映画『違う惑星の変な恋人』特別先行上映舞台挨拶。好きなシーンは、パンティのシーン？

1月17日（水）に池袋HUMAXシネマズにて、『違う惑星の変な恋人』の特別先行上映会が行われ、莉子（むっちゃん役）、筧美和子（グリコ役）、綱啓永（モー役）、木村聡志監督が登壇した。本作に関してのトークを展開した。（登壇予定だった中島歩は体調不良のため欠席）

1. ■　映画『違う惑星の変な恋人』特別先行上映舞台挨拶

■　映画『違う惑星の変な恋人』特別先行上映舞台挨拶

▼セリフを覚えるだけでいっぱいいっぱい

役作りについて莉子は、「今回は役作りという役作りはあまりしませんでした。登場人物4人の会話劇の中で生まれる作品だと思ったので、あえて作り込まずに本当に最低限のセリフを覚えるだけでした。セリフが長すぎていっぱいいっぱいだったというのもあるんですけど」と説明した。
もう文字の量が見たことがないぐらいすごく多くて、思わず「人間　暗記力　限界」で検索するほどだったと感想を述べると会場からは笑いが起こった。

▼自分のキャパの限界はないことを知れた

話がかぶってしまうんですけど…と前置きをしたうえで、綱は、「セリフ量が本当に半端なくて。でも筧さんが言った通り、人間やればできるんだなと。頑張れば余裕で覚えられたので、自分のキャパの限界はないんだなというのを知れた」と語った。

自身が演じたモーについて綱は、「僕はオーディションだったんですけども、オーディションの時から、“もうちょっとキモく演じてくれ”というのを（木村監督から）言われていた」、「現場に入ってからは監督からこうしてくれああしてくれという細かい指示が意外となくて、これでいいのかなと自信を持って演じることができました」と振り返った。

▼オーディションの相手は木村監督

綱のオーディションの日には、プロデューサーと木村監督しかおらず、莉子が演じたむっちゃん役のセリフを木村監督が読み上げたという。そんな「ちょっと不利なオーディションだった」と明かした。

▼木村監督からの演出

監督からの演出について莉子は、「取材をかなりしていただいて、“監督から何かアドバイスや言われたことはありますか？”って毎回聞かれるんですけど、毎回悩んで、“ないです”というのを繰り返しているんですけど、たぶん、私だけじゃないですよね？」と共演の二人に問いかけた。

実際に役については木村監督から触れられることはあまりなかったという。
筧は「サッカーのことになるとすごく気合いが入って、“この試合はこう”でと、本気で盛り上がってくれという熱量がすごく伝わってきました」と、木村監督の様子を明かした。

▼劇中の好きなシーン　～パンティのシーン～

劇中の好きなシーンやセリフについて莉子は、「定番になっちゃいますけど、パンティのシーン。今回の映画の中で一番長かった。セリフ的にもパンティをあれだけ語る映画はなかなかない。意味のない会話をずっと続けているので覚える側は結構難しいんですけど」と撮影時のことを振り返った。
続けて莉子は、「何回も言うんですけど、私、頑張ったのに半分以上カットされているんです。」と木村監督に訴えた。

それに対し、綱も「本当に一番大変だったと思う」とこたえた。

“パンティのシーン”は、映画だと5分ぐらいだが、撮影時は12分間をワンカットで撮ったという。このシーンは別の素材として書き出してあるそうで、今後なんらかのかたちで見られるかもしれないという。

筧の好きなシーンも“パンティのシーン”だという。「台本が届いたときに、あそこに引き込まれて、絶対この作品をやりたいと思ったんです。」と当時の気持ちを振り返った。

▼どのキャラが一番やばいか？

“どのキャラが一番やばいか”について、質問された莉子は、「一番やばいのは、モーかな、やっぱり。おとといくらいにインスタにあがっていましたけど、カツラを最初被っていて。ファンの方は綱だって分かりましたか？」、「私は初対面があれだったんですよ。私がいつも見ていた綱さん…あれ？みたいな、着こなしてましたけどね」と会場を笑せた。

「ベンジー」と答えた筧は「全員やばいんですけど、モーくんは根の優しさを感じちゃうところもあって、生きるのは大変そうだけど。ベンジーさんの感じは一番何を考えているか分からなくて怖い」と答えた。

綱は「僕もベンジー。普通にクズじゃないですか。中島さんのすごいところは“いるよなこういう人”と思わせてくれるお芝居」と答えた。

“どのキャラが一番やばいか”について、来場者に拍手で回答を求めると、綱が演じる“モー”と中島歩が演じる“ベンジー”に多くの拍手が起こり、“ベンジー”が一番やばいキャラという結果になった。

締めくくりに木村監督は「いま、映画はみなさん観ていただいてもう十分だと思うので。今カタールでアジアで一番強いチームを決めるアジアカップが始まりまして、日本代表が3大会ぶりの優勝を目指して戦っておりますのでぜひサッカーもちょっと…」と話し始めると、莉子は、「代表してそれですか！？」と突っ込み、大きな笑いの中、フォトセッションにうつった。
フォトセッションでは、メディアのほか、来場者にも撮影時間が与えられた。また、客席をバックにキャストと写真を撮る時間も設けられた。