映画『あとがき』公開初日舞台挨拶。映画の公開にあたり、関わるすべての人たちに感謝。

映画『あとがき』公開初日舞台挨拶。映画の公開にあたり、関わるすべての人たちに感謝。

2024年3月1日(金)シモキタ-エキマエ-シネマ K2 にて、映画『あとがき』が公開。公開初日舞台挨拶が行われ、猪征大(主演・染井春太役)、遠藤史也(レオ役)、向里祐香(ヒロイン 向田日向役)、玉木慧 監督が登壇し、撮影時を振り返った。司会は曽田麻衣子が務めた。

■ 映画『あとがき』初日舞台挨拶 上映後トークショー

▼初日を迎えての玉木監督の感想

玉木慧監督
すごく今緊張してるんですけど、まさか満席に…
たくさん(の人に)来て欲しいと思っていたんですけど、こんなにたくさんの人たちに来ていただけると思っていませんでした。いろいろな方に来ていただいて、嬉しく思ってます。

玉木慧 監督

ちょっと、そうですね、いろんな思いが詰まってる作品なので、ぜひ皆さんに見ていただきたいなっていう思いをずっと持っていたので、今日という日を迎えられて本当に嬉しい限りでございます。

猪征大
率直に言って、もちろんとても嬉しいです。この作品を撮影したのが2022年の秋なので、1年半ぐらい前です。
映画って、上映できること自体がすごいことなので、本当にここでこうやってお客さんに観ていただけて本当に嬉しく思います。ありがとうございます。

猪征大(主演・染井春太役)

遠藤史也
猪さんが言った通り、本当に映画が作られて、こうやって観ていただくまでに持っていくのは本当に大変なことで、それをやり遂げたという意味で本当に今日、感謝しているし、TeamDylan玉木さんと槇原さんと皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。
改めてありがとうございます。

遠藤史也(レオ役)

向里祐香
同じようなことの繰り返しになってしまいますけれども、やはり映画って、みんなに観ていただけてやっと完成するものだと思っています。今日こうやって初日を迎えて、たくさんの方に見ていただけて、作品の旅立ちを迎えられたなと思っています。
こうやって皆さんにたくさん来ていただいて本当に感謝しております。
ちょっと緊張してます。よろしくお願いします。

向里祐香(ヒロイン 向田日向役)

▼主人公・春太を演じて大変だったこと

猪征大
この作品は、実話をもとにして作った作品なので、春太とレオの時間を過ごした方がこの世の中に本当にいらっしゃるんです。

要はそこに正解がある中で、ただ、その春太という人物と僕は撮影前と会えず、答えが隣にある状態ではあるものの答え合わせをするわけでもなく、それを探しながらずっと撮影に臨まなければいけないというのが僕の中では一番難しかったです。

ー玉木監督から、どんな人がモデルか聞きましたか?

曽田麻衣子(司会)

猪征大
ざっくりとは聞いたんですけど、玉木さんのディレクションも「猪くんをやるんじゃないからね、春太をやるんだよ」というものでした。

自分がイメージする春太に対して、玉木さんが、「いや、それはちょっと違うかな」といったやりとりが続いたときに、「もうどうしたらいいんだろう…」ということがあった時が、本当につらくて、それが一番大変でした。

とあるワンシーンを撮影する直前に、ちょっとだけ言い合いっぽくなりました。1回だけね。



玉木慧監督
猪くんには苦しい思いをさせたと思いますが、すごく頑張っていただいて。仲良しですからね、本当に。それだけ皆さんわかってください。



遠藤史也
この一回のいざこざがあった次の日の朝、何となくわかるんですよね。「何かあったな…」っていう。

猪さんが、ずっと何かお話をしたそうで、タバコのときに、「昨日ちょっと俺やっちゃったけど」というのがあって、今日会ったらそのときのことを思い出して今ちょっとニヤニヤしていました。

-春太とレオという役柄もありますけど、撮影中も2人は支え合っていたんですね。

遠藤史也
そうですね。僕からしたら本当に助けられていたというか、お芝居中はもちろんそうなんですけれども、それ以外でも僕が一番年下っていうのもあって、たくさん甘えさせていただいたなというのを覚えています。

▼遠藤さんがレオを演じるにあたって大切にしていたこと

遠藤史也
僕は猪さんと対照的に、モデルの方から実際にギターも教わったりして、週に少なくとも1回は会うくらいのペースで、1ヶ月以上続けたと思います。

なので全く猪さんと異なる役の作り方でした。

「吃音に対してどう感じていますか」と聞くときがあって、そのときにモデルの彼が、「もう僕はこれがなきゃ逆に生きていけない。何の障害でもなく、アイデンティティだ」と言ったのはもう、僕の中ではこれだな、これだけ持っていれば何とかなるかなと思いました。そこを大切にしていました。

▼春太を支える恋人の日向を演じてみて、向里さんと日向と共通点・似ているところは?

向里祐香
やはり私もこうやって夢を追っている職業・役者なので、近くで頑張っている人がいたら、支えてあげたいという気持ちはあります。

それにしても、すごくよくできた彼女だなというのは客観的に思いました。
「自分じゃこうはできないかも…」と思ってしまうところもありました。

 ▼役作りで難しかったところは?

向里祐香
「春太を支えていた日向ががらっと変わって見せるにはどうしたらいいんだろう…」と思っていたのですが実際に演じてみて、 そう難しいとは思わせない相手役の猪さんのおかげで、そこまで苦労した思いがないです。

向き合ってそのまま進むというか、お芝居って引っ張られていくもの・いい意味で引っ張られていくものということを耳にします。



-春太が引っ張ってくれたっていうところがあるのでしょうか?

向里祐香
そうですね。1人芝居ではないので、何かしら絶対にお互いに影響し合って物を作っていくので、どちらかが駄目だと…いうのもあります。

そこは猪くんとコミュニケーションしながらちゃんとお芝居として向きあうことができたという感覚がありました。

▼撮影日数は?

玉木慧監督
撮影期間は2週間ぐらいですかね。

みんなで協力して駆け抜けた青春みたいな期間でした。

やっぱりどうしても長く、時間がかかってしまうシーンがあったり、あとは時間がなくなって、早く急いでやらなきゃという焦りもあったりして、スタッフの数もそんなに多くありませんでした。

本当に1人でも欠けたら現場が止まっちゃうぐらいの人数で、みんなで一致団結して撮影していたので、その部分ではいろいろな方に負担もかけたと思います。

でもそんな中で猪くんがセンターとして、すごく協力的に現場を盛り上げてくれましたし、だからすごくチームとして良い撮影チームだった・いいチームだったっていうのが本当に伝わってきます。

▼向里ワールド。水中に引き込まれる感じ

玉木慧監督
向里さんは独特の雰囲気をまとっている印象で、割と結構明るいしかわいらしい感じだけど、スタートがかかったときに、何とも言えない雰囲気をまとっているというか…

猪征大
向里ワールドですね。なんだか水中に引き込まれる感じです。
向里さんと2人の芝居が多かったんですけど、向里さんにしかないものがあるんですよ。
僕の感覚的には水中です。

玉木慧監督
 すごい強い芝居じゃないときも、何とも言えない…本当に水中だよね。

向里祐香
自覚は全くないですね。

玉木慧監督
繊細な向里さんのお芝居がすごく好きで、今回もそういったところの何か良い部分を出していただいて、すごくいいシーンだったと思っている、そういう印象です。

▼遠藤さんの印象

玉木慧監督
遠藤くんに関しては、役を楽しむというか、お芝居を楽しんでいるという印象です。現場での発想・アイディアみたいなところを柔軟にと取り入れて役を演じる部分もあって、テストと違ったお芝居をやってみたり、本番で思いついたことをチャレンジしてみたり、もちろんカメラマンが結構大変な部分はもちろんあるのですが、それでもより良いシーンを作っていこうっていう気持ちがすごく表れていて、すごく面白い俳優さんだなという印象です。

遠藤史也
玉木さんはよく言ってくれてますけど、現場では「監督泣かせの俳優だ」って言われてました。

玉木慧監督
いい意味でね、ポジティブにね。

▼猪さんの印象

玉木慧監督
最後猪くんに関してはやっぱり主人公・春太をやってもらうに当たって、個人でも飲みに行ったりとか撮影入る前にコミュニケーションを取っていって、この春太というものを作っていったっていう過程がありました。

オーディションで来てもらって最初に会ったときに、「ものすごい自分と重なる部分があったっていうことを熱く語ってくれて、その思いがすごく強くて、誠実なんだけどどこかにまだ今の現状の自分に納得いっていない陰の部分が見えて、まさに春太にがっちりハマるなと思った部分でお願いしたところもあります。

そこから座長としてすごくチームを引っ張ってもらったし、スタッフにも誰にも、立場とかに関わらず、みんなに接していく、その誠実さがすごく今回の現場でも、助かった部分が大きかったので感謝してます。

猪征大
玉木さんにそんなふうに言っていただけてとても嬉しいです。本当にチームのみんなのおかげだと思っているので、皆さんに観ていただけて嬉しいですね。

<フォトセッション>

▼猪さんからメッセージ

猪征大
今日はお越しいただきましてありがとうございました。こういった映画を観たときにスクリーンに映る僕らがフィーチャーされがちなのですが、この作品を作っていく上で、裏方として働いてくださったいろんな部署の方々がいます。

ぜひその方に賞賛の拍手をという気持ちと後ろにいる槇原さんというプロデューサー、玉木さんと二人三脚で、この映画を作りました。ぜひ拍手をお願いします。


映画『あとがき』

◆イントロダクション

注⽬の新⼈ ⽟⽊慧監督が初⻑編映画デビュー。
「路上で1⼈芝居をする役者」と「吃⾳を持つアーティスト」
実話に基づく 彼らが歩んだ⻘春の8年間。

◆本予告編

◆キャスト
猪征⼤ 遠藤史也
向⾥祐⾹ 橘花征志郎 松本ししまる 尾台彩⾹ ⼭⽥キヌヲ
⼤⾼洋⼦ ⽊村知貴 髙橋雄祐 細井学 ⼭本桂次


◆主題歌
Bray me 「アンダー・ザ・ドッグ」(Happinet Music / KURAMAE RECORDS / NottDagr)

◆スタッフ
監督:⽟⽊慧
脚本:佐藤寿洋 ⽟⽊慧
撮影:守屋良彦
照明:齋藤正貴
録⾳:⽵内勝⼀郎
編集:⽟⽊慧
助監督:中根克 島⽥⿓
スタイリスト:ミナミマリィ
ヘアメイク:塚原ひろの
吃⾳監修:⽮⽥康⼈
ビジュアルデザイン:髙橋桃季
プロデューサー:槇原啓右

製作・配給:TeamDylan
※K2はムビチケ⾮対応

あとがき公式

公式サイト:https://atogaki.jp
公式X(旧Twitter):@atogaki_movie
Instagram:@atogaki_movie

2024年3⽉1⽇(⾦) シモキタ-エキマエ-シネマ「K2」ほか全国順次公開

あとがき
©TeamDylan

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