11月4日(土)、新宿ケイズシネマにて、映画『青すぎる、青』が上映初日を迎え、満席の中、舞台挨拶が行われた。上大迫祐希さん、原愛音さん、窪塚俊介さん、今関あきよし監督が登壇し、鹿児島で行われた撮影時のエピソードを振り返った。
■ 映画『青すぎる、青』舞台挨拶
▼新宿ケイズシネマでの上映初日を迎えての感想
10月27日に鹿児島での先行上映を行い、11月4日に東京での上映初日を迎えた感想を求められた上大迫さんは、「東京では今日が初日ということで、満席という形で迎えられたことがすごく嬉しくて、また東京からどんどん繋がっていくようになったらいいなと思いながら、すごく幸せな気持ちでいっぱいです。」と喜びの気持ちを伝えた。
▼主人公・美巳と上大迫さん自身が重なった状況
本作の舞台は鹿児島県。主人公の美巳同様、撮影時は大学4年生だった上大迫さんは、卒業制作をつくらねばいけなかったという。上大迫さんは、「撮影が去年の11月で、私が大学4年生で卒業制作を作る時期だったこともあってリアルに卒業制作に追われている状況下での撮影でした。」、「美巳が他の人の作品とを比べてどうしようと悩む気持ちが私にもリアルタイムで起こっていたことだったので、すごく共感しやすかったです。」、「それに加えて、私にとって生まれ育った鹿児島の街での撮影だったので、こんなに贅沢なことがあるのかと思いながら映画を撮らせていただきました。鹿児島という土地・ロケーションに救われながらの撮影になりました。」と撮影当時を振り返った。
▼原愛音さんの心がけたこと
美巳の親友・希良役の原さんは演じた感想について、「希良は、劇中で強い言葉を発していたと思います。そういった役を演じたことが私自身今までなかったので、強い言葉を発するのに、説得力をどう持たせようかと思いました。」、「自分なりに少し声のトーンを低くしてみました。また言葉は強いのですが、その裏には弱い心を持っていて、繊細だし、誰かに言葉を発しているけれども、自分にも言い聞かせているところがある子だったので、難しいと思いながらも、鹿児島の素敵なロケーションと、美巳とユタカに支えられて、出来上がった作品を観たときには、自分なりに希良を演じられたと思いました。
▼窪塚俊介さんが撮影の合間にみた景色
撮影の合間のエピソードについて窪塚さんは、「撮影の合間に、佐多岬という日本本州最南端の日が沈む夕陽をどうしても見たいと思って、空いた時間に電動自転車を借りて行ってきました。」、「この作品に出た意味がここにあったなというぐらい本当に素晴らしかったです。」、「ただ日没になって戻る時の帰り道が灯りがなくて怖かったです。ちょうど1年前の撮影を思い返してみると、短い期間でしたが、いろいろな経験と、思い出に残ることをさせてもらったなと思います。」と撮影時のことを振りかえった。
▼今関あきよし監督が込めた想い
この作品に込めた想いについて質問された今関監督は、「前作(『釜石ラーメン物語』)は、母を想う話で、今回は亡きお父さんを想う話です。」、「人って誰かの命を背負っていると僕は思っていて、1人じゃないと思っています。」、「亡くなった方や3.11を経て、いろんな方の想いを背負っていると思っています。一人ではなくて常に命って、同時に誰かの命を預かっているような想いです。不思議なファンタジー作品でいろいろな見方があると思いますが、芯の部分は命を大切にして欲しいという映画です。」と本作に込めた想いを語った。
映画『青すぎる、青』
ストーリー
唯一の家族だった父親を亡くし、心に穴があいたままの美巳。父の代わりに店を切り盛りする為にやって来た伯母・嘉子との向き合い方もわからず、訳もなく当たり散らしてばかり。目前に控えた美大の卒業制作も手を付けられず自分を見失いそうになっていた。親友の希良は、何事も前向きな性格ながらも、そんな自分自身を持て余している。
美巳との向き合い方がうまくいかない嘉子もまた人には言えない深い秘密を抱えていた
…。そんな美巳に不可思議な変化が起こり始める。見えないはずのモノが見え、聴こえないはずの声が聴こえるようになってしまう…。
上大迫祐希
原 愛音 肥後遼太郎
松元裕樹 まっぴーさくらじま 森 優稀 三浦結愛 穂原康博 新名真郎 田中千枝子
逢澤みちる / 窪塚俊介 佐伯日菜子
監督・原案:今関あきよし
脚本:小林弘利/音楽・MA:種子田博邦/エグゼクティブ・プロデューサー:嶋田 豪 肥後潮一郎/プロデューサー:星野晴美 西田建一/鹿児島弁監修:西田聖志郎/撮影・編集・VFX:三本木久城(JSC)/録音:寒川聖美/美術:塩津洋一/主題歌「palette」作詞・作曲・歌:よしむらさおり/SPECIAL THANKS:小牧醸造株式会社/協力:鹿児島市 羽子田幸一/ロケ協力:鹿児島レディスカレッジヘアーアート学科 株式会社マツモト工芸ドローン事業部/制作協力:南大隅町開発株式会社 かごしまフィルムオフィス/制作・配給:アイエス・フィールド/製作:「青すぎる、青」製作委員会
2023年/日本/カラー/103分/アメリカンビスタ/ステレオ/G
配給:アイエス・フィールド
Ⓒ2023「青すぎる、青」製作委員会
<公式WEBサイト>http://www.is-field.com/ao/
<公式Twitter>@aosugiru_movie
<公式Instagram>@aosugiru_movie
2023年10月27日(金)より鹿児島ミッテ10にて先行ロードショー
2023年11月4日(土)より新宿ケイズシネマを皮切りに全国順次ロードショー!