12月2日(土)、新宿K’s cinemaにて、映画『ホゾを咬む』の初日舞台挨拶が行われ、主演のミネオショウさん、ヒロインでプロデューサーの小沢まゆさん、謎の男役の河屋秀俊さん、同僚の月見里(やまなし)役の木村知貴さん、コゾウ役の福永煌さん、そして脚本・監督の高橋栄一さんが登壇。MCは小沢さんが務めた。
■ 映画『ホゾを咬む』初日舞台挨拶
本作は「夫婦」をモチーフにして人との接し方、愛することはどういったことかをテーマにしてつくられた独特な作品。独特な“間”とモノクロ映像の作品となっている。
▼本作制作のきっかけとテーマ
高橋監督は、自分が自閉症のグレーゾーンと診断されたことがきっかけで、人との接し方やわかり合うことについて考えたと語った。また、モノクロにした理由は、色の情報が抜けることで、人の表情や目線などにフォーカスできるようになったからだと説明した。
▼ミネオさんが役に共感した過去の出来事
ミネオさんは、主人公ハジメの役作りについて、自分も過去に体験した付き合っていた彼女が見知らぬ男性と歩いている現場に遭遇した経験があると明かし、見慣れぬ服を着た妻を追いかける行動に共感できたと話した。
▼カラフルな衣装だったのに…
小沢さんは、妻のミツ役で、実はカラフルな衣装を着ていたが、モノクロになったので皆さんにご覧いただくことができなかったと笑いをさそった。
▼バックグラウンドを考えて役作り
河屋さんは、暴力的な役柄について、自分でバックグラウンドを作って演じたと述べた。
また、暴力性の表れとして箱馬を蹴って壊したエピソードが明かされた。
▼木村さんが感じた監督の性癖
木村さんは、同僚の月見里役で、汗と日焼け止めの匂いについての印象的なセリフについて、監督の性癖だと思ったと冗談を言って笑いをさそった。
▼福永さんの初めての挑戦
福永さんは、長セリフに初めて挑戦したということで、緊張したと話した。
また、ミネオさんは福永さんにセリフ合わせを相談したところ、断られたことや自身よりもスムーズにセリフを話す福永さんに焦りを感じたエピソードを明かした。
舞台挨拶の最後には、高橋監督が、この作品は見る人によって感想が分かれるかもしれないが、映画館で流れている時間やムードを味わってほしいとメッセージを送った。また、SNSでの感想や拡散も呼びかけた。
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■ 作品情報
映画『ホゾを咬む』
あらすじ
不動産会社に勤める茂木ハジメは結婚して数年になる妻のミツと二人暮らしで子供はいない。
ある日ハジメは仕事中に普段とは全く違う格好のミツを街で見かける。帰宅後聞いてみるとミツ
は一日外出していないと言う。
ミツへの疑念や行動を掴めないことへの苛立ちから、ハジメは家に隠しカメラを設置する。
自分の欲望に真っ直ぐな同僚、職場に現れた風変わりな双子の客など、周囲の人たちによってハ
ジメの心は掻き乱されながらも、自身の監視行動を肯定していく。
ある日、ミツの真相を確かめるべく尾行しようとすると、見知らぬ少年が現れてハジメに付いて
来る。そしてついにミツらしき女性が誰かと会う様子を目撃したハジメは…。
出演:
ミネオショウ
小沢まゆ
木村知貴 河屋秀俊 福永煌 ミサ リサ 富士たくや
森田舜 三木美加子 荒岡龍星 河野通晃 I.P.U 菅井玲
脚本・監督・編集:髙橋栄一
プロデューサー:小沢まゆ
撮影監督:⻄村博光(JSC)
録音:寒川聖美
美術:中込初音
スタイリスト:タカハシハルカ ヘアメイク:草替哉夢
助監督・制作:望月亮佑 撮影照明助手:三塚俊輔
美術助手:塚本侑紀 菅井洋佑
制作助手:鈴木拳斗
撮影応援:岡上亮輔 濵田耕司 小野寺ひかり ⻑島貫太 秋田三美 小沼美月
音楽:I.P.U
エンディング曲:James Bernard – Growth (I.P.U Recycle)
整音・音響効果:小川武
楽曲提供:小川洋 劇中絵画:「生えている」HASE.
宣伝デザイン:菊池仁 田中雅枝 本編タイトルデザイン:山森亜沙美
宣伝写真:moco DCPマスタリング:曽根真弘
製作・配給:second cocoon
配給協力:Cinemago
海外セールス:Third Window Films
文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業
2023年/日本/4:3/モノクロ/108分/DCP/5.1ch
(c)2023 second cocoon
公式サイト: https://www.second-cocoon.com/work/hozookamu/
公式Xアカウント:https://twitter.com/hozookamu
公式Facebook: https://www.facebook.com/hozookamu
12月2日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開