映画『正しいアイコラの作り方』花音(谷川あさひ役)インタビュー。「クローゼットの隙間から…」

映画『正しいアイコラの作り方』花音(谷川あさひ役)インタビュー。「クローゼットの隙間から…」

2月10日(土)から、池袋シネマ・ロサにて映画『正しいアイコラの作り方』が公開。本作の谷川あさひ役として出演する花音さんにインタビューのお時間をいただき、本作出演の経緯から撮影時のエピソードをうかがいました。

■映画『正しいアイコラの作り方』花音(谷川あさひ役)インタビュー

▼出演の経緯と感想

-まず本作に出演するまでの経緯を伺います。監督を先週にインタビューさせていただいて、オファーとオーディションの組み合わせのようなものだったとお話を伺っています。例えばオファーだったらどんなお声がけをいただいたか、オーディションだったら、そのときにはどんなことをしたのかを聞かせていただければと思います。

花音
そうですね。神谷監督の先輩にあたる西川監督という方がいらっしゃいまして、その方に以前からお世話になっていました。
それで西川監督が、神谷監督が「映画を作りたい」というお話しを聞いて、私や坪根くんや髙石さんを提案してくださって、事務所を通してお声掛けしてもらいました。そこから神谷さんと面談みたいな形で事務所で話し合いをして、そこから役を決めたと思います。

-いかがですか?最初にお声がけいただいたときの感想としては。

花音
長尺の映画でメインの役は初めてだったので、純粋にすごく嬉しかったです。

-所属されている事務所のプロフィールでは、花音さんはモデルのカテゴリーだと思いました。

花音
私は、数年前まではモデルの仕事を軸にやらせてもらっていたのですが、最近になって、映像の仕事もやっていきたいということで今は女優の部署に所属させていただいてます。

-そういうことなんですね。はい、わかりました。ありがとうございます。

▼最初に脚本を読んだ時の感想。完成した作品を観ての感想

-よく皆さんに聞いてるのですが、今回の脚本は面白く、コメディでもありミステリでもあり、脚本を最初に読んだときの感想と、撮影の後に完成した後の映画を見ての感想が多分あると思うので、その二つを聞いてみたいと思います

花音
まず脚本を読んだときの感想は、最初はすごくミステリーみたいな感じから入って、意外とほっこりした感じで終わるなと、脚本を読んでいて楽しい気持ちになる感じでした。予想のつかない展開で最後にどうなるのか全然わからなかったので、読んでいてすごく楽しかったです。
実際に映画が完成して、自分も演じていたから、いろいろと思い入れもありますし、3人の青春物語みたいな感じになって、すごくほっこりした気持ちになると思います。

▼思い入れのある作品

-ありがとうございます。
 プレスリリースを読ませていただいて、コメントの中に、“思い入れのある作品”といった花音さんの言葉が書かれていました。どういった思い入れがあったのか、その辺りを聞かせてもらいたいと思います。

花音
坪根くんも髙石さんとも共演ができて嬉しかったです。2人とも私からしたら、憧れの俳優さんだったので、そんな方々と一緒に映画で共演できたのは嬉しかったです。また、全編を山形で撮影したので、そういった経験もなかったので、すごく楽しかったですし、3人で作り上げた作品だったので、コミュニケーションを取りながらできた現場で自分としてもすごく成長できたし、みんなにもいっぱい見てもらいたいなと思う映画になりました。そんなすごく思い入れのある作品です。

▼役作りで心がけたこと

-ありがとうございます。花音さんが演じた谷川あさひは、この人物をどんなふうに捉えて、役作りへ取り組んだのか、何か心がけたことがあったらそれを教えてください。

花音
最初に谷川あさひという役の説明を受けたときに、あまりリアクションをしない、あまり表情を表に出さない、自分の感情をあまり出さない、クールな感じの子だと聞いていました。
「私にできるかな…」とも思いました。谷川あさひという役に似たキャラクターが出ているアニメや映画をいっぱい見て、「どんな感じなんだろう…」と学びながら役作りをしました。
実際、演じているときは、リアクションをあまりしないし、クールだし何を考えているのかよくわからないキャラクターでしたが、意外とちゃんとみんなのことを思っているし、仲間思いだし、意外と人間味のある人なんだなと思いました。なのでそこも役作りではすごく大事にしていました。

▼想い出の山形

-ありがとうございます。
 先ほどもお話が出ましたが、山形での撮影はいかがでしたか?山形へ訪れた経験はありましたか?

花音
私はこの映画が撮影された年に大学を卒業したのですが、卒業旅行で山形に行ったんです。それが初めて山形に行った経験になります。
その山形に割とすぐまた戻ることができて、しかも何回も訪れることができたので、そういう意味でも山形は思い出のある土地になりました。

-縁があったのかもしれないですね。

花音
はい、縁があるなと思いました。

-山形ならではの印象に残っていることはありますか。

花音
撮影は10月、11月、12月の3回に分けて、1週間ぐらいで撮影をしたのですが、私は12月の撮影には参加しませんでした。

(髙石)あかりが12月の撮影に行っていてその時の動画が送られてきたのですが、東京ではなかなか見ることのできない雪が降っている景色の動画が届いて、とても幻想的で印象的に残っています。

▼共演した二人の印象

-共演者の2人ともいろいろお話をされていると思うのですが、お2人の印象や、お芝居しての感想はいかがでしょうか?

花音
坪根くんは以前からずっと一緒に演技レッスンをしていて、坪根くんが出ている作品もいくつか見ていたので、そういうのを通してすごく器用な人だなと思っていました。
何でもパっとこなせてしまうイメージがあったので、今回もセリフが膨大だったと思いますし、初めての主演でいろいろ大変だったと思うのですが、大変さを見せずにこなしているイメージでした。
私は絶対にいろいろ考え込んでしまってそういうことができない人で焦ってしまうと思うので、そういった面で坪根くんを尊敬しています。
なので、今までは演技レッスンで一緒でしたが、きちんと作品で一緒に共演できてすごく嬉しかったです。

髙石さんは出演作をいくつも観ていますし、共演することができて嬉しかったです。髙石さんが出ている作品を髙石さん目当てで見ていることもあったぐらい演技が好きだったので、今回はそれを間近で見ることができて、ファンのような気持ちにもなりましたし、自分も髙石さんのような演技ができるように頑張りたいと思いました。

-現場で学んだことが多そうですね。

花音
そうですね。髙石さんが演じた剱鈴は、本当に力強くてインパクトのある高校生の役だったと思うんですけど、それを髙石さんは難なくこなしてしまうので、自分のものにしてしまう感じがすごいと思いました。

▼印象に残るエピソード「クローゼットの隙間から…」

-撮影時に印象に残るエピソードがありましたらご紹介いただけますか。

花音
そうですね。いろいろあるんですけど、序盤の方に、三郎と谷川あさひと、月山の3人が出てくるシーンがあるんですけど、その撮影シーンで、私がクローゼットに閉じ込められるんです。まさにネットの世界で、それがすごく楽しかったです。
何回か撮り直していたので、その間ずっと私はクローゼットの中にいて、その隙間から坪根くんと月山役の方を隙間からのぞき見していたのがすごい印象に残っています。本当にアニメの世界を生きている感じになりました。

-それは貴重な体験でしたね。ありがとうございます。

▼お客様へのメッセージ

-それでは最後に、ご自身の演じる役や見どころ、お客様へのメッセージをお願いできればと思います。

花音
最初はどうなるかわからないミステリーのようで、谷川あさひは犯人っぽいスタートをするんですけど、この映画はいい意味で何にも考えずに見ることができる、3人の成長の物語だと思っています。個性的すぎるメンバーがいっぱいいる作品なのですが、そういうところも楽しんでもらえたらなって思っています。
そのみんなの成長過程もどうなるかわからない、先の読めない物語ですが、楽しめる点がいっぱいあると思うので、ぜひみんなに期待して観てもらいたいなと思っています。

▼冒頭5分間映像


『正しいアイコラの作り方』

出演:坪根悠仁 花音 高石あかり
菅生直也 古林南
大石菊華 新良貴優士高橋和心 井上慶人


監督・編集:神谷正智 脚本:神谷正智・神谷正倫 原作:水月一人『正しいアイコラの作り方』
撮影: 山田 笑子 照明:蟻正恭子 録音: 織笠想・渡部雅人 音楽: 永井カイル (THANEON LILY)
制作:佐藤哲哉・神谷正智・神谷正倫

2024年/日本/126分/カラー/DCP
公式サイト https://sorekara.wixsite.com/tadakora

■公式 SNS アカウント
・X(旧 Twitter) @tadashiiaikora
・Instagram tadashiiaikora2024


2023年2月10日(土)より池袋シネマロサにて四週間限定公開、順次全国公開

正しいアイコラの作り方

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