2022年5⽉7⽇(⼟)より池 袋シネマ・ロサの新⼈監督特集 vol.8にて、映画『神様のいるところ』の上映が決定。本作は2019年に第24回釜⼭国際映画祭New Currents部⾨に正式招待され、その後北⽶最⼤の映画祭第14回JAPAN CUTSのnext generation部⾨や第15回CAMERAJAPANFESTIVALで上映され注⽬を集めた作品。上映期間中には、鈴⽊冴監督の短編作品『めぐる』のイベント上映が予定されている。
■ 映画『神様がいるところ』
イントロダクション
東京藝術⼤学⼤学院映像研究科映画専攻の修了制作として製作された本作は学⽣映画の領域を超え、海外を中⼼に上映されてきた。その魅⼒の⼀つには主演俳優たちの存在がある。
思春期の少⼥に宿る名状し難い感情を圧倒的な存在感で演じた荒川ひなたは撮影当時14歳で本作が映画初主演。劇中では中国語の台詞にも挑戦し、台湾⼈と⽇本⼈のハーフという難しい役どころを体当たりで演じた。
玲と逃避⾏を繰り広げる葵役には『愛の⼩さな歴史 誰でもない恋⼈たちの⾵景vol.1』、『クレマチスの窓辺』、『この⽇々が凪いだら』で⼤注⽬の瀬⼾かほ、玲と葵の仲をかき乱す不思議な男性・拓海役には個性的な魅⼒を放つ岡本智礼を迎え、若者たちの揺れ動く感情を客観的な視線で映し出している。
また、異国情緒あふれるロケ地「聖天宮」や中国語の台詞、細部にこだわった美術や⾐装のコントラスト等⾒所がたくさん詰まった映画となっている。
あらすじ
台湾⼈の⺟と暮らす玲(14)。⾔葉の壁にぶつかりD Vを受けている。ある夜、暴⼒に耐えかねた玲は家を⾶び出し葵(27)に保護される。会社に馴染めず、上司からセクハラを受けている葵。⼆⼈はある事件をきっかけに共犯者として逃亡することに…。導かれるようにたどり着いた旅館「⼭城屋」で2⼈の不思議な共同⽣活が始まる−
▼キャスト
◆荒川ひなた(あらかわ ひなた)
2005年⽣まれ。⼤阪府出⾝。
2014年 第3回スタ―ダストプロモーション芸能1部オーディション合格
2016年 TBS⾦曜22時「わたしを離さないで」レギュラークラスメイト役でドラマデビュー。出演
作に「Chef〜三ツ星の給⾷」(CX)、「やけに弁の⽴つ弁護⼠が学校でほえる」(NHK)、 「魔法×
戦⼠ マジマジョピュアーズ!」(TX) 「琥珀の夢」(TX)、「⻘のSP」(NTV) がある。
コメント
佐藤玲役を演じさせていただきました、荒川ひなたです。
今回、「神様のいるところ」が劇場公開されると聞いてとても嬉しく思います!
主演を務めさせていただくのは今回が初めてで、すごく緊張しましたが、監督の冴さんや、葵役の瀬⼾さんを始め、スタッフ・共演者の皆様に助けていただいたおかげで玲を演じられたと思います。
中国語で演技をするシーンでは、発⾳やイントネーションなどに苦戦したところも多々ありましたが、⼀番頑張った部分でもあるので注⽬していただけたら嬉しいです。
また、約3年前の⾃分の演技を⾒ると、恥ずかしく、今の⾃分であればどう演じただろうと思う部分もたくさんありますが、あの時の私だから出来た玲だと思うので劇場で最後まで楽しんで⾒ていただきたいです。
◆瀬⼾かほ(せと かほ)
1993年⽣まれ。神奈川県出⾝。2015年に映画『orange -オレンジ- 』でデビュー。映画、舞台、
ウェブドラマで⼥優として活躍し、ミュージックビデオへの出演も多数。映画『リビングの⼥王』
では第6回賢島映画祭にて助演⼥優賞を受賞した。広告やファッション雑誌、ブランドのカタログ
などモデルとしても活躍の場を広げている。2022年は、『神様のいるところ』をはじめ主演映画
『この⽇々が凪いだら』『クレマチスの窓辺』も劇場公開される。
コメント
映画「神様のいるところ」が劇場で公開となり、⼤変嬉しく思っています。
4年前のあの⽇々はとても刺激的でした。私の中でいまだに⾊濃く残っていて、たまに玲や葵のこと、ふたりで過ごした場所などを考えて胸がキュッとしたりしています。
葵は物語の⼈たちと対話し、時に衝突していく中で形になっていきました。この作品も同じように多くの⼈が関わって完成に⾄った⼤切な作品です。
どうか劇場で、ふたりの逃避⾏を⾒届けていただけますと幸いです。
◆岡本智礼(おかもと ちひろ)
1991年、兵庫県県出⾝。2018年俳優デビュー後、映画・TV・CMで幅広く出演。
主な出演作に、映画『プリズン13』、『花と⾬』、『花束みたいな恋をした』、ドラマ『べしゃ
り暮らし』(EX)、『未解決の⼥ Season2』(EX)、『ホテルマン東堂克⽣の事件ファイル〜
⼋ヶ岳リゾート殺⼈事件〜』(BS-TBS)、『ファイトソング』(TBS)がある。
コメント
この映画の撮影現場は緊張感がとてもありました。スタッフ⼀⼈ひとりが意⾒を持ってぶつけあっていて、パリッとした良い空気の中、僕も負けないようにと精⼀杯お芝居に臨ませていただいた覚えがあります。
荒川ひなたさん、瀬⼾かほさん、⼆⼈の⼥性の儚い美しさと映像の鮮明さ、そしてまだ20代だった僕の拙い中国語に注⽬していただければと思います。
新型コロナウィルスの影響で中々劇場に⾜を運びづらいかと思いますが、⼀⼈でも多くの⽅にこの映画を⾒ていただければ幸いです。よろしくお願い致します。
▼応援コメント
◆万⽥邦敏(映画監督)
⼤⼈はいつだってわかってくれないのだが、この映画の主⼈公はわかってもらおうともしていない。しかし、それが⼤⼈に対する正しい態度なのだと、本⼈が決め込んでいるわけではない。意識的な反抗でも、ふて腐れでも、苛⽴ちでもないのだ。たんに、⼤⼈の前で(いや、誰の前でも)、笑みを⾒せることができないだけなのだ。ついに誰にも⼼を開かない(開けない)少⼥が、占いに(神様のいるところに)救いを求めて⾛る姿が現実なら、それは悲しすぎるかも知れない。
◆諏訪敦彦(映画監督)
地獄は過ぎ去っていない、天国はまだ訪れない。その引き裂かれた世界の隙間に、⾒知らぬふたりが初めて「⽣活」を創りはじめる。喜劇と悲劇、絶望と希望を同時に語るように紡がれる出⼝のない逃避⾏が、あらゆる映画をくぐり抜けてわたしたちを世界の果てまで運んでゆく。危ういが故に美しい「神様のいるところ」へ。
◆⿊沢清(映画監督)
抑圧と犯罪が結びつけた⼆⼈の⼥性。その逃避⾏は、現実とファンタジーのあいだを揺れ動きながらいったいどこに帰結するのか?
ハラハラしながら⾒守った。突如現れる壮麗な寺院が何かを指し⽰しているのかもしれない。
◆塩⽥明彦(映画監督)
作劇にジャンル映画的な想像⼒を持ち込みながら、映画はいつしかその枠組みからはみ出し、どことも知れぬ時空へ私たちを誘い出す。
そうなのだ、このはみ出し⽅こそが勝負なのだ。鈴⽊冴監督はそこに勝負を賭け、⼀か⼋かの戦いを勝ち抜いていく。そのスリルたるや、まさに良質の逃避⾏映画のサスペンスそのものではないか! こんな⼿があったか、と私は膝を打ち、悔しがるのである。
■作品・公開情報
▼スタッフ
◆鈴⽊冴監督(すずき さえ)
1993年9⽉14⽇。台湾⽣まれ東京育ち。⽴教⼤学現代⼼理学部映像⾝体学科にて映画を撮り始め
る。⼤学在学中、万⽥邦敏の下で演出を学び⾃主製作映画を多数制作。その後、東京藝術⼤学⼤学
院映像研究科映画専攻監督領域に進学し、黑沢清・諏訪敦彦に師事。修了制作「神様のいると こ
ろ」(19)が第 24 回釜⼭国際映画祭のニューカレント部⾨に正式出品。第14回JAPANCUTS、第15
回CAMERAJAPANFESTIVAL等多数の海外映画祭で上映された。また、最新作「⼈知れず」(22)が
第17回⼤阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部⾨⼊選。現在はフリーで映画制作を⾏なって
いる。
荒川ひなた 瀬⼾かほ 岡本智礼 劉⼜甄 佐藤岳⼈ 貴玖代 橋⽖淳 ⼩林拓司 武⽥⿇充 いとうよしぴよ ⼩野孝弘 亘理舞 松崎未夢
⽵林宏之 神⼾尚⼦ 加藤園⼦ 万⽥邦敏
監督・脚本:鈴⽊冴 プロデューサー:徳永理仁/ムン・ヘソン 撮影・照明:呉楽 サウンドデザイン:荻原みさき 美術:中村哲太郎
編集:⻫偉⾠ ⾳楽:⾦光佑実
©東京藝術⼤学⼤学院映像研究科 2019/⽇本/color/DCP/16:9/5.1ch/63min
▼チケット情報
前売り券:1300円(池袋シネマ・ロサにて販売)
当⽇券: 1500円
公式SNS
▼公式SNS
公式HP:https://saesuzuki914.wixsite.com/kamisamanoirutokoro
公式instagram:https://www.instagram.com/kamisama.iru/
公式Twitter:https://twitter.com/kamiiru_film
2022 年 5 ⽉ 7 ⽇(⼟)〜20 ⽇(⾦) 池袋シネマ・ロサにて2週間レイトショー