10月2日、池袋シネマ・ロサにて、映画『浮気なアステリズム』の上映が開始。初日舞台挨拶には、坂本憲子、古矢航之介、田口夏帆、田中陸、小板橋みすずの5人が登壇。上映初日の感想と撮影時のエピソードを披露した。
本作は、元カレの植木ヒロシ(田中陸)を忘れることができない桜井三枝子 (坂本憲子)のもとに宇宙人の犬塚チャコ(田口夏帆)が現れる所から物語が始まる。ヒロシを連れ帰るために三枝子と三枝子の婚約者・石橋和之(古矢航之介)、チャコの3人は、ヒロシを探す旅に出発。ヒロシを発見すると彼には同棲する谷栞(小板橋みすず)が…
SFラブコメディ映画『浮気なアステリズム』は、10/2(土)〜10/15(金) 連日20:10から池袋シネマ・ロサにて上映。
■映画『浮気なアステリズム』初日舞台挨拶レポート
映画『浮気なアステリズム』の上映初日、坂本憲子(桜井三枝子役)、古矢航之介(石橋和之役)、田口夏帆(犬塚チャコ役)、田中陸(植木ヒロシ役)、小板橋みすず(谷栞役)が登壇。
司会は、チャコ役の田口夏帆が務め、キャストは上映初日の感想と撮影時のエピソードを披露した。
▼上映初日を迎えてのキャストの感想
司会:田口夏帆
今日初めて大きなスクリーンで私達も見ましたが、出演者の皆さんの感想を聴かせていただいてもいいですか?
まずは、初主演の坂本さんの感想はいかがでしたか?
坂本憲子
今まで何度も自分のスマホだったり、クラウドファンディングの支援者向けの試写室での上映では作品を観ていたんですけど、今日、大きなスクリーンで初めて観たら何かが違いますね。大きい画面で観られたという喜びと、より細かいところまで観ることができて、自分の芝居も皆さんのお芝居も、この作品もしっかりと観られたなという感じがしました。同じ時間と空間を皆さんと共有できていることがすごい幸せだなと思いました。
小板橋みすず
私は普段は舞台・小劇場の人なので、初めて(映画の)舞台挨拶というものに立たせていただいてるんで、まずそれが緊張っていうか、ざわついている感じと、あと大画面でみる宇宙パトロール隊の絵面の強さ。「頭に何を被って何してるの?」とか、やはりノリちゃん(坂本憲子)の三枝子ちゃんと、あと、コウちゃん(古矢航之介)の和之さんが、大画面で観ると、改めてこの2人の間に生まれる子はきっと強い子なんだろうなって思いました。大きい画面ってすごいなって思いました。
古矢航之介
いやぁ、宇宙パトロール隊の隊長がすごかったですね。作品自体が大味というか、アクションとかわかりやすい作品になっていると思うんですけど、なんかそういう中でも、心がちょっと揺れ動く瞬間とかが、大きいスクリーンだとよりわかりやすく映っていて、そこがいいなと思いました。
田中陸
(コロナ禍以前は)今まで当たり前にやってきたようなことを、こうした大きいスクリーンで久しぶりに舞台挨拶させていただいて皆さんにお会いできたことが感慨深いというか、感極まっています。すごく嬉しいです。
田口夏帆
田中さんが本作を観てすごく笑っていたと思いますが、どのシーンでしたか?
田中陸
古矢さんが赤い首輪をつけて縛られていたシーンです。大の大人が何をしてるんだろうと思いました。
田口夏帆
古矢さん、今回の一番の見どころというわけではないですけど、いかがですか?僕の新しい部分を見てくださいって感じでしたけれども。
古矢航之介
一番気合が入っていましたね。本編中はずっと尻に敷かれまくっていろんな人に影響されて、振り回されました。
小板橋みすず
首輪をつけて、「僕は三枝子さんのことが好きなんだ」って、「何言ってんのぉ~」って思いました。
坂本憲子
そのシーンは、「私はなんで真面目にお芝居してるんだろう…」って思いました。
田口夏帆
あのシーンは今は笑い事ごとにできるんですけどね。
坂本憲子
とても緊迫した空気で本当にずーっとピリピリしていました。真剣なシーンで空気感が張り詰めていたので、私はその時は笑っていなかったんですけど、後から、「今、何言っているんだろう」って、冷静になった時にそう思いました。
古矢航之介
最初の方は、僕をみんな丁重に扱ってくれたり、笑っていたりしてくれたんですけど、徐々に張り詰めた空気になっていって、気づいたらそっちのけになっていました。
坂本憲子
すみませんでした。
田口夏帆
今回は坂本さんが現場を締める瞬間が多くて、「あぁ、主演だな」というか、引っ張ってくれているなというか、ほのぼのしたところと、みんなとめっちゃワーワーして、あのシーンは今観たらアホなシーンだけど、緊迫したシーンで、ピリッピリしてくれて、すごい周りもやりやすかったです。
古矢航之介
そうそうやりやすかったです。
坂本憲子
皆さんが話に乗っかってくれて、「こうやった方がやりやすいですか?」と言ってくれたり、みんなで作っていった感じがありました。
田口夏帆
助け合いの現場でしたね。
▼カメラのフォーカスが間に合わないほどの瞬足
小板橋みすず
撮影時のエピソードと言えば、坂本さんの足が異常に速かったですね。
坂本憲子
カメラのフォーカスNGが出たことがありました。「全力疾走すぎてカメラが追えませんでした。ごめんなさい、もう1回お願いします」って言われました。
田口夏帆
誰よりも速かったですよね。
田中陸
男性陣より全然速い。
田口夏帆
かっこ良過ぎるでしょ三枝子。
小板橋みすず
坂を登る所とか、もうサスケかって思いました。
坂本憲子
サスケに見えてよかった。これのために空手をやっていたんだなって思いました。
田口夏帆
とんでもない話だなと思いながらやっていたし、初めて観た時はそういう気持ちでいたんですけど、思ったよりも恋愛映画だなっていう感想なんですよ。男女がさ、山あり谷ありで、いろんな人間関係があって、いろいろ乗り越えた上で結局この人だったっていう。
ぁ、ごめんなさい、私、ラブストーリー大好きなんですよ。私も何かこういうラブストーリーしたかったんですけどね。あんなチャラチャラした感じになっちゃって。
坂本憲子
ぃぇぃぇ、すごいかわいらしいチャコちゃんでした。
田口夏帆
ありがとっ!(笑)
私は栞のギャップが好き。あのギャップって怖くなかったですか?さすが女優さんって感じ。もちろん女優さんなんだけど。
▼監督は面食い
小板橋みすず
(女優といえば)“3人の女優!”って感じで告知していただいていて、私以外の女優のお二人を見た時に小野監督の性癖を感じました。ノリちゃん(坂本憲子)はもともと舞台の方で知り合いだったんですけど、田口夏帆ちゃんに初めてお会いしたときに、「あぁ、面食いな監督なんだな」とか、「私、この中に入っていいのかな」ってすごい思っていました。
田口夏帆
私も同じように、「可愛い子しかキャスティングしないんじゃないかな?」って思っていました。男性陣を褒めていませんでしたが、小野監督に演技で選んでもらった演技派俳優さんですよね。
古矢航之介
演技といえば、陸くんのシーンで、3人(三枝子と栞とヒロシ)のシーンが個人的にすごく好きで、あれはちょっと真似できないなって思いました。
田中陸
僕が酔っ払っている、おうちの中のシーンですか?。
田口夏帆
あれ、すごいナチュラルですけどセリフなんですよね。
小板橋みすず
当日に台詞が変わりましたよね。
田中陸
もともとは、ああいったセリフでお芝居していたんですけど、当日監督に「ちょっと追加でこういうのを入れたい」と言われて、急遽入ったセリフが、半分ぐらいありました。当日、急に「これやってほしい」というのが、他のシーンでも多かったですよね。
田口夏帆
監督への苦情ではないんですけどね。でもそういった急な変更があったからこそ、ナチュラルな会話がでてきたんだと思います。
▼監督の華麗な演技指導
小板橋みすず
小野監督って撮影する直前に、自らやって見せてくれるっていうのがありましたね。
田中陸
アクションがすごく多かったので、まず小野監督が実際に見せてくれて、僕らより上手っていう。
坂本憲子
アクションをやってくださって、体の使い方が上手でしたね。
■ 『浮気なアステリズム』概要
【ストーリー】
【キャスト】
出演:坂本憲子 田口夏帆 小板橋みすず 田中陸 古矢航之介 関英雄
【スタッフ】
監督:小野峻志 脚本:堀雄斗 撮影:松原晃平 照明:及川凱世 録音:田中柊子
音楽:中澤洸紀 製作:カブ研究会 2021/日本/71 分/カラー/シネスコ/DCP
公式Twitter: @ONOKANTOKU
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10/2(土)~10/15(金)池袋シネマ・ロサにて上映!!