第37回高崎映画祭授賞式が2024年3月24日、群馬県高崎市高崎芸術劇場で開催。最優秀作品賞『せかいのおきく』阪本順治監督や主演を務めた黒木華、共演の石橋蓮司が登壇。また、最優秀主演俳優賞に輝いた岡本玲（『茶飲友達』）や最優秀助演俳優賞を受賞した中村ゆり （『市子』）と森山未來(『ほかげ』)などの受賞者が出席。約1000人の観客を前に記念トロフィー や高崎名物”高崎だるま”を受け取り、喜びを語った。
■ 最優秀新進俳優賞「堀家一希」『世界は僕らに気づかない』コメント
堀家一希
はじめまして堀家一希と申します。
新人賞で先に挨拶されていて、僕より年下なのにすごい丁寧な挨拶をされていて、次はいやだなって思っていたら、僕でした。
すいません。僕、あがり症なのでちょっと言葉がうまいこと言えなかったら本当にすいません。
改めましてこのような素敵な賞をいただき本当にありがとうございます。
また本作はですね、監督と長いこと話してて、本当に長い時間かけて作られた作品なんですけれども、僕自身のパーソナルな部分も投影されている作品なので、昔の自分に「おめでとう」って言ってあげたい気分ですね、まずは。
ここにこうやって立ててるってことがちょっと今でも信じられないぐらい、すごく気持ち良くてですね。本当に一つしかなくて本当に感謝っていうことをまずお伝えしたいです。
監督もそうですけど、友達もそうですし、まず感謝です。
そしてまた本作の話戻っちゃうんですけれども、確かにフィリピン国籍の話だったり、人種的な話だったりもするんですけれども、根っこの部分は人と人との愛っていうことがこの作品の題材だと思っているので、こうしてここに立ててるってことは、そこが皆さんに伝わったんだろうなと思ってすごく嬉しい気持ちです。ぜひまだ観てない方は何とぞ見てほしいです。
僕、またここに戻ってこれるように次はちゃんと挨拶できるようにまた絶対頑張って戻ってくるので、ありがとうございました。
▼スペシャルゲスト登壇 『世界は僕らに気づかない』の飯塚花笑監督
堀家さんのコメントのあと、スペシャルゲスト飯塚花笑監督がお祝いに駆け付けた。監督の名が呼ばれると、堀家さんは思わず涙。監督から花束を渡された後も喜びの涙を流した。
飯塚花笑監督
泣くなよ。僕も泣いちゃう。
ご覧の通り本当に、喋るのが下手で、なんていうんすかね、本当にまじめな子で。“子”っていう年齢でもないんですけど。そういう方で。
でね、もう本当になんだろうな1年以上かけて一緒に役の話をして、さんざん作品についても考え尽くしたなと思っても、クランクインしたら毎日頭を抱えて台本を読んでいて、本当に真面目な青年です。
なぜか群馬にすごく縁があってこうやって群馬で熱演作『泣くな赤鬼』ていう映画も堀家君は群馬で撮影してますし、群馬に縁のある俳優さんです。どんどんね、群馬に帰ってくるたびにステップアップしていて、次、また堀家くんがステップアップして、また群馬で彼が来るのを僕は楽しみにしていて、次はもうちょっと喋るのが上手になってると思うんでぜひぜひ、あの彼の活動を、群馬の皆さん今後もぜひ見守っていただければ嬉しいですはいおめでとうございます。
高崎映画祭は、2024年3月31日（日）まで、高崎市内高崎芸術劇場、シネマテークたかさき、高崎電気館で開催される。高崎市内でロケが行われた『シン・仮面ライダー』ほか、公開を控えた『辰巳』（小路紘史監督）も上映。
また、『スイート・マイホーム』（3月30日（土）13:20〜上映）など邦画作品ゲスト登壇もあり、各作品で熱量高い上映が行われる。
上映作品など映画祭詳細は、高崎映画祭公式サイトまで→https://takasakifilmfes.jp/
第37回高崎映画祭 3月31日（日）まで開催中
