第37回高崎映画祭授賞式が2024年3月24日、群馬県高崎市高崎芸術劇場で開催。最優秀作品賞『せかいのおきく』阪本順治監督や主演を務めた黒木華、共演の石橋蓮司が登壇。また、最優秀主演俳優賞に輝いた岡本玲（『茶飲友達』）や最優秀助演俳優賞を受賞した中村ゆり （『市子』）と森山未來(『ほかげ』)などの受賞者が出席。約1000人の観客を前に記念トロフィー や高崎名物”高崎だるま”を受け取り、喜びを語った。
■ 「新進監督グランプリ」工藤将亮監督 『遠いところ』 コメント
工藤将亮監督
『遠いところ』を監督しました工藤です。ちょっとキャラ強の監督（磯部鉄平監督）の後なので、めちゃくちゃやりにくいんですけれども。
舞台袖で関西弁がめちゃくちゃ飛び交っててですね、僕も関西弁が戻ってきてしましました。
（私は）40歳。新進監督賞です。
もう本当に高齢化、映画界の本当象徴みたいな歳をとった新進監督なんですけれども、
僕は長い間映画界で助監督という仕事をしていまして、最初は松竹撮影所で助監督というのをして、あとはフリーで震災後に東京で助監督という仕事をしていました。監督になったのは6年前ですごく遅いんですけれども、やはり映画界に育てていただいた、映画館に育てていただいた自分が映画を撮るときに映画に向き合ってどういった題材をどういった内容でどういうふうに描くかということを真剣にここまでやってきました。
高崎は本当に映画の街で憧れがあってシネマテークたかさきでかけさせていただいたときは本当にめちゃくちゃ嬉しかったですし、映写室も見させていただいて。本当に映画っていいなと、改めて映画館でいいなと思いました。
今回の沖縄が舞台の『遠いところ』という作品は実際に今沖縄で起こっている社会問題、若年母子の DV の問題であったり貧困であったりそういった問題を取り扱った題材です。沖縄の方々にすごく力を貸していただいて、一緒に映画を作っていきました。
ここでこういうふうに立派な賞をいただいて本当に嬉しいです。とにかくこの作品は主演の花瀬さんが素晴らしい演技をみせてくれています。もしまだ見ていない方がおられましたら、ぜひ観に来てください。よろしくお願いします。今日はありがとうございました。
高崎映画祭は、2024年3月31日（日）まで、高崎市内高崎芸術劇場、シネマテークたかさき、高崎電気館で開催される。高崎市内でロケが行われた『シン・仮面ライダー』ほか、公開を控えた『辰巳』（小路紘史監督）も上映。
また、『スイート・マイホーム』（3月30日（土）13:20〜上映）など邦画作品ゲスト登壇もあり、各作品で熱量高い上映が行われる。
上映作品など映画祭詳細は、高崎映画祭公式サイトまで→https://takasakifilmfes.jp/
第37回高崎映画祭 3月31日（日）まで開催中
