映画『屋根裏のラジャー』が図書館とコラボ「ぬいぐるみお泊り会」全国で随時開催

映画『屋根裏のラジャー』が図書館とコラボ「ぬいぐるみお泊り会」全国で随時開催

2023年12月9日(土)、港区立三田図書館(東京都)で、“『屋根裏のラジャー』ぬいぐるみお泊り会”が開催。“ぬいぐるみお泊り会”とは、こどもたちがお気に入りのぬいぐるみを図書館に預け、こどもたちへそのぬいぐるみが図書館で過ごす様子を撮影した写真をプレゼントしたり、絵本のおはなし会をしてこどもたちに本を読んでもらう機会をつくったりするイベント。今回は、2023年12月15日(金)から公開される映画『屋根裏のラジャー』と図書館(2023年12月現在、全国16館)がコラボした企画となっている。

■ 『屋根裏のラジャー』ぬいぐるみお泊り会

▼映画『屋根裏のラジャー』と図書館

映画『屋根裏のラジャー』は、イギリスの詩人・作家の A.F.ハロルドによる感動作「The Imaginary」を原作とし、想像から生まれた誰にも見えない少年・ラジャーを主人公とする物語。スタジオポノックの圧倒的なアニメーションで描いた作品となっている。
本作にとって、図書館とは想像力が集まる場所。主人公のラジャーと仲間たちとが賑やかな冒険を繰り広げる映画さながら、実際の図書館で子どもたちから預かったぬいぐるみとラジャーたちが冒険を繰り広げる。

普段体験することができない図書館の裏側でドキドキ、ワクワクを過ごすぬいぐるみたちを知ることができる特別なお泊り会となる。

映画『屋根裏のラジャー』に登場するイマジナリーの少年「ラジャー」、猫の「ジンザン」、カバの「小雪ちゃん」と、そのぬいぐるみ。

▼「ぬいぐるみお泊り会」とは

「ぬいぐるみお泊り会」は、子供たちがお気に入りのぬいぐるみを図書館に預け、そのぬいぐるみが夜の図書館で本を読んだり、探検したりする様子を撮影し、その写真と一緒にぬいぐるみを返し、図書館によってはぬいぐるみが選んだ本をこどもたちに渡すイベント。

ⓒ 2023 Ponoc

【歴史】
このイベントは2007年にアメリカの公共図書館で始まったといわれている。日本では、2010年に国立国会図書館がそのアメリカの公共図書館のイベントを紹介。その年の12月に宝塚市立西図書館と枚方市立津田図書館で相次いで開催したとされる。

【目的】
 「ぬいぐるみお泊り会」の目的は、子供たちに本を手に取ってもらう機会を作ることであり、こどもに本を読む気持ちを促すため、「お気に入りのぬいぐるみが選んでくれた本」だからと親しみを持ち、その本を読む願いが込められている。

【日本での取り組み】
日本ではこのイベントがこどもの読書活動を促進する効果が期待されているとともに、図書館に親しみ、来館を促すという意図がある。現在、その効果を持続するための取り組みがなされている。

▼港区立三田図書館での「ぬいぐるみお泊り会」

12月9日(土)に行われた港区立三田図書館での「ぬいぐるみお泊り会」では、冒頭に三田図書館の角康治館長があいさつをした後。図書館職員による3冊の絵本のおはなし会が行われた。

三田図書館 角康治 館長

◆1冊目の絵本

「ぜったいにあけちゃだめ! ラリーのクリスマス」(作・絵: ビル・コッター 出版社: サンクチュアリ出版 発行日:2020年11月05日 ISBN: 9784801400818)

絵本の中には、「ゆびで こすってみて!」と書かれたページがあり、こどもがからだを使って参加することができる。

◆2冊目の絵本

「星をつるよる」(絵・文:キム・サングン 翻訳:すんみ 発売日:2023年4月14日 発行元:PIE International ISBN:978-4-7562-5638-6 C8798)

夜にちなみ、眠れないお友だちがつぎつぎと登場する話。

◆3冊目の絵本

「ぬいぐるみおとまりかい」(作: 風木 一人 絵: 岡田 千晶 出版社: 岩崎書店 発行日: 2014年08月 ISBN: 9784265081332)


今回のイベントにちなんだ、夜の図書館の話。

おはなし会のあとは、こどもたちお気に入りのお友だち(ぬいぐるみ)との撮影。

屋根裏のラジャー
こどもたちから預かったたいせつなお友だち(ぬいぐるみ)

ぬいぐるみには、こどもたちがつけたであろうユニークな名前がいっぱい。茶色い熊のぬいぐるみの「ちゃちゃ」、黒猫の「クロ」といった色からとった名前や、水色のシャチの「しゃちたん」、象の「えれふ」、ハムスターの「はむちゃん」といった動物名。中には「けいこ」といった名前も。

撮影した写真は、映画『屋根裏のラジャー』にちなみ、“お友達紹介所”という掲示板に貼られるという。

屋根裏のラジャー
ⓒ 2023 Ponoc

▼こどもたちから預かったお友だち(ぬいぐるみ)とラジャーたちとの冒険

こどもたちから預かったたいせつなお友だち(ぬいぐるみ)は、映画『屋根裏のラジャー』に登場するラジャー、猫のジンザン、カバの小雪ちゃんと大冒険。

カバの「小雪ちゃん」(左)、イマジナリーの少年「ラジャー」(中央)、猫の「ジンザン」(右)

ぬいぐるみたちは図書館内を冒険。
書架や本棚、書籍検索用のパソコンやバーコードリーダーを使った姿も。
並んでみたり、本を読んだり、おやすみしたり。

▼今後の予定

こどもたちから預かったたいせつなお友だち(ぬいぐるみ)は、図書館の中で冒険をしたあと、12月15日(金)に、こどもたちのもとに帰る予定。

また、12月15日(金)は、映画『屋根裏のラジャー』の公開日でもある。

▼三田図書館では、映画『屋根裏のラジャー』パネル展も開催


■ 映画『屋根裏のラジャー』

屋根裏のラジャー
ⓒ 2023 Ponoc

この冬、『メアリと魔女の花』のスタジオポノックが贈る全世界待望の最新作!
第一作『メアリと魔女の花』が 150 の国と地域で公開され、鮮烈なデビューを飾った新生スタジオポノック。
彼らの新たな挑戦は——誰にも見えない想像の友だち《イマジナリ》の物語。
主人公は、少女アマンダの想像から生まれた少年ラジャー。
彼を待ち受けていたのは、人間に忘れられると消えていく《イマジナリ》の運命だった。
絶体絶命のラジャーは、忘れられた想像たちが暮らす《イマジナリの町》にたどり着くが、ラジャーと仲間たちの出会いは、現実と想像を超えた大冒険と家族の奇跡のはじまりだった——。
歴代のスタジオジブリ作品で活躍した監督・百瀬義行、二度の米国アカデミー賞にノミネートされたプロデューサーの西村義明を中心に、更なる深化を遂げたスタジオポノックの美しく圧倒的なアニメーションの数々。
この冬、日本中を感動の渦に巻き込むアニメーション映画の新たな金字塔、映画「屋根裏のラジャー」に乞うご期待。

ⓒ 2023 Ponoc

▼STORY

彼の名はラジャー。
世界の誰にも、その姿は見えない。
なぜなら、ラジャーは愛をなくした少女の想像の友だち—イマジナリ-。
しかし、イマジナリには運命があった。
人間に忘れられると、消えていく。
失意のラジャーがたどり着いたのは、かつて人間に忘れさられた想像たちが
身を寄せ合って暮らす「イマジナリの町」だった——。

ⓒ 2023 Ponoc

▼作品概要

映画『屋根裏のラジャー』

寺田 心 鈴木梨央
安藤サクラ
仲 里依紗 杉咲 花 山田孝之
高畑淳子 寺尾 聰
イッセー尾形

原作:A.F.ハロルド 「The Imaginary」(「ぼくが消えないうちに」こだまともこ訳・ポプラ社刊)
監督:百瀬義行
プロデューサー:西村義明

制作:スタジオポノック
製作:「屋根裏のラジャー」製作委員会
© 2023 Ponoc
公式 HP:www.ponoc.jp/Rudger

2023年12月15日(金)全国東宝系にて公開

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