同時上映企画「ふたりのまち」(『春の結晶』、『にびさびの巣』)ポスタービジュアル&予告編情報解禁

同時上映企画「ふたりのまち」(『春の結晶』、『にびさびの巣』)ポスタービジュアル&予告編情報解禁

2024年5月25日(土)より池袋シネマ・ロサにて、同時上映企画「ふたりのまち」が開催される。上映作品は、『春の結晶』(安川徳寛監督)と『にびさびの巣』(岡田深監督)。2人の監督が故郷の街を舞台にした短編映画。この度、同時上映企画ポスター、両作のポスタービジュアル、予告編が解禁された。

『春の結晶』は、『牙狼〈GARO〉ハガネを継ぐもの』でメインキャストを務める中澤実子を主演に迎え同郷出身の安川徳寛監督が長野の街を舞台に制作。『にびさびの巣』は、自身も俳優として活動する石川県出身の岡田深監督が石川の街を舞台に制作されている。

■ 同時上映企画「ふたりのまち」

それぞれの監督に縁のある「街」が舞台の中⼼となっている。
⻑野県出⾝である安川監督の『春の結晶』では、
卒業式を迎えて街を離れていく⼥⼦⾼⽣の限りある時間と、
友達との揺れ動く関係性が描かれている。

⽯川県出⾝である岡⽥監督の『にびさびの巣』では、
都会で暮らす⻘年が姉からの連絡で祖⺟の遺品整理のために
街に帰ってくる姿が描かれている。
⽣まれた場所から希望を持って離れていく者と、
ジレンマを持って戻ってくる者の対⽐、街の景⾊が魅⼒的に映し出され、
映像と⾳(⾔葉)によって深く語りかける。

それぞれの監督が⽣まれ育った場所だからこそ知るその街の美しさと、
厳しさ。2作を同時に⾒ることによって観る者の煌めく過去や、
苦味のある現在、あるいは希望にコネクトする。
「街」に⾒守られながら繰り広げられる繊細なヒューマンストーリー。

▼『春の結晶』安川徳寛監督

長野県長野市出身の安川徳寛監督と、本作が初主演となる中澤実子が2人の母校の高校を舞台に
『春の結晶』を制作。本作はオフィス桐生2 0周年シナリオコンペティション『2 0祭』入選作品として制作され、2 0 2 3年夏にオムニバス上映された作品。
監督は早乙女太一のP Vや、中山優馬のM V、舞台『K I N G D O M』ティザー映像など幅広く映像作品を手がけ、2 0 2 2年に『もしかして、ヒューヒュー』を公開した安川徳寛監督が務め、『牙狼<G A R O> ハガネを継ぐ者』のメインキャストに抜擢された中澤実子が映画初主演を務める。
そして、『平坦な戦場で』や『きまぐれ』になどの作品に出演し、国内映画祭において数々の
俳優賞を受賞し注目を集める櫻井成美や、鎌田らい樹、さくら、松崎未夢、宮田龍平など若手俳優が出演。
また、インディーズ映画界のニューコメディエンヌと噂される佐藤鯨や、『法廷遊戯』に出演し活躍する長野市出身の宮澤美保が主人公璃子(中澤実子)の母親役として脇を固めている。


インスタントカメラのフィルムカウンターの残数と、季節の終わり(別れまでの時間)とを重ね、何気ない出来事で変化する女の子の刹那的な感情とその姿を描いたという。

STORY
春に程近い季節。静まり返る校舎。
巣⽴ちを惜しみ、希望に満ちた答辞が体育館に響く。
卒業式。涙ぐむ璃⼦は親友の優⾹に声を掛けられ、
その涙を忘れて笑う。
偶然⼿に⼊れたインスタントカメラ。
限られた枚数など気にせず、友達との何気ない時間を写真に収めていく。
別れ際の璃⼦と優⾹は、頬を寄せ合い2⼈で写真を撮る。
最後の1枚。ファインダーを通し⾒つめ合う璃⼦と優⾹。
突然、優⾹の彼⽒が現れ、カメラを⼿にして優⾹の写真を撮る。
彼⽒にしか⾒せない優⾹の表情。璃⼦は特別な感情に気づく。

◆「ふたりのまち」について安川徳寛監督コメント

安川徳寛監督
近くにいる時には見えないもの。離れてから見えるもの。それは煌きなのか、鈍色なのか。
2つの作品をご覧になっていただき、観た方それぞれが生まれた街の過去(記憶)、
或いはそこに見える人々の姿や、景色、そして現在よりも先の時間について思いを馳せて
いただければと思います。

【出演者】
中澤実子櫻井成美鎌田らい樹さくら松崎未夢宮田龍平佐藤鯨宮澤美保
【スタッフ】
脚本・監督・編集:安川徳寛
撮影:石垣求
録音:渡辺丈彦/小宮元
メイク:齋藤美幸
スタイリスト:牧野優志
助監督:菅原正登
制作助手:大熊雪音
スチール:Natita Ito
音楽:安斎励應/ 佐藤七海
プロデューサー:桐生コウジ
製作・配給:オフィス桐生
Ⓒ2023『20祭』事務局
オフィス桐生設立20周年オムニバス映画『20祭』作品
2023/日本/カラー/アメリカンビスタ/ステレオ/DCP/22分
『春の結晶』 キャスト紹介

公式X(旧Twitter) @springsnowfalke

◆予告編


▼『にびさびの巣』岡田深監督

今作は俳優・岡田深の初監督作品であり、初の劇場公開作品となる。
監督自身の地元である石川県にて撮影し、石川県ロケでは同じく同郷の俳優陣が集められた。
監督は俳優としても活動しており、山形国際ムービーフェスティバル2 0 2 1では船越英一郎氏から
贈られる最優秀俳優賞を受賞し、国内映画祭にて数々の受賞歴を持つ。『にびさびの』では主役の姉役としても出演した。そして、主演を務める竹内啓は2 0 2 2年T A M A N E W W A V E コンペティション部門において男優賞にノミネートされ、テレビ朝日ドラマ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』、映画では『孤狼の血L E V E L 2』(白石和彌監督)、『首』(北野武監督)に出演している。
『にびさびの巣』が初の主演作となる。
また、モデルや俳優としても活動が著しいノブヲ・夏目志乃が作品を彩り、キーパーソンである祖母役にシンガーとしても活躍している俳優・有希九美が作品の冒頭から優しい歌声で作品の世界へと誘っていく。制作陣には、最新作『寄り鯨の声を聴く』など、昨今監督としても活躍が著しい角洋介が撮影。そして今作のテーマ曲『まちのうた』を手がけたのはi o n i。
i o n iが手掛けるシングル曲『H o s h i n o U t a』のM V制作にて、岡田深・角洋介・i o n iの三人が共同制作し、今作のチームができる先駆けとなっている。
俳優、制作陣共に『にびさびの巣』の世界観を作り上げ、作品完成後、第2 3回T A M A N E W W A V Eではコンペティション作品に入選。神戸インディペンデント映画祭にて撮影賞を受賞し、
第2 1回うえだ城下町映画祭での上映を経て、今回の劇場公開が実現した。

STORY
東京で暮らす晴⼈は祖⺟の死をきっかけに変わりゆく
⼈や街、時間の変化に⼾惑いを隠せずにいた。
ある⽇、地元に住む姉の茜から晴⼈のもとに祖⺟の家の取り壊しの連絡が⼊る。
そしてその内容には亡き祖⺟からの遺⾔が書き綴られていた。
変わらずあると思っていた場所、変わるはずがないと信じていたもの、
家に染み付く記憶とそして姉の嘘…。
巣⽴った燕はまだ⼦供のまま、帰る場所を探していく。

◆「ふたりのまち」について岡田深監督コメント

茜役-監督-岡田深
岡田深監督
一つの完成された物語が、映画の作り出すご縁で「ふたりのまち」となり、同時上映が決まりました。
それは監督同士が出会うというより作品同士がはじめましてと挨拶をしているような気持ちにさせられ、
対照的ではありますが「巣立ち」という言葉で今回これ以上にない二本立てだと思っております。

【出演者】
竹内啓岡田深ノブヲ夏目志乃一芭有希九美
【スタッフ】
脚本・監督:岡田深
撮影:角洋介
音楽・サウンドデザイン:ioni
音響:吉田拓也
2022/日本/17:9/ステレオ/41分

公式X(旧Twitter)@nibisabinosu

◆予告編



2024年5月25日(土)〜5月31日(金)より池袋シネマ・ロサにて
1週間限定レイトショー

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