映画『ふたりの傷跡』初日舞台挨拶「ありのままの自分で演じられた」

2023年12月2日（土）、新宿K’s cinemaにて、映画『ふたりの傷跡』の初日舞台挨拶が行われた。舞台挨拶には、野田英季監督とキャストの八木みなみさん、萌映（クレナズム）さん、佐久間遼さん、松橋和正さん、ぎぃ子さん、木村知貴さんが登壇し、映画の制作のきっかけや撮影のエピソードなどを語った。司会は、映画ソムリエの東紗友美さんが務めた。

1. ■ 映画『ふたりの傷跡』
- 1.1. ▼～物語～
- 1.2. ▼初日舞台挨拶

■ 映画『ふたりの傷跡』

▼～物語～

親友のハルを文化祭前に自殺で失い自己嫌悪を抱きながら生きる高校生の木崎ミナは転校生のドラム演発者の黒田ハルカと（ハル）が残した未完成の楽曲を見つける、ふたりは未完成の楽曲と共に当時の（ハル）の心に触れていく。

（ハル）が残した未完成の楽曲たちに導かれるように文化祭に出演も決まりふたりの思い出の夏が始まろうとしていたが…

▼初日舞台挨拶

野田監督は、映画の制作のきっかけについて、大学の知人が自ら命を絶ってしまったという出来事があったことを明かしました。そのときに、八木さんと撮影現場で会い、一緒に何か作品を作りたいと思ったということで、八木さんにオファーをしたということです。また、クラウドファンディングでの支援者や、フライヤー配りなどもしてくれた方に感謝の言葉を述べました。

◆野田監督との出会い、あて書きの台本

八木さんは、主人公の木崎ミナ役を演じたことについて、自分とミナが似ていると感じたということで、ありのままの自分で演じられたということです。また、あて書きで書いてもらった台本をいただいたときに、自分とミナがすごく似ていると感じたそうです。

◆ありのままの姿でカメラの前に

萌映さんは、インターネットで音楽活動をしている青葉ハル役を演じたことについて、自分自身も学生のときにインターネットで音楽活動をしていたことがあったので、役になりきらなきゃというよりは、ありのままの自分の姿でカメラの前に立てたと語った。また、マスクをつけていることで表情が出ないので、目線や行動でキャラクターを演じて、ハルという女の子を表現しようとしたと説明した。

◆思ったよりもセリフが…

佐久間さんは、台本を初めて受け取ったときの印象を話しはじめた。佐久間さんのライブを野田監督が撮影しにきたことが監督との出会いだったという。普段はドラマーとして音楽活動しているけれども、萌映さんと同じく演技は初めてで、映画のオファーを受けた時は、「演奏シーンやセリフが少しあるかも…」という話だったが、台本をはじめて読んだ時に、自分の役が思ったよりも大きく、セリフも多くてびっくりしたと、その時の第一印象を明かした。

◆あれ？マスク…

松橋さんは、五十嵐ケイ役を演じたことについて、自分と重なる部分が多く、高校時代はコロナウイルスの感染状況により学校が休みになったり、部活が中止にされた経験があったということです。また、撮影中にマスクを外し忘れたんじゃないかと思うことが多々あったということを語った。

◆野田監督と同級生

ぎぃ子さんは、野田監督とは大学の同級生で、初めて脚本を読んだときに不思議な台本で、時系列的に「ここはどういうことなんふだろう…と思ったそうです。しかし、野田監督がいい作品を作るということは知っていたので、彼ならばこういう作品になるんだろうなという、期待を持つことができたということを語った。

◆もっと出番を

木村さんは、初めて台本を読ませていただいたときに、出番が少なくて、もうちょっとあってもいいんじゃないかなと思ったと感想を述べ、観客の笑いをさそった。

初日舞台挨拶では物販の紹介もあり、総合パンフレットを購入すると、ミナとハルカの「ふたりの傷跡」の音源と、クレナズムが書き下ろしした『ふたりの傷跡』の劇伴の音源も聞くことが出来るという説明があり、フォトセッションで初日舞台挨拶は終了した。

ふたりの傷跡

映画『ふたりの傷跡』

出演：八木みなみ、佐久間遼、萌映（クレナズム）、松橋和正、ぎぃ子、西山真来、木村知貴劇中歌・主題歌：クレナズム監督・脚本：野田英季｜撮影：山川智輝助監督：本間洸貴、岩澤唯スチール：野田直季撮影助手：土田幹久録音：藤岡祐奈、吉野真生、石渡朝、石川真愛美術：大塚良子｜脚本協力：須田すみれ、阿部紗弓技術サポート：坊中優太製作：野田結花製作補助：馬塲啓太、矢野七海、松本千奈美、砂畠朱里学校教育指導：植山葵宣伝美術：細谷麻美｜企画協力：直井卓俊製作：アイオライトレコード協力プロダクション：SPOTTED PRODUCTIONS ソニーミュージックエンタテイメント　MMMrecords

公式サイト　https://futarinokizuato.com/