2時間ノンストップの笑いのコメディ公演『オスカーの教室』(下北沢・駅前劇場)観劇レポート

2時間ノンストップの笑いのコメディ公演『オスカーの教室』(下北沢・駅前劇場)観劇レポート

電動夏子安置システム第46回本公演【オスカーの教室】が、10月12日(木)から10月15日(日)の期間、駅前劇場(下北沢駅 徒歩3分)にて公演。社会問題に必ず演劇性を絡めて、今考えなければならない事を提示する「~の教室」。教室シリーズ3部作の第3作目となる本作、今回は「政策提言」を極上のコメディで提示する。本作を観劇させていただき、今回レポートとして紹介します。

オスカーの教室
後列左から) 吉岡 優希、坂本 ともこ、小原 雄平、新野 アコヤ、道井 良樹
前列左から) 下平 久美子、澄華あまね、久下 恭平、熊坂 貢児、岡崎 桃子

■ 電動夏子安置システム 第46回本公演【オスカーの教室】観劇レポ

劇場に到着すると、舞台上では、本日の出演者である道井良樹さんがスーツを着て前説をしている。道井さんと言えば、相撲と寿司が好きな役者さん。前説でも相撲の話題。その後、客席最前列を相撲の「砂かぶり」席に例えた話につなげていた。

その後で説明していたのが「ハッピーシステム」。暗転から始まる舞台の冒頭から、観劇に向けてテンションをマックスにするための取り組み方法を提案。その方法を具体例を交え、すでにここから観客を盛り上げている。

もちろん、避難路やお手洗い、物販、観劇時の注意を忘れずに伝えていた。公演時間約2時間、終演時間の細かな時間を教えてくれるのも次の予定がある方にはありがたい配慮。

オスカーの教室
道井 良樹

公演が始まると、先ほどの前説とのつながりがあることに、クスッと笑いが出る。

ちなみに今回の公演『オスカーの教室は』、「~の教室」という社会性に演劇性を絡めて今考えなければならないことを提示する作品。その三部作の三作目にあたる。

今回のテーマは「政策提言」。商工評議所という架空の団体が行政(架空の市:青梅浦(おめら)市)に対して、地域の抱える問題を演劇を用いてプレゼンをするというストーリー。その商工評議所の参加メンバーや市職員を「電動夏子安置システム」と客演を合わせた10名で芝居を繰り広げる。

商工評議所のメンバーは、土建業の代表、不動産開発、農家の娘、居酒屋の店主とさまざま。そこに元・演劇部員と、元・高校教員で評議所や各所で強めの発言力をもつキャリアコンサルタントが中心となって、「演劇」を用いた「政策提言」を行うストーリーが進んでいく。

それは、力強く、ハイスピードで、膨大な情報量を詰め込み2時間ノンストップの「笑って、笑って、気が付けば考えている。」という展開。そんなコメディ作品。

不景気な世の中、都会への憧れを持つ子と親、隣人問題、町興しの推進者と参加者のギャップ、再開発など、日本全体の各都市で抱えているであろう問題を舞台上の役者が市長をはじめとした大勢の観客の前で、いかにエッジの効いたプレゼンをするか、その苦悩、アクシデントと臨機応変(?)な対応に会場からは絶えず笑いが起きる。

随所にあらわれる、数字と言葉遊びにも注目。

公演は10月14日(土)13時、18時。10月15日(日)13時、17時の残り4回。

劇場は、東京・下北沢にある「駅前劇場」。名前の通り、下北沢駅から徒歩3分以内にあるアクセスが容易な場所。 ぜひ、この週末を本公演で笑って過ごしていただきたい。

なお、冒頭の説明の通り、前説から楽しませてくれるので、早めの到着がおすすめ。
また、公演中は撮影・録音禁止。観劇当日は、終演後に40秒ほどの撮影タイムが設けられた。


当日券の有無等の最新情報は、「電動夏子安置システム」の公式X(旧Twitter)アカウントを参照
https://twitter.com/DNASystem

特設ページには、登場人物紹介なども
https://dna-system.com/next/046/

本公演詳細は、下記の関連記事をご覧ください。通し稽古時の写真も掲載。


▼公演情報

公演日時
2023年10月12日(木)~15日(日)

10月12日(木)19:30
10月13日(金)15:00/19:30
10月14日(土)13:00/18:00
10月15日(日)13:00/17:00

劇場
駅前劇場(下北沢駅徒歩3分)
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-11-8TAROビル3F

チケット料金

前売4,500円
当日5,000円
学割2,000円
夏子券 0円
(お名前が「夏子」様無料)
全席指定席
上演時間約120分

開場は開演の30分前
受付は開演の40分前

オスカーの教室
オスカーの教室

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