督:小島淳二

脚本:小島淳二 川滿佐和子 撮影:安岡洋史 照明:根岸謙 録音:阿尾茂毅 音楽:徳澤青弦 美術:古本衛(TRY2

音響効果:ジミー寺川 衣装:Toshio Takeda(MILD) ヘアメイク:木戸友子

助監督:中村周一 制作主任:長沢健一 プロデューサー:荒木孝眞

グラフィックデザイン:丸橋桂 配給:スタジオレヴォ 制作:teevee graphics, INC.

協賛:佐賀県フィルムコミッション

2022年/日本/カラー/107分/17:9/5.1chデジタル

©2022 teevee graphics, INC. all rights reserved.

HP https://akogare-iro.jp/
X  https://twitter.com/longingforcolor
INSTAGRAM https://www.instagram.com/longing.for.color/

5月10日(金)渋谷シネクイントほか全国順次公開

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