映画『野球どアホウ未亡人』ONE PLUS ONE ミニライブ付き上映レポート。まさかのアンコール?

映画『野球どアホウ未亡人』ONE PLUS ONE ミニライブ付き上映レポート。まさかのアンコール?

2024年2月11日(日)、シネマート新宿にて、映画『野球どアホウ未亡人』のミニライブ付き上映イベント ONE PLUS ONE が開催され、主演の森山みつき(水島夏子役)、藤田健彦(重野進役)、工藤潤矢(吉田役)、音楽担当:中澤洸紀&工藤直也、小野峻志監督が登壇。劇中に使われた4曲を森山さんの弾き語りも含め披露した。シネマート新宿には、本作の(1日の)最大動員数を記録するファンが足を運び、まさかのアンコールの拍手がおこるほどの盛り上がりをみせた。

■ 映画『野球どアホウ未亡人』ONE PLUS ONE ミニライブレポート

小野峻志監督
私がですね。先ほどご覧いただいた『野球どアホウ未亡人』を監督いたしました。
小野峻志と申します。本日はたくさんのご来場ありがとうございます。
本日は、『野球どアホウ未亡人』ONE PLUS ONEということで、ここからはですね、
森山みつきさんのミニライブとなります。
このイベントを開催する経緯なんですけれども、昨年12月にですね、 MOOSIC LAB さんという映画と音楽の祭典というすごい企画に、なぜかこの作品が呼ばれましてですね。
多分理由はおしゃれな音楽があるからだとおもうのですが、上映の締めくくりとして、生歌を披露したらどうかということが提案されまして、私はそういう悪ふざけが好きなもんですから、「ぜひお願いします」って言ったんですけれども、歌うのは森山さんが歌うわけですから、「大丈夫かな…」と思ったんですけど、本人も「ぜひやりたい」ということだったので、やっていただこうと。
だから僕は今日に関しては割合、他人ごとですね。

本当はですねこちらにドラムとピアノを用意して、生演奏といきたかったんですが、ドラムの特に振動が下の階に伝わってしまうということで、楽器の演奏部分は映像に収録をして、こちらの後ろのスクリーンに流します。
この編集は結構大変で、余計な仕事が増えちゃったんですけど。そういうこともありまして、頑張って準備をいたしました。あとは本当にぶっつけ本番…ぶっつけ本番ではなく、リハーサルも本日、朝にやりましたので、ぜひ皆さん温かく見守っていただきたいと思います。

では早速1曲目に参りたいと思います。『野球どアホウ未亡人』のテーマです。
森山みつきさん、どうぞ。

森山みつき
主人公の水原夏子を務めました、森山みつきです。今日はこんなにいっぱいの人で本当にありがとうございます。

小野峻志監督
いやあ、ちょっとこの日が来ましたね。
まさか、本日の衣装はどなたか意識していますか?


森山みつき
年末あたりの大晦日の歴史ある歌番組を想像していただければ…

小野峻志監督
なるほどなるほど、この曲のモデルにもなったと言われている椎名なんちゃらさん…

確かにこんな感じの格好で「丸の内サディスティック」を歌っていましたね。
なるほどなるほど。
一部では「丸の内サディスティック」と『野球どアホウ未亡人』のテーマがよく似ていると言われていますけれども、断じて違うんだということを、音楽家の方からきつく言われております。

ちょっとね、ちょっとインスパイアとかインスピレーションというか…
いやあ、いよいよライブ。どうですか?

森山みつき
そうですね。いや、昨日はちょっと興奮して、あまり寝られなかったんですけど、今日は過去最高動員数だそうで。

小野峻志監督
では、早速歌っていただきましょうか?
では、1曲目です。すごい、番組の司会者みたいだ。
森山みつきさん、『野球どアホウ未亡人』のテーマですどうぞ。

▼1.『野球どアホウ未亡人』のテーマ

アメリカ? マホガニースタジオ!?


小野峻志監督
はい、ありがとうございます。
二曲目に移りたいと思います。
皆さんにはこっちが本命かもしれませんね。
では、自己紹介を。

藤田健彦
はい、重野進を演じておりました藤田健彦です。今日は僕のためにお集まりいただいたということで。

小野峻志監督
森山みつきさんのミニライブということだったんですけど、やはりちょっとですね曲数も少ないですから、違う新しい曲でも作れば、せっかくだったら藤田さんに歌っていただこうかと。無茶振りさせていただきました。普段、歌はどうなんですか?

藤田健彦
基本は歌わないですね。ミュージカルみたいなことはやったことがあるんですけど。舞台とか映画で、あまりにも自分の歌が下手すぎて2度と歌わないと。
だけどこないだ、K’s cinemaで、MOOSIC LABのときに、みんなでライブやるよっていうことになって、階段を降りて、1階で外に出たところで(脚本の)堀くんが、「藤田さん、歌いますか?」って、言ってきて、「なんか面白いかも…」と思って、いいよって言っちゃったんだよね。

小野峻志監督
それで今こんなことになっちゃったということですね。重野マーチという曲名なんですけれども。

藤田健彦
僕ね。6月15日生まれなんですよ、はい。6月15日生まれの有名人って、誰か知ってますか?
皆さんご存知の、剛田武さん。ジャイアンです。「ぼへ~」ですよ。
6月15日生まれに、歌の上手い奴はいない!
ここにね、いらっしゃるかもしれないけど、皆さん歌が下手!
なので今日は皆さんに、ジャイアンオンステージのときののび太の気持ちを知ってもらいます。
「のび太になれ!」

小野峻志監督
皆さん、心して聞いてください。

藤田健彦
そわそわしてきた。

小野峻志監督
珍しいですね。

藤田健彦
俺、まだ藤田だからさ。

小野峻志監督
なるほど、どっちの感じで歌うんですかね?

藤田健彦
え?

小野峻志監督
藤田さんのタイプで歌うのか、重野進として歌うのか…

藤田健彦
いやもう、藤田じゃ歌えない。

小野峻志監督
ぜひね、重野が歌を歌ったらこうなるだろうというふうに想像しながら歌っていただきたいと思います。

藤田健彦
では、重野さんを呼びましょう。

小野峻志監督
では、「重野のマーチ」です、どうぞ。

▼2.重野のマーチ

小野峻志監督
本当は藤田さんだけが歌う予定だったのですが、藤田さんの方から「せっかくだったら工藤さんに歌ってもらったら?」という提案があって…

工藤潤矢
どうもありがとうございます。

藤田健彦
楽しくね。はい。

小野峻志監督
道連れというか…
急遽…

工藤潤矢
はい。ありがとうございます。
グリフィス吉田の工藤でございます!
藤田さんも言っていただいたんですね。来たんだけど、何したらいいんだろうねって思ってたんですよ。ありがとうございます。

思いだしたのが、実は一部のマニアの中でね、重野とグリフィスのスピンオフが観たいっていう声がありまして。
小野監督に作っていただくのを期待しつつ、デュエットでもしちゃおうかなみたいな話がありまして歌ってしまいました。

小野峻志監督
そうですね。ちょっと「おっさんずラブ」的な。

工藤潤矢
愛してるって言っちゃってるからね

藤田健彦
あれ、監督がね、1回スタジオに入ったときに、「吉田にも歌ってもらおうよ」って言ったら、「ちょっと待ってくださいね…」って5分ぐらいで考えてるんです。

小野峻志監督
3番の歌詞まで5分で考えました。

藤田健彦
「こういうのは深く考えちゃいけないんだ」とか言ってね。

工藤潤矢
そういう方がね、名作が生まれるんだよね。

小野峻志監督
そうです。はい、ありがとうございました。


小野峻志監督
では続いてですね。3曲目に移りたいと思います。またあらためて森山みつきさんということで、もうすぐに準備ができているということですね。
続いては「Home Run」ですね。
この曲のときは、我々もステージにいて構いませんので。
ぜひ皆さんもね、手拍子などぜひ盛り上げていただければと思います。

はい、では歌っていただきましょう、森山みつきさんで「Home Run」です。どうぞ。

▼3. Home Run!


小野峻志監督
いやあ、盛り上がったようで良かったですね。
ここでですね、楽器を演奏していた一本杉洸紀さんと、それから工藤直也くんからビデオメッセージが届いてるんですけれども…
メッセージの方、皆さんご覧ください。どうぞ。

左)一本杉洸紀こと、中澤洸紀 右)工藤直也  (二人が手にしているのは…)

【ビデオメッセージ】
中澤洸紀
シネマート新宿にお越しの皆様、作曲家の一本杉洸紀です。隣はピアノを弾いてくれた工藤直也くん。
いやあ、曲を作るときに思ったことは、とにかくインスピレーションが大事だということで、僕と小野君で深夜の公園に繰り出して、寒空の下だったと思います。
僕が半裸になりながら、「これがレッドホットチリペッパーのベースだよ」ってふざけて作って、そしてなぜか完成してしまった『野球どアホウ未亡人』のテーマ。
どうでしょう皆様、僕も気に入ってるんですよ、意外と。
でもね、だから、小野監督は僕の半裸を初めて見た…

(工藤さん、その場から立ち去る)

中澤洸紀
工藤くん…?
では、シネマート新宿に僕らが今から向かいますので、少々お待ちくださいね。

小野峻志監督
と、いうことは…

<劇場に、中澤(一本杉)洸紀さん、工藤直也さん登場>

小野峻志監督
はい、1人ずつ自己紹介を。

中澤洸紀
音楽を担当させていただきました、中澤洸紀こと、一本杉洸紀と申します。
はい。よろしくお願いします。
っていうか、「マホガニースタジオ」って…知らないよ(笑)

小野峻志監督
では続いて。

工藤直也
少しだけですけど、ピアノの方を弾かせていただきました、工藤直也です。
ありがとうございます。

工藤潤矢
僕も工藤です。

<工藤さん同士、ふたりで握手>

小野峻志監督
本当は実際に演奏してもらいたかったんですけど、急遽録画という形でね。
ちょっと事情がありまして、そうしたら…

中澤洸紀
あんな茶番が…

小野峻志監督
かなり編集で短くしたんですけれども、それでもあのボリュームということで。

中澤洸紀
めちゃくちゃ喋っちゃったというね。

小野峻志監督
本当にありがとうございます。
ピアノも相当苦労なされたと思うんですけれども。劇中の BGMもね、彼が弾いておりますので。

工藤直也
そうですね。なかなか大変でした。

小野峻志監督
詳しいお話はまたどこかでね。


小野峻志監督
もういよいよ最後です。
最後、皆さんお待ちかねの、森山みつきさんの弾き語りとなります。

では弾き語りに行く前に写真撮影の時間に…

<写真撮影タイム>

小野峻志監督
では弾き語りに移りたいと思います。
森山さん、かなり練習なさったそうです。

工藤潤矢
セッティングしてる間に…

小野峻志監督
いろいろお知らせしなきゃいけないことが、 X(旧Twitter)の方では散々言ってるんですけれども、本日の上映が都内での最後の上映の予定となっております。
また、東京でも上映できたら嬉しいと思うんですけれども、今のところ、今日以降の上映の予定はございません。
思えば去年の8月からですかね。半年、こうやって、上映が長続きして、しかもこんなイベントまでやらせてもらえるなんて本当にありがたいことで、本当に皆様のおかげです。
地方での上映は引き続き点々とやっていきたいと思っています。
あと、来月3月の2日には大阪のロフトプラスワンWESTというところで、関西初のツッコミ上映を行います。
関西からお越しの皆様、ぜひ3月にですが、もう東京では最後、そして森山さんの弾き語りを聞けるのが最初で最後かもしれないです。
森山さんがこれに味をしめて…

森山みつき
ライブって気持ちいい…って(笑)

小野峻志監督
では準備ができたそうなので。

森山みつき
本当にありがとうございました。
数えたんですけど、今日東京での上映が37回目だそうです。
この映画のオーディションを受けたのが2022年で、最初はこの映画って大丈夫かなって、本当に途中まで…結構最近まですごく心配していたんです。
まさか2年後、こんなにたくさんの『野球どアホウ未亡人』を愛してくださっている方たちの前でミニライブっていうすごく素敵な日を迎えることができて、小野さん、堀さんを信じてついてきてよかったなと思います。

この映画は本当に中身がなくて、本当にくだらない映画なんですけど、この日常とはかけ離れれた、切り離された空間・時間で、しかもこういう劇場という空間で、お客さんに愛していただけて、皆さんに広めていただいてここまで来れたので、本当に皆さんに感謝しています。
本当にありがとうございます。

今日で東京での上映は最後なんですけれども、これからもキャストのみんなだったり、小野さんさん含めて1人1人を応援していただけたら、この後も注目していただけたら嬉しいです。ありがとうございます。
では最後に歌わせていただきます。この映画の主題歌を聞いてください。『野球どアホウ未亡人』のテーマ

▼4.『野球どアホウ未亡人』のテーマ

森山みつき
グッバイ…

森山みつきによる“マイク置き”

<ここで、まさかのアンコールの手拍子。しかし、ここは映画館。次の上映もあり…>

劇場アナウンス
森山さん、嬉しいと思うんですけど、今エレベーターで降りていきました。
本イベントはこれで終了となります…
物販残りわずかですがまだ、CD等販売しておりますので、よろしければそちらもぜひご確認ください。ありがとうございました。


イベント概要:映画『野球どアホウ未亡人』ONE PLUS ONE ミニライブ付き上映
イベント開催日:2024年2月11日(日)
イベント場所:シネマート新宿

登壇者
森山みつき 藤田健彦 工藤潤矢 中澤洸紀 工藤直也 小野峻志監督

公式SNSアカウント https://twitter.com/ONOKANTOKU

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