万能グローブ ガラパゴスダイナモス 第32回公演春の2都市ツアー「三途の川のクチコミ」が、2024年3月に、福岡と東京で上演する。福岡公演は福岡市美術館ミュージアムホールにて、3月13日(水)~3月17日(日)。東京公演は駅前劇場(下北沢)にて、3月27日(水)~3月31日(日)。本公演キャストのコメントが届いた。
■ 「三途の川のクチコミ」
▼イントロダクション
通販や映画やら食事やら、何かを選ぶ時我々は、当たり前にレビューを検索しクチコミを
見ます。
ふと世界を見渡すと、もはやこの世に「クチコミ」のないコンテンツなんて存在しないの
ではとさえ思えてきました。
ならば一度、あの世を舞台にして、クチコミが無かった頃を、そしてそこにクチコミの概
念がやってきたらその世界はどうなっていくのか?
なんてことを、劇にしたら面白いかも、そしてそれはコメディの匂いがするぞ、と。
そしたらタイトルがするすると浮かんで、劇の輪郭が見えてきました。
▼STORY
最近あの世で問題が起きている。死者の魂が、三途の川をなかなか渡らない。
話を聞けば「あの世のクチコミがないのでそっちに行った方がいいか決められない。」
賽の河原に人は溢れ、三途の川の渡し鬼達は困り果て人間がやたらと口にする「クチコミ」
取り入れようと奮闘していく。
やがてあの世に新しい価値観がもたらされていき…。
▼本作のみどころ
ちょっと変なシチュエーションを舞台にしたコメディです。
死後の世界は現地取材するわけにもいかないので、これはもう想像に想像を重ねて作るし
かないわけです。
逆に言えば、誰からも「本当のあの世はそんなんじゃないよ」なんて言われることもない
はずです。
「あの世」に対する妄想は人の数だけあるのだと思います。僕らのつくるのは割と滑稽な
あの世になりそうです。
▼お客様へのメッセージ
福岡生まれ福岡育ちの劇団です。かれこれ10数年コメディを続けています。
セリフには博多弁も混ざります。鬼たちの奮闘と混乱と足並みのもつれっぷりを、ぜひお
楽しみに!
▼キャスト コメント
俳優で主宰も務めています。椎木樹人です。今回は人間側の『時代遅れの極悪人』を演じます。 ガラパは新作を作るときはいつも、俳優のエッセンスがかなり抽出され、込められています。登場人物の関係性やグルーヴ感は、俳優たちのそれがデフォルメされて反映されています。 今回も、このメンバーでしか産まれなかった作品です。今のガラパをぜひ!お楽しみください!今の段階で既に手応えあります! 椎木樹人 | |
みかこと申します。今回の出演者は、ほぼ後輩メンバーで占められています。みんなのフレッシュさに負けない、私にしか出来ない鬼?人間??の役をお見せできるよう頑張ります。 あと小道具もやります。このコメントを書きながら、鬼のツノを試作しています。ガラパの芝居はドタバタすることも多いので、もしかしたら途中でぽろっと……ツノが生え変わ るかもしれません。その瞬間が見られた方は幸運が訪れると思うので、ぜひ劇場においでくださいませ。 石井実可子 | |
西山明宏です。たぶん鬼役と思います。 今は、とにかくみんな稽古場で爆笑しています! 「それはおもしろい!」「なんでそうなったww」 そんなこと言い合いながら作ってますよ。 そう、圧倒的に笑えるんですよ、この作品。 日常で当たり前のように見ているクチコミが三途の川にもしあったら…そんなお話しなのに。 想像もできない怒涛の展開に僕もみんなも振り回されっぱなし! 「あー早く本番迎えてみんなに見せたいなー!」 早くもそんなことを考えながら作品を作っていますので、乞うご期待のぜひお楽しみになのです! 西山明宏 | |
澤栁省吾です。ガラパではいつも「変なやつ」を演じてます。早口で横文字を捲し立てるコンサルとか、まだ映画撮ったことないのに映画論熱く語るディレクターとか。 今回は三途の川が舞台ですから、鬼なのか亡者なのか…どちらにせよ「変なやつ」を演じていると思います。他のキャストのみんなも魅力的なキャラなこと間違いなし。劇場でたくさん笑ってもらえたらと思います。 澤栁省吾 | |
つじむらかほです。 今回が本公演初出演で、楽しみと不安が半分半分の毎日です。 ガラパの脚本はキャストの普段の様子や性格などに合わせた「当て書き」なので、私という人間が全てあらわにされそうです。 自分では気づかない「らしさ」をたくさん見つけられたらいいなと思います。 そして、福岡·東京の2都市で、1人でも多くのお客様に楽しんで貰えるよう、頑張ります。 つじむらかほ | |
新作を創るって実験のようだなと感じます。作品について考え、意見を出し合い、他人のアイディアを面白がり、試し、やってみたらそうでもなかったりもっと面白いものになっていったり。 沢山の大人たちが集まってコメディの実験をしています。わくわくしませんか。 『三途の川のクチコミ』はそんなわくわくが沢山詰まった作品です。 鬼とクチコミ、極悪人と極善人、愚痴って愚痴られ、追いかけ逃げられ、なんかもうひっちゃかめっちゃか。 そんな三途の川での出来事を「なんこれ」と笑って楽しんでいただけると嬉しいなぁと思います。 沢山のお客様に届きますように! 千代田佑李 | |
青野大輔です。 ガラパに入団してはじめての新作、そしてツアー参加です。 ガラパの稽古場は愉快で、座組みんなでアイデア出しをしたりエチュードで組み立てたりしているうちに、どんどんプロットや関係性が複雑になっていき、なんだこの話、どうなるんよと言いながら深掘りしています。そのうち今ある種は削ぎ落とされていくと思うので、全てが公演でお披露目されないのは悲しいなと思う反面、よりしなやかな選りすぐりだけが残るぞ、という意味では期待していただきたいです! 三途の川で繰り広げられる、結構社会派?でもガラパらしくまっすぐコメディで。ぜひ劇場でお会いできますように。 青野大輔 | |
富永真由です。 ガラパに入団して初めての出演。いかだを漕ぐように新作をわいわい旅しております。 改めて”もしも”の世界ってどこまでも自由でとっても愉快だなと思う毎日。 どうやらわたしはツノを生やすことになりそうです。 でも全っ然怖くなさそうです。 なんなら「いるよね〜!」なんて思っちゃうかもしれません。 「あんな鬼がいたら」「こんな人間がやってきたら」誰かの小さな”もしも”がいつのまにやら膨らみに膨らんで、愛くるしいへんてこりんな奴らに笑い声が響くガラパの稽古場。 今ある相関図、愉快の塊です。 この笑い声が皆様にも伝播するといいな。 ぜひ、劇場でお待ちしております! 富永真由 | |
こつこつと、創作の日々を過ごしております。 三途の川、クチコミ、鬼、極善人、バント、、、。 滅多に一緒に登場しないであろう言葉たちが延々と並んでいく、だけど何故かお話になっている、ふしぎな稽古場です。 最近の稽古中の口癖は、「なんこれ。」です。 大のおとなたちがしょうもなさを追求してずっと笑い転げてます。 ガラパの新作はだいたいこんな感じで笑い転げているうちに、心底しょうもなくって、だけど、どこかやわらかで、”なんだかわたしも知っている”お話たちができあがります。ガラパだけにしか作れない笑いを、劇場で思う存分たのしんでいただきたいです。 樅山幸音 | |
杉山英美です。 私は勧善懲悪でいうところの、善人の役になりそうです。しかもただの善人ではなく「極善人」です。善を極めるためにこれでもかと正義を振りかざしていく…のかはわかりませんがとにかく、いつでも何でも振りかざせるように準備しています。 キャスト10人、特に今回はガラパのコメディエンヌが勢揃いしてるなあという感じ。タイプがそれぞれで稽古場もくすくすがはがはひいひいと笑いがいっぱいです。ガラパの最新作コメディ。ぜひ劇場に見に来てください。 杉山英美 |
▼万能グローブ ガラパゴスダイナモスとは
2005年旗揚げ。一貫して「笑い」にこだわり、ワンシチュエーションコメディをはじめ、緻密な構成と大胆な展開のストーリーは、舞台関係者は勿論、世代を問わず演劇を観た事がない層にも高い評価を得
ている。
毎年ツアー公演を行い、各地で前売り券が完売するなど、その人気は福岡にとどまらない。
近年ではSFの要素をミックスしたり、博多弁を使用したりと新たなスタイルの模索にも余念が無い。
2020年、劇団結成15周年で、一ヶ月ロングランを敢行。
2021年、北九州芸術劇場にて開催された九州の演劇人たちによる“演劇バトル”『劇トツ×20分 2021』初出場初優勝。
コロナ禍でもあゆみを止めることなく、福岡の演劇・エンタメシーンにおいて存在感を示している。
また、ラジオ番組・映像作品の作成、TV・ラジオ出演、CMナレーション、イベントの主催・参加など、様々な形でコンテンツを発信するクリエイティブな集団である。
公式X https://twitter.com/galapa_kun
▼作・演出 川口大樹 コメント
選択肢が多すぎる!と思いません?
贅沢な悩みですが、満腹も通り過ぎると苦痛になっちゃうように、選ぶ自由も多すぎると
疲れちゃうなあと思います。
本来「口コミ」ってのは、そんな選択の大変さをサポートしてくれるものだったと思うのですが
今や、口コミ自体にも「良い」と「悪い」の概念が生まれてきて「『あの口コミは信頼できるか否か?』
の口コミ」が必要で、だったらその「『口コミの口コミ』の口コミは∼」という地獄のマトリョーシカです。
そんなわけで今回は、口コミのない世界に口コミという概念がやってきたらどうなるだろう?という
コメディです。情報に振り回されてオロオロする人々の有様を面白おかしく、福岡と東京で。
ご期待ください。
作・演出 川口大樹
■ 公演概要
公式HP https://www.galapagos-dynamos.com/sanzunokawano-kuchikomi
福岡公演 | 東京公演 | |
日程 | 3/13(水)18:30 3/14(木)18:30 3/15(金)18:30 3/16(土)14:00 ★ / 18:30 3/17(日)14:00 ☆ / 18:30 ※開場は開演の30分前 【アフターイベント】 ★記念写真付き!三途の川(舞台上)おじゃましますツアー ☆ガラパ名物!『生コメンタリー』 | 3/27(水)19:00 3/28(木)19:00 3/29(金)19:00 3/30(土)14:00 ☆/ 19:00 3/31(日)14:00 ※開場は開演の30分前 【アフターイベント】 駅前劇場 ☆ガラパ名物!『生コメンタリー』 |
会場 | 福岡市美術館ミュージアムホール (福岡市中央区大濠公園1-6) | 駅前劇場 ☆ガラパ名物!『生コメンタリー』 (東京都世田谷区北沢2-11-8 TAROビル 3F) |
料金 | 最前列特別席:6,000円 前売券:4,000円 当日券:4,500円 U-25:3,000円 ペア券:7,600円 親子ペア券:4,000円 (小・中学生と保護者のペア) ※全席指定席 【アフターイベント】 記念写真付き!三途の川(舞台上)おじゃましますツアー 前売:1,500円 (3/16(土)14:00の回のみ) | 前売券:4,000円 当日券:4,500円 U-25:3,000円 ※全席自由席 |
チケット購入
チケットぴあ | Pコード:523-111 | Pコード:523-112 |
ローソンチケット | Lコード:83962 | Lコード:36167 |
カンフェティ https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=76414& (東京公演のみ)
【先行販売】2023年12月24日(日)10:00~2024年1月8日(月・祝) ※チケットぴあのみ 【一般発売日】2024年1月14日(日)10:00~ |
【作・演出】川口大樹(万能グローブ ガラパゴスダイナモス)
【舞台監督・舞台装置】 中島信和(兄弟船)
【照明】太田勝之(サム)
【音響プラン・音響オペレーター(福岡)】 塚本浩平(九州音響システム)
【音響操作(東京)】平野美羽(エスイーシステム)
【小道具】石井実可子
【衣装】 千代田佑李・樅山幸音
【宣伝美術】野間銀智
【特設HP】平川葵
【ビジュアル撮影】千代田佑李
【舞台写真】藤本彦
【記録映像】フィルムラボ
【主催】 万能グローブガラパゴスダイナモス・福岡アートミュージアムパートナーズ
【主催・企画・製作】万能グローブガラパゴスダイナモス
【制作】泰川美喜・古賀駿作・田中琴子
【制作協力】株式会社スリーオクロック
【後援】福岡市・(公財)福岡市文化芸術振興財団
【助成】 日本芸術文化振興基金